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家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

164円でBoschを読む!THE DROP

2015-11-01 09:48:40 | 読書感想

Amazonは期間限定である本の値段を超特価で販売している。そしてその期限が過ぎると値段を戻す。前に読んだBoschシリーズのこの本の次回作Burnning Roomも162円で 読んだが、今は500円になっている。円安で洋書の価格が上がっているので、こういうサービスはありがたい。

この本の中でBoschは3つのDROPの問題に直面する。

20数年前、海水浴に来ていた19才の女性が強姦され、殺される事件が起きる。事件は、犯人を特定逮捕することなく現在に至る。そして今、迷宮入り事件(The Open-unsolved Unit)を担当してい るBoschは、最新の鑑定技術で、その事件の証拠を洗い直していた鑑識から犯人が被害者の首に残した血の1滴(drop)がDNA鑑定の結果、性犯罪歴のある男Clayton PellのDNAと一致したという報告を受ける。Boschは Clayton Pellの性犯罪歴を見て、彼が犯人であると確信するが、男の生年月日を見て愕然とする。犯人と思われるPellは当時8才だった。8才の少年が19才の女性を強姦して殺す?、あり得ない状況にBoschは困惑する

また、長年、Boschを目の敵にしている市会議員Irvin Irvingの息子Georgeがホテルのバルコニーから転落死(drop)する事件が起こる。IrvingはBoschの捜査手腕を買い、彼に事件を捜査するよう署長を通じて要請する。Boschは、不本意ながらも、署長命令に従い、事件を捜査することに同意する。先乗りした刑事たちは、Georgeがバルコ ニーのある最上階の部屋を予約していたことや飛び降りたときの悲鳴が聞こえなかったことなどから、彼は自殺したと断言した。しかし、BoschはGeorgeの肩についていたアザから他殺の可能性を疑う。

このふたつのDropに関する事件を捜査するBosch自らも、DROP(Deferred Retirement Option Plan)と名付けられた熟練刑事の定年を延長する制度と直面する。この仕事が好きな彼は最大限の5年の延長期間を希望しているのだが.ふたつの事件の捜査が彼自らのDROPについての想いに影響を与えていく。

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価格が安いので作品的につまらないかと思って読んだが面白かった。とくに8才の少年が殺人犯という設定は、どういう結果になるのか興味をひかれた。些細な証拠を見逃さず事実を突き止めていく。明快な推理は心地よい。ただ、事件の盛り上がりという点で、二兎を追うもの・・という感じもしたので★3つ。また、次回作 The Burning RoomでBoschのパートナー が代わっているのも納得。

 Kindle版 ★★★ 紙の本の長さ 401ページ  164円


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