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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

津軽海峡戦線多少異状あり

2014年06月21日 07時29分21秒 | えいこう語る
▼国に対し一自治体が反旗を翻す「津軽海峡の戦い」の初戦が、7月3日の東京地裁で行われる。
第一回口頭弁論には、函館市の東雲城主(市役所が東雲町にある)工藤寿樹市長が、自ら法廷に立つ。
市内最大組織、函館市町会連合会(184町会)も、東雲城に集結する決断をし、参謀本部となる大間原発建設凍結実行委員会なるものを立ち上げ、城主と行動を共にすることになった。
▼市内最大組織である市町連が動き出したのは、各部隊に大きな影響を及ぼすに違いない。
市町連は5方面の大隊で構成されている。その中の北部方面(33町会)が先日作戦会議を招集し、方面の中からも実行委員会を結成し、戦意高揚に努めることになったという。
他の方面も、そのような流れになれば、指令系統が強化され大隊の勢力も強固になるに違いない。
▼さて、参謀本部の事務局長は、不肖私、市町連総務部長がその任を負うことになった。
軍師黒田官兵衛の役だが、私の場合“白黒だあっかん兵衛”だ。
各町会長には様々な個性的な人物がいる。
教師・元や現の市会議員・社長・警察・医師など、それぞれの主張が強く、軍師役としては目を白黒、時には“あっかんべい”をして、強行採決に持ち込まなければならないからだ。
▼まずラブレター作戦。第一弾は「親愛なる大間町民へ」という、隣人函館市民からの「建設を中止できるのは、あなた方大間町民の勇気にかかっている」という、町民攪乱戦法のようなものだ。
これは善良な市民を傷つける姑息な手段だと一蹴され、どうせなら、内閣総理大臣アベシンゾウにということで、文章作成に取り掛かった。
※戦後間もない頃のイカ漁の風景だ。子供まで乗っている。30年後半頃に文部省から禁止された。


▼あくまでも市民の目線での総理への手紙という内容だったが、内閣総理大臣に市町連会長が差し伸べる手紙が、このような平易な文面では失礼ではないかと、これまた一蹴された。
文章に品格がないとまで指摘された。「品格とか美文ではなく、市民の真心と情熱を持たなければ、総理の心に届かない」と抵抗を試みたが、これまた却下だ。
私の文面は「市民に納得の行く説明を総理自らして欲しい。もし、函館にお出でいただければ、美味しいイカ刺しでおもてなしをします」というものだ。
追伸まであるという、あくまでも素朴な函館市民の言葉でだ。
▼そんな部分は当然削除となったが、訴えたい内容の部分はそっくり残ったので、良しとしなければならない。
総理に届けようと思っても、経済産業省の窓口あたりでゴミ箱行きかもしれない。
そこで地元選出の衆参両議員に託すことにした。「函館市民の声を必ず総理に届けてもらいたい。それがあなた方の使命だ」と。届かないようなら、議員として認めない?!
▼市町連が総理に手紙を送ったと報道されれば、市内各界もいよいよ立ち上がるに違いない。
参謀本部の狙いは、市内各界が一丸となり、様々な災害の克服に努めよという、昭和36年制定の「函館市安全都市宣言」
に謳い上げられた、先人たちの郷土愛あふれる精神を踏襲することにある。
以上が、市町連大本営からの近況報告である。


集団的自衛権とワールドカップ

2014年06月18日 12時11分59秒 | えいこう語る
▼今の日本は、ワールドカップの声援の中、集団的自衛権の行使容認問題がすっかり影を潜めている。
サッカーの応援そのものが集団的というのも、日本の平和維持には災いしているようだ。
▼政界では熱い議論が戦わされているに違いないと思いたいが、公明党は自民党から離婚証明を突きつけられても、どうやら離婚する気がまったくないようだと見透かされているので、ぶたれてもけられても、自民党にはついていくようだ。
世界のあちこちで開催されている、創価学会の平和大会。
創価学会が母体の公明党も、もはや公明でも聡明でもないようだ。
行使の内容も、文言のすり替えだけでよしとする態度だ。
▼野党も「国家・国民の平和を守るに、何を反対するのだ」と、アベ総理にまくし立てられ、まるで非国民扱いにされているような、戦闘不能状態に陥っている感じだ。
※我が村でもこんな巨大マグロが。


▼集団的自衛権の問題は、原発問題のように安全か安全でないかを議論しても、埒があかない。らちといえば、北朝鮮の拉致問題が、この場に及んで急浮上し、人々の関心をワールドカップと北朝鮮問題が、集団的自衛権問題を外野席に追いやっている。
▼ゴルフ場で見た事があるが、雉の親が羽を痛めたようによれよれと歩いている。実は生まれたての子供たちの安全にを守るため、親が自分に関心を持たせているのだ。雉の親の子供を守るための行為は容認するが、マスコミまでがサッカーや北朝鮮問題ばかりを報じているのは、報道倫理に欠けたやり方だ。NHK会長を含む経営委員全員で「集団的自衛権討論会」を企画してほしいものだ。たぶん「大本営発表法案」も、経営委員から出るに違いない。
※こんなにイカも大漁だった。


