気軽に洋書ミステリー

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Three Weeks to Say Goodbye by C.J.Box

2014-12-14 10:15:51 | 読書感想

Denver市で観光局に勤めるJack McGuaneと妻Melissaの夫婦は子供を持つことが長年の夢だった。そして9ヶ月前、養子斡旋所 の紹介で、生まれたばかりの赤ちゃんを養子にすることでその夢を実現する。
Angelinaと名付けた娘は愛らしく育ち、今では片言でパパ、ママと言うようになり二人は子供を育てる幸せに浸っていた。だが 今、その幸せを奪う事態が起きる。

彼らは、養子縁組み時、母親からは親権放棄の署名を得ていたが父親である18歳の男からは署名を得ていなかった。しかし彼に会った斡旋所の女性から彼も親権放棄に同意していると言われていた。さらに、親権放棄の同意がなくても養子縁組みが成 立できるように斡旋所は彼らの縁組みを公示し、一定の期限が過ぎれば実の父親の同意がなくても養子縁組みが成立できる措置 を講じていた。
だが、公示による養子縁組み成立の2週間前、突然、Angelinaの父親であるGarrett Morelandから親権の主張と養子縁組みの無効の要求が起こされる。
その知らせを二人にもたらした斡旋所の話によるとGarrettよりも彼の父親で裁判官のJohn Morelandが初孫になるAngelinaを引 き取ることに積極的で息子に親権を主張するように説得したと思われた。斡旋所やJakeの顧問弁護士によるとJohn Morelandは 連邦判事で法に熟知しているので彼らが訴訟に持ち込んでも勝つ可能性はなく、二人はAngelinaを手放すしか方法はないと話さ れる。
やがて息子のGarrettと二人のもとにやってきたJohn Morelandは、「突然、Angelinaを手放すのは辛いだろうから3週間待つ (three weeks to say goodbye)」と告げる。
ふたりは 娘に興味を一切示さないGarrettの様子から彼は父親には不適格だと直感する。与えられた3週間の期限内に友人の 助けを借りながら、彼らはGarrettは親権者として不適格だという証拠を探し出し、Garrettに親権を放棄させるべく行動を起こ す。

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何とも意味深なタイトルに興味を引かれてこの本を購入した。また、念願の子供を持ち、幸せの家庭を築いていこうとした時に
突然、その幸せの中心にある娘を取り上げられようとされている二人が、この苦境にどう対応して幸せを守るのか、ふたりがど
う行動するのか期待して読んだのだが・・・ちょと期待外れ。

このJakeの行動には賛同できない。悲嘆にくれる妻に娘を彼らに渡さないと言いながら、彼がそのために取った行動というと、
友人頼みに見え、もっと娘を守るために積極的に動いてほしかった。またプロットも暴力的すぎ、ちょっとそれではという納得
行かないところがある。

 363ページ Kindle版 690円

 


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