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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング418. 小説:小樽の翆347. 冬の疲れ

2021年03月31日 | drawing

 

 さて、いつもの郊外へスケッチにゆこうか・・・。 

空から明るい陽射しがこぼれ落ち、回りが明るくなってゆく。グライドレベルは、下の土が現れ始めた。ようやく冬が終わる気配だ。空気は冷たいが、真冬の冷たさではなくなってきた。

ライドスケープのスケッチも正直なモノで、倦怠感が漂うと絵もしまらない。まあ雪と空を描いてお終い。真冬の緊張感がないから、スケッチもワンパターンになってきた。まあいいか・・・・。

人間は、いつも好奇心の眼を持ち続けているわけではない。時には、放心したように、精神病者のように無目的に生きているときもあるんだ。とくにアーティスト系は。まして感染拡大で外出自粛なんていわれたら、なすすべもない。

絵を描くことは新鮮だが、絵を描き続けて描き慣れると倦怠感がわいてくる。じゃあ、新しい視点でも探そうかとなるのだが、そう簡単にみつかるわけではない。そんなジレンマの時間が結構長いのがアーティストなんだ。

人間は毎日意欲にみなぎっているわけではない。元気なのは体力だけだ。気力は、寒い冬に使い果たし、まださめないようだ。それが冬の疲れかなと思う。暖かくなると、全てを解決してくれるさ。そう思って春を待っている。

 

小樽もすっかり雪が融けてしまった。

道路脇には、除雪した雪が醜く残っている。

これもいずれかたづけられて春が来る。

コメント
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