私のお寺は浄土宗、開祖は法然上人である。年4回のお寺参りがあり、8月は今年3回目のお寺参りである。私も役員の1人なので会計を手伝うのにお寺に出かけた。
お盆の法要なので、昨年のお盆から数えて亡くなった檀家の方をお弔いする儀式がある。今年は8人である。檀家総数約100軒では、年間の死亡者は4人程度なので、多すぎる人数である。それぞれのご遺族の代表者が、名前を呼び出され、祭壇に手を合わせると、参加者全員が念仏を唱え死者の供養をする。
若くして病死した母親、夫に先立たれた50代のご夫人。入院後、すぐに亡くなった方、全員顔見知りなので、毎年悲しい思いをする、8月のお寺参りである。
昼食をいただくのにお寺の台所に行くと、二人の檀家の奥さんが食事をしていた。その一人は先月72歳で亡くなった、お寺の総代の奥さんである。
その人の弔辞は、同じ総代の私が書き、読み上げた。
奥さんはその時のお礼を私に述べた。
「亡くなってから1ヵ月経ちましたね。月日の経つのが早いのを感じます。お父さんの事だから元気で、西方浄土へと旅立っているのでしょうね」と話したら「お父さんはまだ家にいるんですから。私には良くわかるんです」と返ってきた。
話し掛けて気がついたのだが、この奥さん村でも霊感が強くて名前が知れわたっている方だ。他人の霊がとり付いて、周囲が驚いたと言う話は何度も聞いている。
それに今日は今までになくオシャレだし、目も輝き、毅然とした話し振りだ。
なんだか心がざわめき、食事ものどを通らなくなり、急いで本堂に戻った。
仕事に戻り、総代長にそのことを告げたら「他人の霊も見るのだから、身内の霊は尚更見えるのだろう」と言った。
それにしても、お盆の法要にふさわしい話題だねと、二人で笑ったが、あの奥さんの堂々とした態度を見ると、霊と会話できる人はこの世にたくさんいるのではないかと思ってしまう。
そう言えば、弔辞を読むにあたり、奥さんに故人の人となりを伺ったら「私をとても大事にしてくれた人です」と初めに言った言葉を思い出した。
生前愛し合ったので「千の風になって」のように「私は死んでなんかいません、何時もあなたを見守っています」と言う台詞を直接的に信じれば、「まだ家にいます」というのは理解できる。
しかし、私としては、早く西方浄土へ旅立ってもらい、先に亡くなった多くの檀家の人たちと一緒に、私たちがやがて訪れる時の、快適な居場所を確保して欲しいと願っている。
今まで亡くなった各総代に対する弔辞の最後には、このお願いだけは皆さんにしているからだ。
お盆の法要なので、昨年のお盆から数えて亡くなった檀家の方をお弔いする儀式がある。今年は8人である。檀家総数約100軒では、年間の死亡者は4人程度なので、多すぎる人数である。それぞれのご遺族の代表者が、名前を呼び出され、祭壇に手を合わせると、参加者全員が念仏を唱え死者の供養をする。
若くして病死した母親、夫に先立たれた50代のご夫人。入院後、すぐに亡くなった方、全員顔見知りなので、毎年悲しい思いをする、8月のお寺参りである。
昼食をいただくのにお寺の台所に行くと、二人の檀家の奥さんが食事をしていた。その一人は先月72歳で亡くなった、お寺の総代の奥さんである。
その人の弔辞は、同じ総代の私が書き、読み上げた。
奥さんはその時のお礼を私に述べた。
「亡くなってから1ヵ月経ちましたね。月日の経つのが早いのを感じます。お父さんの事だから元気で、西方浄土へと旅立っているのでしょうね」と話したら「お父さんはまだ家にいるんですから。私には良くわかるんです」と返ってきた。
話し掛けて気がついたのだが、この奥さん村でも霊感が強くて名前が知れわたっている方だ。他人の霊がとり付いて、周囲が驚いたと言う話は何度も聞いている。
それに今日は今までになくオシャレだし、目も輝き、毅然とした話し振りだ。
なんだか心がざわめき、食事ものどを通らなくなり、急いで本堂に戻った。
仕事に戻り、総代長にそのことを告げたら「他人の霊も見るのだから、身内の霊は尚更見えるのだろう」と言った。
それにしても、お盆の法要にふさわしい話題だねと、二人で笑ったが、あの奥さんの堂々とした態度を見ると、霊と会話できる人はこの世にたくさんいるのではないかと思ってしまう。
そう言えば、弔辞を読むにあたり、奥さんに故人の人となりを伺ったら「私をとても大事にしてくれた人です」と初めに言った言葉を思い出した。
生前愛し合ったので「千の風になって」のように「私は死んでなんかいません、何時もあなたを見守っています」と言う台詞を直接的に信じれば、「まだ家にいます」というのは理解できる。
しかし、私としては、早く西方浄土へ旅立ってもらい、先に亡くなった多くの檀家の人たちと一緒に、私たちがやがて訪れる時の、快適な居場所を確保して欲しいと願っている。
今まで亡くなった各総代に対する弔辞の最後には、このお願いだけは皆さんにしているからだ。