書道家Syuunの忘れ物

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4月1日エイプリルフールに見る経済学者の高笑い

2009-04-01 23:30:25 | 日本の経済議論
4月1日エイプリルフールに見る経済学者の高笑い

時は春、
日は朝(あした)、
朝は七時
片丘に露みちて、あげひばり名のりいで、
かたつむり、枝に 這 ( は ) い、
神、空にしろしめす
すべて世は、こともなし  (ブローニング)
こんな詩を思い出そうという2009年4月1日。
大昔、春の日差し高い良い天気の日、エイプリルフールで欺されて朝早く起きる羽目になった事いつもも思い出す。
ところがどうだ、今日は風はまだ冷たく、昼過ぎには土砂降りの雨が降り始めた。
桜は、まだ蕾が見えただけ。
地球温暖化、それならもっと早く暖かくなって良いだろう。
少なくとも昔の方が、暖かい、そして天気の良い春だった。

4月1日になって何が変わったかと言えば、単に日が変わっただけではなく「年度」がかわった。それによって、収入が激減する様なことにもなりかねない。
クレジット会社からの引き落としは、なんでこんな金額になったのかと恨めしく思うものの、精査してみれば皆必要なものばかり。
昨年の今頃は、多少忙しかったが活気があった。
しかし、今年の4月1日は何か静まりかえった「休日」の様だ。

昼過ぎ、コーヒーに入れるミルクが無くなったのでイトーヨーカドーへ行ったら、「下取りセール」と言うものをやっていて、衣料品、住まいの品合計3,000円を買うと不要品1点「500円」で下取るという。
3月27日までは、20%分現金還元だったから事実上15%引きになったようなものだった。
26日に寄ったら車が入りきれなくて、ほうほうの体で引き上げてきた。
とはいうものの、めぼしいものは既に売り切れた後で、要らない物を買っても仕方がないと言うものではある。
男物の背広は元々20%引きだったのが、現金20%還元のお陰でめぼしいものは売り切ってしまった様に閑散としていた。
前に、一瞬買うかと思ったが、そう言えばまだ着ていない背広があった。

「日銀企業短期経済観測調査(短観)で業況判断指数が過去最悪を更新」とあるのだが、一方で「ただ3カ月先の見通しについては約3年ぶりに景況感が改善した。」と訳の分からない説明。

日経ネットPlusでは、「日銀短観『改善見通し』は本物か」という無意味な議論をしている。

○輸出バブル崩壊で景気底ばい続く
では、「日本の輸出ブームは米国の消費バブルと2007年ごろまでの超円安がもたらしたものだ。これも一種のバブルだったといえる。」
「輸出ブームがバブルであった以上、従来型の輸出主導での急速な景気回復は難しい。」

○楽観ムードは一時的
(米国経済の回復がカギ)
「外需依存型の日本経済が上向くには、米国経済の本格的な回復が不可欠だ。しかし、借入金に依存した米国の過剰消費構造は改善していない。」

○内需の下振れ懸念強く
「最も楽観的なシナリオとして『米国や中国の景気対策が功を奏し、新興国の一部に明るさが見え始め、日本経済の底入れは7-9月となる』との見方がある。」

高給取りのエコノミストがこんなレベルの見通し、予測しかできないというのはあきれたものだ。そして、日本の内需と言う事をほとんど述べず、未だに米国頼り。
米国の購買力、内需に頼るというのは未だに「輸出依存型」日本経済感覚から脱出していない感覚だ。

「竹中平蔵教授のオフィスアワー」「異様な姿の日本経済」では、「日本がなぜ低成長なのかという理由‥‥改革停滞によって成長期待が低下し、内需の伸び悩みと外需依存を招いたまさにそのときに、世界的な同時不況が襲ってきたからに他ならない。」
‥‥というのはある意味そうかと思わせるものの、
「欧州の場合は金融政策を重視している。イングランド銀行(英中央銀行)は昨年9月から累計4.5%政策金利を引き下げ、欧州中央銀行(ECB)も同期間に 2.75%下げた。日本を見れば、0.4%の引き下げにとどまっている。つまり日本は、財政政策も金融政策も小幅なのである。」
と日本のほぼゼロ金利政策をまだ引き下げが足りないと言うあたり、いわゆる典型的な「試験秀才・学校秀才」の部類の思考停止状態なのだと言うことが分かる。
たまには、先生から教わった以外の経済理論でも示せと言いたいが、米国という先生の「模範解答」がでない限り、思考停止は続くのだろう。

但し、「改革停滞によって成長期待が低下」はある意味正しいだろう。
改革とは戦後永遠と続いてきた官僚組織との戦いの元、無駄な規制を緩和して民間に出来ることは民間へという事は、ここ二年間の内に一挙に遠のいた感がある。
要するに、現政権の麻生氏と言うのは、官僚組織との戦いによる規制緩和による景気改善も、野党の「防衛アレルギー」というアキレス腱をも解っていない。
事実、「防衛」という面を強く押し出せば「野党は馬脚」を表し、「社民党」に至っては、野党でさえ苦笑する有様だ。

そして、この様に経済学者が分かっていないのは、景気低迷が続く事による国民感情の低迷だ。まだ、国民感情が冷え切らない内に早めの景気対策、内需喚起が急がれる。
正直言って、今選挙だなどと言ってはいられない。
出来るだけ早くの景気対策、内需対策をしなければ、消費は益々低迷するばかりだ。
そんなとき、自らの給料には困らない高給取りのアナリスト、論説委員氏と言うのは、日本経済を見て、他人事のように悪い冗談だとエイプリルフールを満喫するのみだろう。