書道家Syuunの忘れ物

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ため息が出る「鈴木美潮のdonna」の金大中氏礼賛記事

2009-08-26 00:53:57 | 世の中妙な??事ばかり
ため息が出る「鈴木美潮のdonna」金大中氏礼賛記事

2009年8月25日読売新聞夕刊掲載の「鈴木美潮のdonna」。Web版では、http://www.yomiuri.co.jp/donna/do_090825.htm で「少女の心熱くした金大中氏」と題して金大中氏を単に民主化指導者として礼賛している。
そして「金大中拉致事件」を切っ掛けにして「まさしく、金大中氏こそが私の政治的原体験で、このことがきっかけとなり、政治学を学び、新聞記者の仕事を選んだ。」という。

その金大中元大統領に関しての認識としては「詳細は、事件の翌年の1974年、子供向けの年鑑で知った。そこには、民主化のために軍事独裁政権と戦う金大中氏の姿があった。」とある。
しかし、政治記者として「仮面ライダーやウルトラマンがブラウン管の中のヒーローなら、金大中氏は、初めて出会った現実世界のヒーローだった。」としているのはどういう事か。
そして、大統領になった金大中氏に「ファンレター」再度を出すなどどう見ても単なるミーハーの有名人好きしか思えない。

本来なら「政治の世界」のこととして種々慎重であるべき時に、単に有名人好きというノーテンキな人物というのは自制心がないだけでなく、害毒でしかない。
かって、平成 14年2月1日~15年9月22日まで外務大臣をした川口順子氏(現参議院議員)。
まだ日本が経済援助をしていた頃のミャンマーへ外務大臣の歴訪として行き、ミャンマー政府に反政府指導者アウンサンスーチーとの面会を要求した。
ミャンマー政府は、日本の経済援助の圧力に屈し、しぶしぶ面会を承諾する。
その結果、何の成果を得るというのではなく単なる表敬訪問で、逢えて喜んでいる写真と記事か新聞に載った。
早い話、これも単なる有名人好き。
しかし、日本政府が承認している政権に対してその反政府指導者に面会する意味が判っていないほどの外交音痴。日本は、国際政治言う分野で何も分かっていないということを表す一面だった。

さて、金大中元大統領の件に戻ってみれば、大韓民国における「失われた10年」の主役の一人だっことは歴史として残った。
特に、北朝鮮に対する「太陽政策」によって多額の資金を北朝鮮につぎ込んだ。
「金大中は南北首脳会談の直前に現代グループが北朝鮮へ5億ドルを違法に送金をするのを容認した。」(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
その見返りが、南北首脳会談とそれによるノーベル平和賞だったことは間違いない。
荒木和博BLOGによれば‥‥
「自らがノーベル平和賞をもらいたいがために、膨大な韓国民の血税を使い、何も変わっていない北朝鮮を変わったと勝手に解釈して、金正日体制の延命に力を貸してきた人です。そのおかげでどれだけ沢山の北朝鮮の民衆が死に追いやられたことか。」と書かれている。

考えてみれば、「金大中事件」の時の大統領は朴正煕大統領だった。
実際、朴正煕大統領は「金大中事件」を切っ掛けにして結果として、夫人、大統領本人が暗殺されることになった。一方、暗殺されそうになった金大中氏は事件を切っ掛けに暗殺もされず大統領にまでなった不思議がある。
朴正煕大統領とは、元々日本の陸軍士官学校出身の知日派(親日派)で日本の政界とも太いパイプが繋がっていた。そのためにかその後もどう見ても不可解な「政治決着」というものが日本と韓国との間で行われ続けた。その一つが例の「河野談話」でもある。
そして、朴正煕大統領は日本との深いつながりから、韓国の近代化を成し遂げた。
その朴正煕大統領から見れば、金大中元大統領というのは左派思想を持つ危険人物というのは明白なことだった。
事実、金大中氏が大統領になって‥‥
「1980年代から90年代にかけて、韓国政治の病根であった全羅道対慶尚道の「地域感情」も、元はと言えば金大中氏が自らの勢力を強めていくために煽り続けたことの結果です。結局この人が大韓民国、あるいは朝鮮半島にもたらしたものはプラスよりはるかにマイナスの方が多かったと言わざるを得ません。」と荒木和博が述べている。(同)
 鈴木美潮記者は、
「訃報(ふほう)に接し、改めて金大中氏の人生を思う。決して恐れず、あきらめなかったその姿は、とかく楽な道を選びがちな今の私に、少女時代の熱い気持ちを思い出すよう呼び掛けているように思えてならない。」と書くのだか、本当だろうか。

大統領退任後、その個人の不正が追及されなかった大統領は、朴正煕大統領とこの金大中大統領くらいなものである。
朴正煕大統領は、
「一般論においては、政治面では目的の為には不当な手段も厭わないものの、私人としては清廉であると評価されつつある。」
「1999年にはアメリカの雑誌『TIME』で『今世紀もっとも影響力のあったアジアの20人』に韓国人から唯一選ばれている。」
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
と言う風に、暗殺と清廉によってであり。
金大中大統領は、金で買ったと言われるものの、極論を言えばノーベル平和賞受賞者であったからである。