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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

学術会議問題は戦後日本最大の危機だ!

2020年10月22日 09時31分08秒 | えいこう語る

▼「テレビで森達也という人が、日本学術会議の問題で、ここでみんなが声を上げなければ、大変な事になる。こんな危険なことはない」と、かなり真剣な顔で訴えていたと私に告げたのは、妻だ。

▼学術会議の問題を、私が妻に何度も説明していたので、私に伝えたのだろう。妻は森達也という人物は知らないが、森という人は随分怒っていたので、気になったから教えという。

▼シンゾウの憲法解釈が間違っていると指摘したのは、我が国の多くの憲法学者だ。いくら何でも時の総理が大学の教授に「頭悪い」と呼ばれれば、国民だって恥ずかしい。

▼そこで菅総理は、先手必勝で政府に反する意見を持った学者を、学術会議のメンバーに任命しなかった。これってシンゾウよりたちの悪い、権謀術数に長けた、えげつないやり方だ。

▼こんな言論の自由をいとも簡単に封殺する政権は、短命で終わらせなければ、民主主義国家としての恥さらしだ。と私も興奮してくる。

▼昨夜布団に入って、森達也著「すべての戦争は自衛意識から始まる」ダイヤモンド社を、読み返してみた。そこに新たな歴史的事項を見つけた。

▼2007年1月9日、防衛庁から防衛省に昇格された。実はこの法案1964年にも閣議決定されたが、当時の社会党の反対などで、国会提出は見送られたという。

▼1964年の10月には、初の東京五輪が開催されている。私はその4月に高校に入っていたが、日本中が五輪一色となり「ガンバレ日本!」をテレビに向かって叫んでいた。

▼学校でも授業を休んで、最終日のマラソン競技をテレビ観戦させてもらったのを、記憶している。

▼先頭のアベベの次に競技場に入ってきたのが、円谷だ。その後ろにヒートリーが追い上げている。【円谷ガンバレ、ヒートリー抜くなバカ野郎!】とテレビに向かって叫んだのを、昨日のように覚えている。

▼円谷はその後次の五輪に向け練習に励んでいたが、精神的重圧に耐えきれず、自衛隊官舎で自死したのも記憶に鮮明だ。

▼「大和魂」という言葉が飛び交い、我が国の選手が表彰台に上り、会場には誇らしげに国歌
が流れ、国旗が掲揚される。それが「国威発揚」というものだと理解できたのは、五輪が終了してからだった。

▼円谷物語を後に読んだが、自衛隊員だったため、必勝と日の丸を背をわせられた時代背景に、やりきれない虚しさを覚えた。

▼上述した森の本の副題は【自分の国は血を流してでも守れと叫ぶ人に訊きたい】だ。私が今回の五輪開催には気乗りがしなかったというのは、前回の五輪の「国家総動員」的な、雰囲気に違和感を覚えているためだ。

▼世界的なパンデミックの中、選手たちの命の危険を顧みず、何が何でも開催するという、我が国の真の目的はどこにあるのだろうか。

▼菅政権が真っ先に行ったのは、学者への言論封鎖だ。学者を委縮させこの国の英知をコントロールできれば、政権運営はスムーズに進む。

▼その最終目的は【憲法改正】だ。森達也が「今声を上げなければ大変なことになる」と声を大にして叫ぶ姿を、野党はどう考えているのか。

▼日本学術会議と野党と国民がタッグを組んで総力戦を展開し、菅政権と真っ向勝負をしなければならないのではないだろうか。

▼先日私が夢で、解散選挙で野党が全員落選した夢を見た。それが正夢になりそうな気もしてきた、森達也のテレビでの発言だ。