パイオニア研究。加茂野晃子さんの変形菌生態研究はまさにパイオニアと言って良い。2001年度の卒業研究で始めた加茂野さん。当時、変形菌の分子系統データは僅かであった。野外から子実体を採取して、SSUrRNA遺伝子の塩基配列を決定し、データベース作りから始めた。5年間、丹念にデータベース作りをして、生態研究のための迅速な検出方法を開発: Kamono and Fukui. Rapid PCR-based method for detection and differentiation of Didymiaceae and Physaraceae (myxomycetes) in environmental samples. Journal of Microbiological Methods 67: 496-506. 2006.
今や次世代シーケンサーの時代。上記の手法はもはやローテクではあるものの、新たな研究の窓を開いたことは確かである。
最近出版された変形菌の学術専門書「Myxomycetes」では、随所に加茂野さんの論文が引用されており、6章のむすびにはこんなことが記述されている(Walker, Hoppe and Silliker, 2022)。
From the early environmental studies that utilized DGGE and TRFLP, we learned about the diversity of myxomycetes inhabiting soils (Kamono and Fukui, 2006) and the importance of wind dispersal of spore (Kamono et al., 2009a).
加茂野さんは地道に研究を進めてきただけに、後にこうして正当に評価されていることは喜ばしい。そして、今後の研究も期待したい。
今や次世代シーケンサーの時代。上記の手法はもはやローテクではあるものの、新たな研究の窓を開いたことは確かである。
最近出版された変形菌の学術専門書「Myxomycetes」では、随所に加茂野さんの論文が引用されており、6章のむすびにはこんなことが記述されている(Walker, Hoppe and Silliker, 2022)。
From the early environmental studies that utilized DGGE and TRFLP, we learned about the diversity of myxomycetes inhabiting soils (Kamono and Fukui, 2006) and the importance of wind dispersal of spore (Kamono et al., 2009a).
加茂野さんは地道に研究を進めてきただけに、後にこうして正当に評価されていることは喜ばしい。そして、今後の研究も期待したい。
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