みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#9 The Days of Vengeance, NO.9

2024年05月14日 | 報復の日々

p67~
Jesus Christ, Transcendent and Immanent 超越性と内在性
King of Kings 
Part One: The Son of Man
The Days of Vengeance
David Chilton

◇◇

黙示録1:9-16


ここに描かれているヨハネの見解は、現在の福音派やディスペンセーション神学の見解とは極めて対照的。

クリスチャンに艱難はない。
キリストは今の時代に王国を持たない。
クリスチャンは忍耐を要求されない、あるいは期待されていない。

しかし、ヨハネと彼の読者たちの人生は、これらのことをすべて含んでいた。

クリスチャンは苦難を受ける恐れが全くないと言うのは、極めて愚かで邪悪な考え。

ヨハネは弟子たちに艱難や苦難、迫害の警告をしていた((John 15:18-20; 16:33; 17:14-15)。

さらに、ヨハネは、特殊な苦難の時代を予想していた(1 Thess. 1:6; 3:4; 2 Thess. 1:4-10; 1 Tim. 4:1-3; 2 Tim. 3:1-12)。

イエスが預言したように、政治的大変動や社会的崩壊が起きる時代にあって、報復に伴い背教、迫害も勃発した(Matt. 24:4-13)。

パウロとバルナバは、神の国に入るには多くの艱難を経る必要があると、アジアのクリスチャンを勇気づけた(使徒14:22)。

コロサイ1:24
ですから、私は、あなたがたのために受ける苦しみを喜びとしています。そして、キリストのからだのために、私の身をもって、キリストの苦しみの欠けたところを満たしているのです。キリストのからだとは、教会のことです。 

ヨハネの世界観は艱難のことばかりではない。

1章5、6節にあるように、ヨハネにとっての新約聖書教理は、イエスキリストの初臨において、神の国が到来したということ(Daniel 2:31-45;7:13-14)。

ダニエル7:13~14
私がまた、夜の幻を見ていると、見よ、人の子のような方が天の雲に乗って来られ、年を経た方のもとに進み、その前に導かれた。 
この方に、主権と光栄と国が与えられ、諸民、諸国、諸国語の者たちがことごとく、彼に仕えることになった。その主権は永遠の主権で、過ぎ去ることがなく、その国は滅びることがない。 

主イエスは、万物をご自身の足の下に従わせた(Eph. 1:21-22; cf. Mark 1:14-15; Matt. 16:28; 28:18; Acts 2:29-36; Col. 1:13)。 

御国はすでに到来した、到来している(完了形)。

未来における贖いや終末論的出来事を待つまでもなく、われわれクリスチャンはすでに地を効果的に統治している。

「われわれは大患難のみならず神の国の只中にいる」ということを、ヨハネは読者に知っていて欲しかった。

聖徒たちは、神の国の勝利のために戦っている(ダニエル7:21—22)。

黙示録において、(キリストにある)忍耐は重要なことばで、7回使用している(1:9; 2:2,3, 19; 3:10; 13:10; 14:12)。

 

 

 

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