同志社大学体育会自転車競技部 日々の記録

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2016RCS第5戦 湾岸クリテリウム

2016-08-09 14:20:33 | 試合レポート
2016 年 7月 30 日 ( 日 )
2016RCS第5戦 湾岸サイクルフェスティバル 湾岸クリテリウム
出場選手:小畠和也(商2)

出場者総数:クラス3・ 111 人(出走グループ総数37人)
出走時間: 13 時 00 分
競技距離: 16.0 ㎞

結果:1位  クラス2昇格

【前日】
サポートの宮地のテストとの兼ね合いで、18時に新町キャンパスを出発。
日付を超えたくらいの時刻にホテルに到着。今回も運転ありがとう。
この時期の遠征はどうしてもテストとの兼ね合いで、宿泊場所への到着が遅くなりがちである。
この点に関しては、選手・サポート間で要相談。
可能な限り余裕をもった到着で、試合を控えた選手にはゆっくりしてほしいところ。

【当日出走前】
9時からと12時半から、2回の試走時間が設けられており、小畠がどちらの試走時間でも走行したいとの希望だったので、
ホテルのバイキングで朝食をとり、7時には東横インホテルを出発。会場まで車で30分。ビジネスホテル、非常に快適。

会場は一面のコンクリートジャングルで、暑さとの闘い、この一言に尽きる。
芝生の木陰にクーラーボックスを設置。

スタート位置の変更があった。
閉鎖されているコースが解放される瞬間に、近くの木陰で待機していた選手がスタート地点へなだれ込み、
人数がそろったことが確認でき次第、即座にスタートという形だったため、今までサポートしてきたロードレースと場所取りの要領が違った。
場所取り要員は同志社の他おらず、まわりが全員バイクに乗った選手なのでうかうかしていると先頭を陣取れない。サポートは気を付けてほしい。
ローリングスタートといっても、先行必勝という性格の強いレースであるので、なんとも先頭でスタートしてほしい。

応援に駆けつけてくださったOBの吉川さんが、ゴールに近い位置のピットで待機し、有事の際には連絡をしてくださることになった。
現役サポートは代輪を持ってゴールまで200m地点のピットで待機。スタート前の小畠に、その旨を伝える。
今年度インカレ出場権獲得の最後のチャンスで、前日から「バクバクしている」とのことだったが、
レース直前は相変わらず非常に落ち着き払った様子で小畠出走。

【レース展開】
1周回があっという間に完了するため、残りの周回数やタイム差を可能な限り伝えた。
4周回完了時には先頭グループは8人にまで絞られた。
次の周回から小畠が集団から消えた。というのもその頃、小畠の前方の選手が落車し、落車に巻き込まれはしなかったものの、
その影響でチェーンが落ちたそう。ニュートラルが適用され、2周分みっちり足を休め、ちょうど先頭の選手の勢いがゆるみ、
集団がばらけ始めた瞬間に、小畠は万全の態勢で走行を再開することができた。そこからはまさに小畠の独壇場であった。
最小限の力で先頭に躍り出た小畠であったが、「すぐに吸収されるだろう」という気持ちでしばらく足をあまり使わず力を温存する走りをつづけた。
その後OBさん方の声援から逃げ切れると判断した小畠はいっきに追走を切り離す。
一度、順天堂大学の選手が小畠に追いつくかのように見えたが、小畠の安定したペースについて行けなかったようですぐに後退した。
その後、他の選手の並走を許すことなく、独走状態でフィニッシュ。2位との差は17秒。

【サポート】
・日よけのための傘必須
・虫よけスプレーもあるとよし
・場所取り注意
・小畠レース復帰の際、吉川さんがスタンディングの姿勢で小畠を送り出してくださったらしい。本当にありがとうございます。

吉川さんとは白馬でサポートをご一緒させていただいたことがあり、「レースに勝つため何を選手が欲しているか」という観点で、
選手の立場だからこそ見えるものがあるのだろうなと思っていました。また、自身が勝利に対して誰よりも真摯な選手であったからこそ、
彼はサポートに「質」を求めたのだろうし、「求めている」からこそ最高のサポートが何たるかを自身の中にもってらっしゃって、
その自分の考えるサポートのすべてを選手に提供できる人であったのだと思っています。
私自身の理想とする、サポートの原点を見せてもらったようにさえ思います。本当にありがとうございました。

一般に登りを得意とする選手であると言われる小畠ですが、彼の本当の武器はその「安定性」にあるのではないでしょうか。
レースでの走行を見ていても、メンタル面でも自分のペースを保つことが得意な選手であるという印象を強く持っています。
落車によって骨折した小畠ですが、その後再び会ったときには、既に次の目標を美麻・白馬に定め、
新しい準備を虎視眈々と進めていました。その姿勢に感銘を受けました。
なんとしてもこの選手の昇格を見届けたいと思いました。そう思っているマネージャーは私だけではなく、
全部員が小畠の昇格の知らせを心待ちにしていたことと思います。
一貫して努力を積み重ねることが出来る選手は魅力的で、強く人を惹きつけます。
小畠と同期のマネージャー2人も、死ぬほどこの瞬間を見たかったろうと思いながら、独走する小畠を見ていました。
2回生でインカレロードに出場できるというのは、彼の選手人生の中で凄まじく大きい意味を成すでしょう。
そして何よりも、いいレースをみせてくれて本当にありがとうという気持ちでいっぱいです。
インカレまで全力でサポートします。小畠おめでとう。本当におめでとう。


この笑顔がみたかった~~!


3回 松本瑞希