▼サッカーフアンも「がんばれ日本!集団的自衛権反対」などと、観戦しながら声援を送って欲しい。ブラジル会場でのこのような応援が、日本人のマナーのすばらしさと共に、平和を守る「憲法九条」の国民だということを、世界に知らしめることになるだろう。
▼1945年(昭和20年)は戦争が終わった年、そして2014年は集団的自衛権行使容認をした「戦争宣言」の年として、歴史に名を残しそうだ。
7月3日、函館市の工藤市長が国と電源開発を相手取り、大間原発建設停止の訴訟を起こした。函館市の宣戦布告だ。函館市にとっても、歴史に残る年となりそうだ。なんだか、バランス悪く並べてみたが、今日の私の思いだ。


2流の1流

2014年06月15日 11時58分36秒 | えいこう語る
▼日本一の真昆布の故郷と知られるのは、隣町の南茅部地区だ。
この地は、縄文遺跡が多く出土することでも知られる。
間もなく戦闘状態になる、昆布採取時期が始まる前に各地区の祭りが開かれるが、その最大の祭りが、漁港周辺で行われる「ひろめ祭り」だ。
「ひろめ」とは、万葉集にも出ている昆布のことだ。
※縄文人も、こんないい地形に住んだというのがよくわかる。


▼漁師町にはなんたって演歌が似合う。
歌謡ショーの開幕挨拶は、地元町会長のKさんだ。
縄文時代の礼服だという衣装をまとい、出番を待っていた。
「がんばってね」と挨拶を交わす。
Kさん元議員だけあって、挨拶はちょっぴり長いが、昆布の故郷と縄文をきっちり紹介し、祭りを手伝う関係者への配慮も欠かさぬ、見事な挨拶だった。
▼会場の清掃係は、二つの町会が回り番で受け持ち、会長や幹部の方が、空き缶やゴミ拾いに徹していた。
この町の団結力は、縄文時代からの「共生の精神」が今に生きているのかと思うほど感心する。さらに、昭和天皇への昆布の献上というのも、浜のプライドになっているのだろう。
それぞれの町会長さんにも、ねぎらいの言葉をかけた。
▼この町も私の地区と同時に、一村3町で函館市と合併した。
私は4地区の連合町会の副会長なので、他の会長さんとは顔見知りだ。合併して広域でのつながりが出来たのはうれしいことだ。
▼いよいよ歌謡ショーの始まりだ。
始めに、函館出身の女性演歌歌手が歌う。さすがプロだといいう声量だ。次に札幌からの物まねの男性が、座を盛り上げる。
※Xジャパン。


Xジャパン・井上陽水・和田あき子・・・etc。
井上陽水のリバーサイドホテルは、漁港で聴いていると、なんとも雰囲気がいい。
▼聴衆もかなり盛り上がるが「私はあくまでも、次に出演するスターのつなぎですから」と謙遜する。
トークの中にも人柄のよさがしのばれ、自分の分を知っている、そんな感じが伝わってきた熱いステージだった。
普段は何か他の仕事をしていて、その合間にステージをこなすのだろう。
「一流の2流」と思われるより「2流の1流」というのも実に味があるものだと思い知らされた、昨夜の北の港町の楽しい祭りだった。


大間原発と日本国憲法

2014年06月14日 10時38分46秒 | えいこう語る
▼5月3日、函館市が国と原発建設会社を相手取って訴訟を起こしたが、工事は着々と進んでいる。
1審判決には5年ほどかかるそうだから、それまでに完成してしまうだろう。
原子力規制委員会の、世界最高基準なるものをクリアーすると、運転は認めなければならないというのが一般的判断だ。
▼原発の近くの海底に大きな活断層があるようだが、これを実際人間の目で確かめるのは不可能だ。
地質学者や地震学者が「ある」といっても、国が御用学者に調査してもらい「ない」と判断すれば、あとは最高裁判所の判決を待つのみだ。
高裁トップを決めるのは総理だ。
お白州で、函館市長は国家反乱罪により、市中引き回しの上磔(はりつけ)と言う結末に違いない。
▼江戸時代でもなかろうに、そんな馬鹿な、といいたいところだが、アベ政権下で「市民の権力」といわれる「民主主義」の最大の武器である「立憲主義の精神」が、亡き者にされようとしているのだ。
つまり「国民主権」である日本国憲法を改正し「国家主権」の国にしようとしているから、そんなことも考えてしまうのだ。
※世界がまた狂気になる前に、美しいものを見て楽しみそれらに歌を捧げよう。ヘルマン・ヘッセ


