あらすじ
「飛び降り2女性の身元わかる」という三面記事。私は確かにそのふたりを知っていた。もっとも、私はそのふたりの顔も名前も知らない…。恩田陸の新境地となる、“事実に基づく物語”。『文藝』連載を単行本化。
読書備忘録
1 ・・・0 ・・・(1)・・・
棘が刺さっていたのはわかったけれど、読み始めはちんぷんかんぷん
で・・・
1は棘となっていた橋から飛び降りた2人の女性の物語・・・0は作家の 私 の事・・・(1)は作家の 私 の作品の舞台化の話・・・でいいですかね?
その二人が飛び降りた橋で思い出したのは、何度か通っている清里の赤い橋に、ある時花が手向けられていたって事。行に、あ!花!・・・飛び降りたね。帰りには反対車線からジーっと見てしまった。あの橋を通るたびに・・・
1・・・人は歳を取るにつれて、根っこの性格が顕れてくるのだ。努力して獲得した性格は経年劣化ってこと?メッキがはがれて来る。三つ子の魂、百まで・・・昔の人は偉い。ここに一番食いついた。
(1)・・・あそこ、出るらしいです。幽霊。はっきりした姿じゃなくて、サッと後ろから影が横切ったり、足音だけだったり。古いビルだから出てもおかしくないですよね。悪さするわけじゃないし!って、ちょっと!・・・それ、美容師さんに聞いたことあります。由緒ある古い洋館の結婚式場で誰よりも早く現場に入って準備をしていた時に、何度か。な、なんどか?・・・わかります。サッとね。スッとかね。鏡を見ていたらあれ?誰か通った?とかね。ホテルの廊下を深夜、ヒールのカツカツって音が行ったり来たりたまに走っていたりを聞いたことありまして、朝、廊下を見たら絨毯張りだった。とか・・・だから勘違い?なんて思うのですわ。本当は思っていないけれど・・・
(1)・・・それは MOA美術館 ですね。天国に向かっているような、浮世離れした雰囲気が漂う。さすが作家さん。それを見て乗って、わぁーきれーい!宇宙みたぁーい!はボキャ貧私の感想でした。
1・・・の、で?が知りたかった。
ちんぷんかんぷんと、わかります!が行ったり来たり・・・
死は生と隣り合わせ、毎日毎日あふれている。生まれた分だけあるのだから・・・
★★★★☆