ブラカンのカテドラルの裏をあるいていたら、こんな家もある。構造はコンクリートだけど外壁が見事に植物で覆われている。熱帯地方の成長力が強い植物に家が喰われかけている。こんな風景は沖縄県でも見かけた。人が住んでいるようだが、教会の裏なので関係者達の住まいかもしれない。実際この通りの反対側は教会の墓地になっている。
この時静かな住宅街を撮影して、映像化できないかと考えていた。だがあまりにも単調な風景が続くので、次第にそんな気力は薄れていった。それがこの田舎町のスケールなんだろう。
それでもブラカンの町は、比較的撮影した。それでよしとしよう。
この画像は、使わなかった映像のクリップから書き出した。映像はストーリー性が必要だから、関係性が薄いクリップはおそらく永遠に使わないだろう。そのままNASに保存されたままになっている。そのNASが容量一杯の動作、おかしいな。不用な京都の練習用映像を1テラバイトほど削除しようとしたらできない。悩ましい事が続く。
今日本に戻り、翌日クリニックで血液検査を受けたら、異常値は見られないが貧血といわれた。栄養失調である。フィリピンで処方してくれた薬の副作用だろうか。たしかにフィリピンでは食事が進まず食べられない日々が続いた。だから体重は随分と減った。そこで先ずは王将でレバニラ炒めだ。
そんな風にして目下体力回復に勤めている。多分一ヶ月はかかるだろう。熱帯の土地から帰ると5月の京都の気候は寒い。寒い気候に喰われそうな日々である。
画像:フィリピン・ブラカン州ブラカン
追記:イスラエル-イラン停戦合意
この2週間のイスラエル-イラン紛争をYouTubeで眺めていた。なかでもアメリカ人の国際政治学者ギルバート・ドクトローの視点は興味深い。そんな情報を集めているとトランプさんの巧みな戦術が浮き彫りにされ、世界は変わってきたんだと思われた。
イランのイスラエルへの報復攻撃は結構深刻でテルアビブの主要都市はかなり攻撃されていたとみられる。ただし報道規制がしかれていた。内実ネタニヤフは怒り心頭だったのだろう。放置しておけば核兵器をどこからかかりだしてイランへ核攻撃をしかけかねない状況だったとみられる。
そこへトランプさんが、ネタニヤフが戦争の最大の目的としていたイラン核施設の奇襲攻撃をおこない破壊したと断言した。このときメディアは、アメリカが戦争突入と報じたが、核施設攻撃で死者はいない。それを戦争といいきってよいのか?。メディアの早とちりにもまいった。なぜ死者がいないか、事前にイラン側へ情報がはいっていたからだ。
従ってアメリカのイラン核施設への攻撃により、イスラエルは戦争への大きな目的を喪失したことになり、短期間で停戦合意にたどり着いた。トランプさんの戦略の勝利である。
そんな経緯をみていると、経済人がおこなう戦争の使い方という新しい方法があるということ。アメリカ・メディアは枝葉情報にかき回され誤情報を発信していること。もちろん日本のメディアは誤情報にもとづいて発信しているので論外、などなどが勉強になった。
その新しい方法とはトランプ・ドクトリン。
その一つ、アメリカの国益を特定する。
従来の政権における国益は、民主主義の拡散や米国流自由の導入といった大義名分だった。トランプ政権の国益は国民の利益。そして敵対国の道徳的資質など気にせず、国民に利益をもたらす事だけに注視し、転覆に値する神権政治であっても軍事力で転覆を謀ることはせず、国民の利益になるかで交渉する・・・。
そんな情報をあつめると大義名分的な国際社会も最後は戦争というこれまでの選択肢から、戦争の順序が変わり最終選択肢ではなくなった。それが国際社会の変化しつつある現象である。これまで世界は、長く古くさい構造に支配されていたんだということに気づいた。