Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編154. ヨ・シ・モ・ト

2015年06月29日 | field work
 ならば東京人ウォーカーが大阪空堀地区の露地を散策してみたいと思ったら、日帰りで訪れるとよかろう。この日帰りというところがポイントなのだ。つまりここは疲れる街だからさっさと家に帰って、「やっぱり我が家が一番いい」と思うときこそが旅の醍醐味かもしれない。 私も大阪へ出かけると精神的に疲れ果て、京都の自宅に戻ってきたときの安堵感がたまらなく面白い。 そう、旅は帰るために出かけるのである。
 はたからみると、そういうコテコテに疲れる街に住んでいる大阪人の精神は、一体どんな意識構造なのかと不思議に思う。私の経験では、夜の早い地方都市なんかにはとても住めない、或いは大都市で夜も賑やかでないと暮らせないという人種ではなかろうか。
 大阪人というのは言葉がきつく、それでいてどこかすりよってくるフレンドリーな親しさがあり、本質的に寂しがり屋なのだろうか。しゃべっていないと夜も越せないといったらよいか。そのためにいつも話術の鍛錬とネタの仕込みには余念がない。どこで鍛錬するかって?。そりゃ井戸端会議とヨ・シ・モ・トだよ。

大阪市
EOS1Ds Mark3 EF16-35mm/f2.8
ISO200,焦点距離17mm,露出補正0EV,f11,1/40
コメント
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