さて、いつもの郊外へスケッチにゆこうか・・・。
空から明るい陽射しがこぼれ落ち、回りが明るくなってゆく。グライドレベルは、下の土が現れ始めた。ようやく冬が終わる気配だ。空気は冷たいが、真冬の冷たさではなくなってきた。
ライドスケープのスケッチも正直なモノで、倦怠感が漂うと絵もしまらない。まあ雪と空を描いてお終い。真冬の緊張感がないから、スケッチもワンパターンになってきた。まあいいか・・・・。
人間は、いつも好奇心の眼を持ち続けているわけではない。時には、放心したように、精神病者のように無目的に生きているときもあるんだ。とくにアーティスト系は。まして感染拡大で外出自粛なんていわれたら、なすすべもない。
絵を描くことは新鮮だが、絵を描き続けて描き慣れると倦怠感がわいてくる。じゃあ、新しい視点でも探そうかとなるのだが、そう簡単にみつかるわけではない。そんなジレンマの時間が結構長いのがアーティストなんだ。
人間は毎日意欲にみなぎっているわけではない。元気なのは体力だけだ。気力は、寒い冬に使い果たし、まださめないようだ。それが冬の疲れかなと思う。暖かくなると、全てを解決してくれるさ。そう思って春を待っている。
小樽もすっかり雪が融けてしまった。
道路脇には、除雪した雪が醜く残っている。
これもいずれかたづけられて春が来る。