書道家Syuunの忘れ物

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SSD導入とその問題点を探る その1

2012-03-10 13:08:20 | パソコン関係
SSD導入とその問題点を探る その1

●近年SSD(Solid State Drive)がやけに注目されている。
注目されている理由はSSD120GBあたりのものが13,000円程度。60GBの旧来型モデルが10,000円以下で買えるためである。
そしてそれは、タイの洪水でハードディスクドライブ(HDD)が値上がりしてまだ元の価格に戻っていないからでもある。(2TBが6,000円前後だった)
そのSSDも日進月歩であることは間違いなく当然新しい高速なものがぞくぞくと発売されている。
●SSDというと判りにくいかも知れないが、簡単に言えばよく使われているUSBメモリーの様なものの大型、高性能になった様なものである。
現実にはNAND型フラッシュメモリなどを使い、コントローラーチップはSerialATA6Gbpsに対応して、Marvell製(88SS9174-)とLSI製(SandForce・SF-2281)などになっている。

こんなわけで、メーカー製デスクトップパソコンを買う場合、起動ディスクにSSDを導入してセカンドドライブに1TBくらいのHDDを入れて買うというケースが多い。
その他ではノート型パソコンに「動画編集するメインに使うんだ」とばかりにHDDをSSDに代えて購入してしまうと言うという向こう見ずの人もいる。
ノート型パソコンは、Syuunの使っている古いサブ機のDynaBookだと80GBにパーティション(分割)が切ってあるほど容量が少ない場合もある。
但し、古いものだからWindowsXPでもあるし極力不必要なソフトは入れないとは言うものの既に限界である。

●先ずSSDを考える上でのメモリーの基本は寿命があると言うことである。
「書き換え回数の制限は、NANDメモリには、SLC(シングルレベルセル)とMLC(マルチレベルセル)があり、一般的にSLCが10万回程度、MLCで1万回程度が書き込み回数の上限とされる。」
「NANDメモリは、書き込み/読み出しを『ページ』と呼ばれる単位で行い、消去は、複数のページをまとめた『ブロック』という単位で行なう。」
「書き込み時の制限は、NANDメモリでは、データの書き込み/読み出し時の単位と消去の単位が異なっていることに加え、データの上書きを行なえない。」
又、USBメモリーやSDカードでも行われている「ウェアレベリング」機能というものが入っている。
(特定の部分だけに書き込みが集中しないように分散、平均化して書き込む機能)
こういうことでSSDメーカーの保証というのは3年又は5年というのが普通になっている。
●SSDの問題点は寿命があると言うことと共に使っているうちに速度が大きく低下するという欠点がある。
従って、本来の機能を戻すにはSecureEraseなどを使って完全に初期化するという方法も考えられる。
しかし、一般的なWindowsのテグラグが効果がないだけでなく著しくSSDの寿命低下をもたらすことになり今後の大きな課題ではないかと思う。

そういう根本的ものの一方、今現在売られている実用的になるSSDは120GB程度で、256GB程度になれば3万も4万円もすることからまだまだである。

それで120GBを起動ディスクにして使ってその容量で問題ないのかという疑問が残る。
Windows7だけで約20GBであると言われ、それにAdobePhotoshopやPremierelementsなどをインストールして行けばあっと言う間に60GB程度になる。

従って、そういう容量に対する対策が必要なのであって単にSSDを入れてベンチマークの数値が良くなったと悦に入ったり、起動が速くなったと喜んだりしている場合ではないと言うものである。

次回、その問題点をもう少し突き詰めてみたい。

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