(映画 「少年 H」公式サイトからコピー)
昭和20年前後の神戸を舞台にした「洋服店の仕立て屋さん一家」の物語。
原作は「妹尾河童」氏の「少年 H」を映画化したものです。
昭和の初めから、空襲で焼け出され、終戦に至るまで、映画は、少年の
成長を追いながら、当時の社会を克明に描いていきます。
主人公の少年 「肇」の頭文字をとった「少年 H」は、私より2歳、年上ですが、
ほぼ、同年齢。
映画に描かれている筋も、私の経験と、ほぼ、同じで、
小学校から国民学校へ、そして、教育の軍国化と社会の変化、
敗色濃く、空襲、そして、終戦、食料不足、等々。
どれも、私たちが神戸で経験してきたものです。
特に、「焼夷弾」爆撃を受ける空襲のシーンなどは迫力がありました。
洋服の仕立て屋さん役の「水谷 豊」も、母親の「伊藤 欄」も、
主人公、少年役の「吉岡竜輝」も、皆、好演で2時間余りを
飽きさせずに見せてくれました。
ただ、「現代の若い人たちがこの時代を、
はたして、理解できるだろうか」と、いささか疑問にはおもいました。
映画としてはよくできていたとおもいます。
それにしても、今年は、テレビ、映画と戦争ものが
多かったようにおもいました。