自らの父親も終身刑で服役しているJonathanonathan Graveは 両親が犯罪を犯し刑務所に収監されている親の子供たちを引き取って世話する施設を運営していた。
ある夜 その施設が数人の屈強な男たちによって襲われ二人の子供が拉致される。
ときには、目的のためには非合法な手段も講じるセキュリティ会社を経営するJonathanは 誘拐犯達一味のドライバーで収監されていた男を脱獄させ 拷問にかけて誘拐犯達の情報を引き出す。その情報によると 誘拐はマフィアのボスSammy Bellの依頼で行われ 彼らは貸し倉庫にヘリコプターを隠しており それで逃亡したようだ。
手がかりを求めて 貸し倉庫に向かったJonathanは誘拐犯の仲間と遭遇し銃殺する。彼らは ヘリが定員オーバーになるため誘拐した子供の一人にドラッグを注射し倉庫の近くの河原なかに放置し殺そうとした。しかし、河原に住む 元看護兵だったホームレスの男によって少年は助けられていた。翌朝、誘拐犯の仲間が少年の遺体を回収しにきたところでJonathanと遭遇した。
Jonathanは二人のうち一人を無事連れ戻したことにホッとしたが もう一人の奪還を図るため 連れ戻したことを公表しないことにする。
Jonathanとそのスタッフは 誰が何のために二人の少年を拉致したのか 服役している彼らの親達、(Frankは自分は殺してないと主張しているが)妻を殺したとして殺人罪で死刑を9日後に控えているFrank Schulerと下院議員を暗殺した罪で服役している殺し屋Arthur Guinnに関係していることなのか?
スタッフの一人、元FBIの人質救出チームに所属していたGail Bonnevilleに服役中の親に面会し、手がかりがないか探らせる。Gail Bonnevilleは まず、Frank Schulerと面会し、彼から 彼の妻がSammyの顧問弁護士事務所で働いていたこと、そして 、妻が殺されたその日から顧問弁護士も行方不明になっていること を告げられる。この偶然性に違和感を感じたJonathanは Gailに顧問弁護士の居場所を探るように求める。
一方、JonathanはFBIの長官Ireneから連絡をうけ 彼女と極秘に会談し Arthur Guinnをマフィアについての情報提供をすることを条件にウィットネスプロテクションにかけることにした矢先に 彼の息子が口封じのために誘拐されたと告げられる。 彼の証言を得るためには、Sammyが関係するコロンビアの麻薬基地に拉致された息子の救出が必要であり、Jonathanはその救出を要請される。
Jonathanと相棒のBoxer、そしてひょんなことから同行することになったホームレスの男は 少年を救出すべく極秘にコロンビアに潜入する。
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話は単純、犯罪組織が彼らの犯罪を暴露しようとする男の口封じのために男の子供を誘拐し Jonathan達が救出に向かう。そして 自分に銃を向けるやつは容赦なく殺す。正義を実行するためなら 違法な手段も許される。ちょっと この考え方にはついていけない。
また 誘拐犯のリーダーMitch Ponder、人々から殺し屋と恐れられているというが その迫力が伝わってこない。
まぁ 僕が気に入ったキャラクターは元FBIのホステージレスキュチームに所属していたGail Bonneville、FBIで鍛えた尋問技術で人々から手がかりを入手していく。人に会って情報を入手することよりも行動することを得意とするJonathan達チームにとって欠かせぬ存在。また、いざとなった時にみせる敵と遭遇したときのかっこよさ。彼女を主役にしてくれたほうがミステリーとしてはおもしろいと思う。
今は ランボーに代表されるヒーローがバッタばったと敵を倒す物語のひとつ。うーん、いまいち。
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