函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

汚染水海洋放出で五輪中止

2021年04月11日 08時46分45秒 | えいこう語る

▼戦後の我が国の経済発展の原動力となったのは「電力」だ。そのエネルギーを生み出すものに「原子力」が利用された。

▼原子力と言えば、我が国はヒロシマ・ナガサキの惨劇で「悪魔」として忌み嫌ったものだった。だが政府は【安全・安心なクリーンエネルギー】として、原子力を“平和利用”に変換させた。

▼1940年、カリフォルニア大学の研究室での出来事だ。天然に存在する最後の元素と呼ばれたウランの原子核に、加速器で高速に加速した重水素の原子核をぶつける実験が行われていた。

▼そこで人工的に発生したのが、半減期2万4千年、地上最強の猛毒と言われる原子番号94番のプルトニウムだ。

▼当時その巨大なエネルギーは、軍事的なものに活用される恐れがあったため、科学者たちの間では、プルトニウムと呼ばず「銅」というコードネームで呼ばれた。

▼本物の銅と言えば【神に忠実な銅】と呼ばれていたという。特に「プルトニウム239」は極めて、核分裂を起こしやすかった。

▼米国はさっそく原爆製造計画を作成する。【マンハッタン計画】だ。ウラニウム爆弾は広島に、プルトニウム爆弾は長崎に投下し、その計画の実証実験は行われた。

▼原子爆弾投下で、第二次世界大戦は終了したと言われる。この【官産軍学】の共同体制が、やがて我が国の【原子力ムラ】へとつながることになる。

▼1953年、米国大統領アイゼンハワーは、国連で【アトム・フォア・ピース】を演説した。その翌年、我が国の原子力開発がスタ-トする。

▼あらためて確認するが、原子力政策とは軍事兵器製造に始まったということだ。原発から出る核のゴミからは、原子爆弾が製造できるからだ。

▼現在処分されない我が国の核のゴミで、長崎と同程度の原子爆弾を6000個つくれるという。何としても処理しなければならない。それが北海道寿都町や神恵内村での、核のゴミ地下埋設計画だ。

▼2011年3月11日の東日本大震災。12日福島第一原発1号機、14日3号機、15日4号機で水素爆発が起き、そして【メルトダウン】。

▼「880トン」ともいわれるデブリさえ、10年経っていまだ手つかずだ。トリチウムが除去できない汚染水のタンクが、原発事故敷地内に無数に並ぶ。異様な光景だ。

▼にも関わらずシンゾウは「汚染水は完全にコントロールされている」という嘘を世界について、五輪招致を決めた。【嘘から始まった五輪】だ。

▼続くスガ総理。「核のゴミ」と「汚染水」を、国家主導で同時に処理する決意をしたようだ。歴代の総理が誰も成し得なかったことを、自分の政権で処理しようとする、見上げた根性だ。ゴミは地下埋設で、汚染水は海洋放出だ。

▼国民如きに、国家の政策に口を挟ませないという独裁政治だ。この手法は、ミャンマー軍のクーデター同様ではないか。国家主権への第一歩かもしれない。

▼福島県は放射性物質の環境放出で、農業も畜産も壊滅状態に置かれている。さらに汚染水の海洋放出だ。山も海も、福島は【放射能汚染県】として、世界中にその名が知れ渡るだろう。

▼勿論、全漁連は反対だ。ミャンマーは銃弾で従わせようとしているが、我が国は“金”で処理するつもりらしい。

▼原子番号94番は、コードネームで“銅”と呼ばれ、日本は“金”?!だ。なんだか、オリンピックのようではないか。「福島復興五輪」というのも、どうやらシンゾウの“嘘っぱち”のようだ。

▼新聞も【汚染水は全くコントロール出来ていなかった】「五輪招致の嘘」という見出しを、一面に掲載してほしかった。

▼スガ総理は、危機突破作戦を立て「解散風」を吹かし始めている。野党も全漁連や全農連と共闘し【海洋放出なら五輪中止】というスローガンで、スガ政権転覆のクーデターを起こして欲しいものだ。

▼だが今の野党には、武装蜂起など期待できない。「コロナウイルスと解散風」で、野党は戦意喪失しているようだからだ。

▼東芝が英国ファンドに買収されるらしい。東芝の凋落の理由は様々あるが、やはり米国最大大手の原子力企業WHの買収に乗り出したことによるものだろう。

▼私の“妄想”では、日米安保条約の裏で、東芝が犠牲にされたというそんな気がする。「原子力ムラ」とは「官産軍学」の共同体だからだ。

▼私も漁村で生まれ、海で生かさせていただいた。海洋王国日本、そろそろ国民は【海に恩返し】をする番が来たのではないか。

▼【20世紀の歴史が書かれるとき、我が国最大の災難としてと東南アジアへの不幸な介入ではなく、プルトニウムという無敵艦隊の創設があげられるだろう。人類の生存にかかわる一大問題であり、何十年や何百年といった年数ではなく、過去の文明が存在してきた期間よりはるかに長い、何千年という期間にわたる問題である】。・・・米国の分子物地学者ジェームス・ワトソン。

▼この言葉の真意を我が国に置き換えれば、原子力発電所は「憲法9条改正」後、自衛隊が軍隊に昇格した時に【核爆弾製造所】として、名称が変わるのではないだろうか。

▼というわけで、汚染水の海洋放出なら、五輪中止というのが私の主張です。今日のブログは、原子核化学者、高木仁三郎著「プルトニウムの恐怖」岩波新書を参照にさせていただきました。

  水平線の朝日真っ赤に怒っている
                三等下