気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Hell's Corner by David Baldacci

2011-01-30 10:50:53 | 読書感想

元CIAの凄腕の秘密工作員で政府の行動を監視する私的クラブCamel ClubのリーダーであるStoneは かって命を救ったことのある大統領からアメリカへの麻薬密輸を目的に中南米に進出しようとしているロシアンマフィアを阻止して欲しいとの密命を受ける。

使命を果たすべく ワシントンを去る前夜、 Stoneは かって政府に対してプロテスト運動を行っていた思い出の地 Lafayette Parkを訪れる。そこで 彼は 突然の銃撃に会い、同時に起きた爆発によって気を失う。
爆発があった公園は ホワイトハウスの目の前、常にシークレットサービスが巡回して警戒している世界で最も警備が厳重な場所。
起きてはならない場所で起こった爆発、Stoneは 大統領からこの事件の調査を命じられる。

爆発は たまたま公園内をジョキングしていた男が銃撃を避けるために植え替えように掘られた樹木の穴に飛び込んだ瞬間に起きた。
Stoneは 爆発は自爆テロか、とジョキングしていた男を疑ったが 男が巡回中のシークレットサービスが伴っていた爆弾探知犬の側を通っていた場面を監視カメラのビデオで見て 爆発物はあらかじめ穴の中に仕掛けられていて 男が飛び込んだ衝撃で爆発したと考えた。

やがて 現場を捜査していた爆発物担当の調査員よって 爆発物は湿気を防ぐためにバスケットボールのなかに密封されて穴の中に置かれていた可能性があるとの報告があり、 Stone達は植木の穴が何時開けられたのか調査するために 仕事を受けた植木の会社に向かう。
Stoneは そこでほとんどの労働者がメキシコ人の中、ただ一人だけアメリカ人がいることを発見し、しかも、彼はバスケットボールをしていたことを知り、急遽 彼の自宅に向かう。
しかし、彼は Stoneたちの目の前で銃殺される、さらに Stoneたちと一緒に 植木会社の捜査に同行したFBIの捜査責任者Grossも銃殺される。彼は 現場責任者が男と連絡を取らないように監視するために ひとり植木会社に残っていた。

FBIはGrossをただ一人会社に残したことでをStoneを責め、以後の捜査協力を拒否する。
窮地に陥ったStoneは Camel Clubのメンバーに捜査の協力を依頼する。
 

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現場100回という言葉が刑事物のドラマなどで よく言われるが 今回のStoneは捜査が行き詰まると現場に行って なにか手がかりとなるものを見失っていないか考えたり 当時の状況を記録している監視カメラの映像を何度も見たり 元秘密工作員というよりは名警部という感じがした。
また、今回はCamel Clubのメンバーも 目だった活躍をしなかったし Stone個人が活躍する探偵物という印象。
ただ、 Stoneの補佐役で活躍するMI6のMary Chapmanはなかなか魅力的なキャラクター。情報収集力も抜群だし、土壇場でみせる決断力はStoneも驚くほど。新メンバーとなることを期待したい。
プロットもよくできていて 面白かった。爆弾犯の正体、意図がなかなか見えず、読むのにいらいらしてきたころ 仰天のトリックが現れ納得。


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