気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Find Me  by Carol O'Connel

2013-11-04 12:12:44 | 読書感想


 NYPDの刑事Malloryが不在の中、同僚のRikerはMalloryのアパートの部屋でSavannah Sirusという女性の死体を発見する。検死医は自殺だと断定するが Malloryは自分の部屋で女性が自殺したのを知っているのか、彼女と女性との関係は?疑問を解消するために、彼女が行く先々のガソリンスタンドやレストランなどで使用したクレジットカードの使用履歴を下に、RikerはMalloryの後を追う。

 Malloryは、父親Peyton Haleが愛着をもって書いた国道66号線(R66)の案内の手紙を参考に 彼がランドマークとして書き留めた場所をたどりながら、シカゴからカリフォルニアへ向かうR66のドライブを続けるべく、シカゴに向かっていた。

 そんな中、R66の起点、シカゴ博物館の近くの工事現場で腕が切断された男の死体が発見される。男は手足を釘で固定され、その切断された腕の部分には子供の物と思われる骨が置かれていた。
 R66の起点のランドマークである博物館の玄関にあるGreen Lionに着いたMalloryは 殺人事件のことを知り現場を見に行く、すでに現場検証も終わり立ち入り禁止のバリケード以外、見張りの警官もいない現場に入った彼女は、犯人が使用した釘は工事現場の釘を真似て犯人が造ったものと思われ、犯人は用意周到に準備して、この犯行を行ったと確信する。
Malloryはこの事件の担当が旧知のKronewaldと知り 自分が気づいたことの伝言を電話を受けた警官に頼みR66の旅を続けることにする。

 父親の書いた次のモニュメントが見つけられず途方に暮れて入ったレストランで、Malloryは、彼女が警官であると知ったApril Waylonという女性から 数十台の車で移動している仲間に合流するのを助けて欲しいと頼まれる。携帯電話は電池切れで電話することができず、また、誰かが自分の車を尾行してくるようで、怖いので守って欲しいと。最初は無視したMalloryだったが 彼女の携帯から密かにバッテリーが抜き取られていたことや、彼女の車のタイヤのバルブが徐々に空気が抜けるように細工されていたことから彼女の話を信じ、通り合わせた警官に彼女の仲間への合流を助けてやるように要請し彼女を委ねる。

イリノイ州の州境近くのレストランに入ったMalloryは、そこに放置されていた車に蠅が群がっているのを不審に覚え、警察に通報しトランクの中から切断された腕を発見する。その腕は、シカゴで発見された死体の一部であると判断し、捜査担当のKronewaldに電話する。そして、Malloryは、被害者の車のタイヤが交換されていることや、携帯電話のバッテリーが盗まれていることを発見し、April Waylonが同じ犯人に狙われていると考え、至急、彼女の行方を探し保護するように助言する。

また そのレストランでMalloryは Aprilが合流しようとしていた精神科医のPaul Magritteをリーダーとする数十台の車を連ねた集団に出会う。
 一年前、FBI捜査員のNahlmanは上司のDale Bermanから全米の未解決の白骨遺体の発見場所を記した資料を渡され犯罪パターンを見つけるように命令される。Bermanは、この資料からシリアルキラーを見つけだし、自分の能力を上層部にアピールすることを狙っていた。

 数百にも及ぶ資料の中からNahlmanは白骨が発見された地点の八つからR66の道路沿い、20マイルおきに少女の死体を埋めているシリアルキラーの存在をあぶりだし、発見された場所をもとにして、未発見の少女の死体が埋められている可能性がある場所をマッピングしていった。次いで、FBIはBermanの指揮の下、州警察の協力を得て、彼女が指摘した場所を次々と発掘し、多くの少女の白骨死体を回収していた。

そして、白骨遺体の身元確認の問い合わせをした親がPaul Magritteの主催するMissing Childrenの親のケアをするサイトの会員だったことから、FBIがR66で子供の遺体を発掘していることが ネットを通じて知られることになった。Paul Magritteとその会員たちは子供の消息が分かるかもしれないという希望をもってFBIを追ってR66を車を連ねてシカゴからカリフォルニアへと西進していた。
 
 Malloryはシカゴで殺された男とストーカーされたApril Waylonがかれらのメンバーであったことを知り、かって少女を殺していたシリアルキラーがその親であるメンバーを標的としていると考え、Paulにグループを解散するよう警告し、さらに保安官に彼らの警護を要請する。

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以前の作品で彼女の母親について書かれた作品がある。今回は父親Peyton Haleについて。できたらそちらを先に読んだ方が良いと思う。(4作目 Stone Angel「天使の帰郷(邦題)」)

死体がたくさん出てきて読んでる方も頭の中で整理するのが大変。MalloryがR66をドライブするのは彼女らしくない。
親への愛情などは 、人並みの感情を一切持たない彼女の性格に合わないような気がする。
Rikerの考えるように自分たちを見捨てたことに対する復讐のためなら納得いくのだが。
それとも徐々に彼女の性格も人並みになっていくのだろうか、それはあってほしくない。

 どうも読み終わった後、消化不良のような感じを抱く。Malloryも殺人事件にのめりこんでいくかと思うと父親が書き記したノートに記されたR66沿いのあるランドマークを見に行ったりして シリアルキラーにも興味がないようで、いまいち捜査にのめりこんでいかない。最後になってやっと、という感じかな。

行方不明になっている子供を探し続ける親たちの姿は胸を打つ。Aorilがストーカーに怯えながらも「子供を探して家に連れて帰るのが親の務めだ」と言って旅をやめないのは胸がジンときた。

★★★★


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