▼ところで、12日の北海道朝刊一面広告に、驚いた。
大タイトルは「大間原発建設の即刻中止を訴えます」だ。
広告を出したのは、市民団体ですでに訴訟を起こしている「大間原発訴訟の会」だ。
驚くべきはこの広告の費用、匿名の一市民の浄財によるものだという。
広告の文章からは「愛する故郷やその歴史を守るため、市民一人一人の力の集結が必要だ」との、強烈なメッセージが伝わってくる。
▼福島原発事故も省みず、被災された人々の顔を踏みつける「再稼動」。
「基本的人権」を無視し「憲法の骨抜き」をしようとするアベ政権。
控え控え居れ!この紋所が目に入らぬかと、黄門様の出番を待っていても、絶対やってこないのだ。
印籠は「日本国憲法」であって、黄門様は私たち国民一人一人が、その役を演じなければならないのだ。
▼訴訟の会代表の武田とし子さんは,最後にこう叫ぶ。
「止めたい!何としても止めたい!」
函館城は、市民の総力戦で死守しなければならないのだ。
「立ち上がれ函館市民」。
と大声で叫んだところで、目が覚めた。
と同時に、妻もがばっと布団から飛び起き、周囲を見渡していた。
就寝前「総理の器」という本を再読し、終始アベシンゾウの顔が浮かんでいたからに違いない。


天気晴朗なれど津軽海峡波高し

2014年06月13日 11時39分40秒 | えいこう語る
▼雨交じりで濃い海霧(ガス)の発生する、どんよりとした天気が、もう一週間も続いている。
漁村全体が牢獄の中というような、厭な気分にさらされている。
突然、海霧の中から叫び声が聞こえ、殺人事件が起きる、そんな感じがしてくる、鬱陶しい毎日だ。
霧笛が泣いて、ハリウッド女優が現れるかもしれないと考えれば、絶好のシーンともいえるが、これが「蝦夷梅雨」という今の季節の特徴だ。
▼こんなブルーというかグレーな気分で、集団的自衛権行使容認が、着々進められている報道が毎日繰り返されると、海霧の海から、突然見たことのない形の船が現れ、住民を多数拉致してしまうような気がしてならない。
その一団の頭領が、アベシンゾウに似ていたりして?!。
精神科に行けば、私の症状は「アベ・シンドローム」といわれるに違いない。
※再び登場の鵜だが、不気味そうだけど、私の好きな鳥だ。群れをなしているが、なんだか身勝手そうな雰囲気がいい。
だんだん海霧が濃くなってきた。


▼昨日の函館市町連の、午前中の常任理事会(17名)と午後の理事会(51名)だ。
5月23日の定期総会で役員改選が行われ、新役員として始めての会合だ。
私は、総務部長代理だったが、総務部長が辞任したので、そのまま繰り上がり、部長になった。
人事は会長と副会長で決める。拒否すると会が停滞するので、拒否しないのが市町連の「暗黙の了解」そんな雰囲気だ。
私の代理は、論客で知られるT 会長なので、安心この上ない。
▼まず常任理事会だ。今日は「大間原発建設反対実行委員会」を立ち上げるのが私の役割だ。私が、作成した「ガイドライン」なるものを配布し説明し、常任理事会での役員人選も割りとスムーズに行われた。
次は理事会だ。この51人の会は、各会長や副会長から構成されているので、なかなか厄介だ。国会の予算委員会のような感じだ。
娘のレスリングを応援する親父の言葉を、心の中で繰り返す。
「気合だ!気合だ!気合だ!」・・・・・・・・。
▼私の説明が始まり、採択してもらう声明文を読み上げた。
私の声は、多分相当大きかったに違いない。
議長役は、元市会議員のI さんだ。
「ただいまの総務部長の声明文は、私は素晴らしいものであると思います。ご異議ございませんか」・・・ドキ・ドキ・ドキが私の心臓の音だ。・・・「異議なし」。
「議長ありがとう」と心の中でつぶやいた。
国会で可決されると、深々と頭を下げる大臣の気持ちが理解できるような瞬間だった。
▼でも、実はこんなに順調ではなかったのだ。
常任理事会では会長との見解の違いがあったし、理事会では委員に指名した元校長のK会長が「人間は失敗を重ねながら、研究を重ねて進歩してきた。原発が全ていけないという考えには、賛同できない」と、委員を辞任した。
私は大間原発をめぐる「津軽海峡の戦」で、負けたら函館の未来はないと考えている。
「函館の興廃、大間原発にあり、天気晴朗なれど津軽海峡波高し」。
いつかはこのフレーズを、どこかの会場で披露してみようと考えている。