団塊の世代のつぶやき

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10倍長持ち、10倍速く充電

2011年11月29日 | エネルギー 環境

  第 4424回でも取り上げたようにリチウムイオン電池の開発が続いていますが、画期的な電池の開発が 世界を一変するという期待が高まる一方これといった決定打はないようです。
  そんな中、これはもしかしたらと思えるような新技術が開発されたようです。

  U.S. FrontLineより

  10 倍長持ち、10倍速く充電~リチウムイオン電池で新技術開発

 消費者向け電子機器で一般的なリチウムイオン電池の持続時間を現在の10 倍に伸ばせる一方、充電時間は10倍短縮できる画期的な技術を、ノースウェスタン大学(イリノイ州)の研究チー ムが開発した。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、同大学のハロルド・クン教授が率いるチームは、充電用リチウムイ オン電池の大幅な効率改善につながる2つの新しい発見をした。

 リチウムイオン電池は、グラフェンと呼ばれる厚さが原子1個分しかない単一炭素層が幾つも重なった構造になって おり、層の間のリチウムイオンが各層を移動することによって放電・充電する。電池の最大イオン量はこのすき間にどれ だけイオンが入るかによって決まり、充電のスピードはイオンがグラフェン層をどれだけ速く移動できるかで決まる。

 今回の発見の1つは、グラフィン層の間を小さくて軟らかい房状のシリコンで埋めることでリチウムイオン保有量を 約10倍に高められると分かったこと。もう1つは、グラフフィン層に細かい 穴を開けるとイオンの通過が円滑になり、わずか数分で満充電が可能になると分かったこと。

 ただし、これらの新技術を使うと電池が劣化しやすくなるという欠点があり、約150回の充電または約1年間の使用後は、電気の容量と充電速度が急激に下がる。そ れでも劣化した電池は現在の水準より5倍効率が高く、150回の充電は現在の電池の1500回分に相当する。

 研究チームの1人は、3~5年以内にはこの技術を使った新しい電池の市販が可能ではないかと話した。

  キャパシターでも電池でも如何にエネルギー密度を高めるかの勝負のようです。第4375回で も取り上げたグ ラフェンがこれからの電池のカギを握っているようですね。
  それにしても人間の英知は限りが無いようです。誰がこんな原始1個の厚さのシートなんてものを作り出すこと を考えたのでしょうか。ナノなんて言葉が出てきだしたところでそんなものが作れる時代がくるのだろうかと疑問に 思っていましたが、そんなものはとうに過ぎてしまったかのようです。
  一部の金持ちと大部分の貧乏人という二極化は問題ですが、頭脳の二極化は歓迎するしかなさそうです。素晴ら しい頭脳にどんどん発達してもらって世界を変えてもらいましょう。

歓迎すべき二極化!