Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング713. 小説:小樽の翠637. アチキの主夫業

2023年04月05日 | field work

 午後も過ぎた頃、翠は準夜勤で病院へ出勤していった。
 翠は、出勤が遅いので朝早く起きる必要がなかったから、夕べも熱く萌えていた。確か湯上がりにベッド上で翠が鼠径部を突き出して、いれてぇーとおねだりしていた。悶えている女の鼠径部、そこだけが別の生物のようであり、背後の子宮からの命令を受けたようにうずうずしていた。そういう意識ではコントールできない女の自然の摂理の光景に結構男はしびれるのだけど・・・。
 女の身体も不思議なもので、男がいなければそれはそれで静かだし、いればいたでおねだりをする。それは排卵日のピークとはあまり関係なく、無造作にやってくる。多分身体が精神的な安定感を求めているのだろうか、とまあ男は勝手に想像するが・・・。
 世の中の女達は、みんなそんなおねだりをしながら暮らしているのだろうか。小樽のような寒いところでは厚い布団にくるまり、南の暖かいところでは思いっきり裸で・・・。そのあたりの事情は、男が詮索してもよくわからない。女の身体の生理構造なのかなあーーー。
 確か昨日は調子が良いから翠が次!、次!!というので、2発目までは憶えているが3発目あたりから意識朦朧として寝てしまった。それでも翠は出かけられるという女の体力には恐れいっている。
 翠が出勤していった後、午後の時間がタップリ空いてしまった。まだ雪が残る郊外へスケッチにゆこう。レンタカーで到着した郊外の平原は、酷寒ではないがそれでもまだ寒い。そろそろここのスキー場もシーズンを終える頃だろう。雪はあるものの、ところどころ溶け出して盛土が見えている。
・・・
 そんな夕方に近い光景を描いていると、早々と陽が落ちかけており気温は下がり、さすがに夜はまだ寒い時期だ。翠は夜半には帰ってくるから、描き終えたら小樽の街に戻り、夕飯の支度でもするか・・・。こんなときに帰っても鍋ぐらいしかイメージ出来ない。風呂も沸かしておこうか。こんな日はアチキが主夫業だ。
さて生協で食材を調達しよう。
・・・
小樽の街も静かだ。
コメント
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