毎日酷寒の寒さで雪が降り続いている。小樽は3月中旬を過ぎないと雪が溶けないのだ。だからまだ冬が続いている。冬の長い時間を痛感する
今日は寒くて吹雪いているので遠出はしたくない。近場のいつもの時間にいつもの公園でスケッチ。そうしていれば、いつも下校途中の小春がやってくる。
小春「うわっ!、雪まみれでスケッチをしている」
「小春だって雪を着て歩いているみたいだよ。いつもランドセルじゃないんだ!」
小春「もう随分前に壊れた。それに首の所に雪がたまるから、誰もそんなの使ってないよ。あのねえお姉ちゃん達は、もう高校がお休みなの。小春の小学校は3月25日まであるの。大人になるとなんで学校へ行く時間が短くなるの!。幼稚園だって午前中しかなかったし、突然お休みが少なくなるのよ。そんなのってあるぅー!」
「小学生が一番学校に行く日が多いんだ。それは不思議だねい。多分勉強することが一番多いんだ」
小春「違うよ!、だって小春の教科書は、お姉ちゃん達の高校の教科書より、薄いんだよ。それで勉強する時間が多いんだよ。そんなのってあるー!?」
「じゃあ、毎日規則正しい生活習慣を身につけようという話でしょうかねぇー」
小春「毎日規則正しいよ。いつも放課後にユウ君の精子を抜いてあげるの」
「どこで、そんなことをしてるんだい。トイレじゃ寒いよねぇー」
小春「体育館に小部屋があるの。そこで。でも寒いよーー」
「まあ、熱心だこと」
小春「だって、ユウ君は毎日できるんだよ。放課後になると勃起してんの。そのまま出しちゃうとパンツが汚れるじゃん。それだとお家の人にわかっちゃうじゃん。だから、ティッシュに精子を取り出とて、尿道をグーとしごいて残りも全部取り出すの」
「なんか理科の実験みたいだな。つまりそれって、美希姉ちゃんから教わったんだぁー」
小春「そうよ。小春は理科が得意だもん。それでユウ君は勉強に集中するんだって。だから今成績はクラスでトップだよ」
「小春は、他に得意な教科はあるの?」
小春「算数かな。だってお家にあったパパの本を読んでいたら、算数が面白くなったの」
「どんな本だい?」
小春「ヘイズ統計学!?」
「それって、今の統計のトレンドじゃないですかぁー」
小春「わかんないところばかりなんだけど、算数に置き換えると理解しやすいの。寒いよ!。一緒に帰ろうよ。おじさんの体温で暖まりたい」
「アチキは暖房器具のかわりですかぁー」
小春「そうよ、腕組んでさぁ」
そういって、雪を踏み分けながら坂道をおりていった。
遠くに鉛色の海が見える。
「毎日が雪。白いものを見ることが好きでないと退屈だろうな」
小春「精子も白いよ!」
あちゃ!・・・・・
・・・
小樽も雪の日が続く。