函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

OPEN3日間の出来事

2021年04月12日 18時35分53秒 | えいこう語る
▼妻が調理で夫(私)が接客する、函館市東海岸ROUTE278椴法華銚子ビーチにある、海岸食堂「サーフ・サイド」。OPENして3日間の近況報告だ。

▼25万人都市函館も、毎日コロナ陽性者が1~5人程発生している。だが自粛気味の北国も、ようやく春らしい日差しが差し込み、人の出も活発になって来たようだ。

▼ちょっと心配もあるが、引きこもってばかりもいられないので、4月9日から店をOPENした。青い海、青い空、見慣れた光景だが、開放感は抜群だ。

▼この水平線の右側から時々三沢基地の米軍戦闘機が通過する。通過後は、爆弾を投下したようんに「ドカン、ドカン」という衝撃音を落としていく。

▼この爆音で、コロナウイルスを一掃してもらえないかと思う。春の陽気に誘われ砂浜を散歩していて、日米安保条約もそうであれば、歓迎だなと思ったりもする。

▼まずは、30代のサラリーマン風の男性。北海道新幹線工事の仕事で転勤し、天気がいいのでやってきたという。函館から札幌までの延伸は、8割がトンネルになる。

▼その残土に危険物質が混入されているので、捨て場の住民が懸念を示している問題を尋ねた。
地中には様々な危険な物質が含まれているのが、地上に出るので不安がっている。人体には特別影響がないという。

▼ただ積み上げていれば問題になるが、芝を植え木を植え、花を植えたりし、周囲の環境に配慮すれば、問題にならないと話していた。

▼私の近くでもトンネル工事があり、大量の残土をブルーシートで覆っていた。あまりに違和感があったので、住民が騒いだことを思い出した。

▼捨てられる地域住民への説明不足が、問題のようだ。核のゴミ地下埋設処分場問題も、首長や議会だけが先行し、住民への説明が後手になるから、首長の独裁に住民が立ち上がるのだ。

▼70代の御夫婦は、函館市の高龍寺所有の、蠣崎波響作「涅槃図」が開帳されているので見学に来たという。波響は、私も大好きなので話が弾んだ。

▼その御夫婦、現在核のゴミ問題で揺れる寿都町の隣町からやってきたという。やはり寿都町長の独断専行を批判していた。二人が住む町も「核のゴミ反対条例」を制定したという。

▼さらにそのご主人は、核のゴミ地下埋設研究場の、幌延町の現場も見学に訪れたという。一般も見学が出来るそうで、350mの坑内は、まるでホテル並みで驚いたと話していた。

▼奥様も、最後には必ず核のゴミを埋めるに違いないと、国の政策に疑問を呈していた。幌延は、今後150m掘り500mにするそうだから、国の魂胆は見えている。

▼常連の函館市に住む御夫婦が来店した。このご主人はなかなかの博学だ。コロナ後の世の中の変容を予測し、AI産業の日本の構造的、精神的遅れを指摘していた。

▼日本の管理教育に問題があるのではないかとも話していた。私はコンピューターに疎すぎるが、その考えにはシンパシーを感じた。来店の度に御主人の講義を拝聴出来ることを楽しみにしている。

▼私の高校の後輩になるが、動物病院の先生夫妻もやってきた。私の好きなワインを片手に。店の庭の桜が満開になったら、冷凍庫に保存しているサクラマスをマリネして、花見をしようと思う。

▼一昨年、二歳上の友人とこの桜に下で花見をした。昨年、桜が満開の時に旅立った。吉田拓郎が好きなので、拓郎の曲を流してワインを傾けようと思う。

▼サクラマスは12月から5月頃まで、銚子ビーチの沖で釣れる。最近は釣りに出かけないので、隣の船外機会社の若社長からからいただく。

▼厳寒の北海道の海中から釣りあがってくる、スパンコールのドレスを着たような銀鱗。私はこの美しいサクラマスを「津軽海峡の女王」と称している。

▼医師の奥様は、サクラマスに勝るほどの美人なのだ。海を泳いでいたらまさしく人魚姫だと思うに違いない。

▼40代と思われる御夫婦は、4月に函館に転勤したという。湘南に住んでいたので、二人ともサーファーだ。湘南でも銚子ビーチが有名なので、場所を確認して来たという。

▼1984年北海道椴法華村。波の荒い海域を生かしたサーフィン大会。全道アマチア選手権、日本プロ選手権サーキットも開催した。

▼まちおこしは長い期間を経て、やっと開花して来たようだ。若い頃のがむしゃらな発想は、
今では懐かしい思い出だ。何も知らない方が恐ろしいものもなく、挑戦できるものだ。

▼ということで、サーフ・サイドもOPEN した。今年もいろんな人に会い、世の中の様々なことを語り合いたいと思う。

▼昨年は7ヶ国の方が来店した。会話アプリのスマホを持ってくるので、会話は楽しい。今年の7月にも、隣町の縄文遺産群が、ユネスコの世界遺産に登録されそうだ。

▼様々な国からたくさんの人が来店することを、心待ちにしている。良い景観は世界の共通財産ではないかと思う。