丘の上のコルトーナ

晴れた日の今日、カメラを持って
友達と一緒にコルトーナへ出かけた。

コルトーナは丘の上の小さな町。
取り立てた観光地ではない。
南に行く列車に乗るといつも車窓に
丘の上に建つ古い町並みが見え
どんな町なのかずっと気になっていたのだ。
　
コルトーナはカムーチャという駅で降り
そこからバスで丘の上まで上って行く。
カムーチャ駅前にはバス停以外何もない。
駅前ロータリーには普通の民家が面してる。
ここまで何もないといっそ潔い。

バスは勢い良くつづら折りに丘を上り
３０分程でコルトーナについた。

トスカーナの大地を見下ろすこの眺め。
強い風が吹き抜ける。
　　
　
落ち着いた町並み。
　
　
なんか好きかも。

コックさんの友達のおすすめのお店でランチ。
丘を吹く風とパラソルが作る日陰が心地よい外の席に着く。
　
写真左はチーズと白トリュフ、トリュフの香りがなんともよい。
右はチーズスフレ、芳醇なチーズの香りでとってもおいしい。
　
左がトリュフのパスタ。
これまたトリュフの香りが本当に芳しい。
おそらく手打ちの麺の歯ごたえもとてもいい。
こんなにトリュフを食べるってこと、日本じゃまずないな。

右はこの地方独特のパスタ。
そば粉を混ぜて作った麺にチーズとくるみのソース。
これがなんともクセになるおいしさ。
何だろう、何が？何かが絶妙なバランス。
チーズクリームなのに臭すぎず、重すぎず
クルミの香ばしさと蕎麦の香ばしさとが
ちっちゃくスタッカート打つみたいで
んん～、なんかコレって、
例えば魚介の旨味とかそういうドンと軸がある感じじゃないけど
でもフォークがすすんじゃうおいしさ。

おいしいランチを堪能して、町を散策。
　　
　
　
勾配のある地形にぴったりと張り付くように町は建つ。
　
　
　　
　　
ここを古い町だから残そうとかそんな気負いはなく
ずっとそのまま人がしっかり生活してるという感じ。
私もここに住みたいかも。。ふと、そんな事を思わせるような安心感がある。

恒例のジェラートでぶらり旅をしめくくり。
　
ここは１カップに３つの味をのせてくれる☆やったぁ。

手作りのおいしいジェラートを食べながら
丘の上をずっと吹く風に吹かれているのでした。

＜ランチをしたお店＞
■Restorante la Bucaccia
via Ghibellina 17 Cortona
tel 0575.606.039

＜コルトーナへの行き方＞
国鉄「camucia」駅もしくは「arezzo」駅下車
どちらの駅前からも「cortona」行きのバスが出ています。
■イタリア国鉄　http://www.trenitalia.com/homepage.html
■コルトーナへのバスLFI社　http://www.lfi.it/

ピッツェリアで晩ご飯

学校のみんなでピザを食べに行った。
以前行っておいしかった学校の側のピザ屋。
前回は外のテラス席で食べたから気付かなかったけど
軽食であるピザ屋らしくないこの派手な店内。
　
イタリア人のやることはたまに
理屈なんかはなからなく、
活き活きとしていて小気味いい。

今日は家庭料理の授業でお腹いっぱいだから
ピザの端っこをもらって
のんびり飲んでる夜なのでした。

■Ciro&Sons
via del Giglio 28r Firenze
tel 055.289.694

今日のフィレンツェ

イタリア家庭料理

大好きなイタリア家庭料理の授業。
残念ながら今日が最後。
最後のメニューはこちら。

・Antipasto

Frittelline di Patate（ポテトフライ）
カリッと揚げたジャガイモの上に
トマトとモッツァレッラをのせて
ポテトフライも食のイタリアらしい
おいしい一皿に。

・PrimoPiatto

Zuppa de Porri（ポロネギのスープ）
これ最高においしい☆大好き！
ポロネギの甘い旨味とたくさんのお野菜。
体にしみこむおいしさ。

・SecondPiatto

Involtini al Marsala（マルサラの巻物）
マルサラはイタリアにある州の名前で
そこ特産のお酒の名前でもある。
そのマルサラ酒を使った牛肉の巻物。

・Dolcie

Bavarese al Lamponi（ラズベリーのババロア）
今日が私の最後の日だから
おいしくてきれいなデザートを作るわと
先生張り切ってくれたけど
結局型出しに失敗して溶けてしまったババロア。
そんなおちゃめなところが大好き☆
それもこれもいい思い出。
もちろん味はとってもおいしかったよ～。


楽しいばかりじゃなかったイタリア留学。
そのなかで一番の楽しみだったイタリア家庭料理の授業。
飽食の日本にあってすっかり傲慢になっていた私
この授業を通して、
　調理する事のおもしろさ
　食べてもらう事の喜び
　食材をいただくことのありがたさ
　そして何より、
　みんなでテーブルを囲む事の楽しさを
改めて知った。

それを教えてくれたイタリアのスーペルマンマ
フィアメッタ先生に心からの感謝を！！
Grazie di cuore!
Penso che tu sia come se fossi mia manma.
Tanti baci.

世界中の食卓にマンマのおいしいご飯がありますように☆

ジェラートの季節

友達の買い物につきあって町を歩く。
買い物、大得意。
でもやっぱりイタリアの夏は暑い。。
ちょっとジェラート休憩。
行こうとしていたお店が閉まっていたので
近くのチョコレート屋さんでジェラートを買う。

もちろんチョコレートもおいしいけど
やっぱりフルーツ系が
夏はさっぱりしていいね。

暑さにどんどん溶けて行くジェラートは
あっという間に過ぎて行く時のようで
消えてなくなる前に
惜しんで食べるているのでした。

■Vestri Cioccolato d'Autore
Borgo degli Albizi,11r
055-2340374

サマータイムブルース

シエナから戻って来て、他の友達と合流。
そこから更にビステッカ（ステーキ）祭りに出かけようとしたけど
帰りの電車がもうないことに気付きあえなく断念。
とりあえず集まっちゃったし、
家でごはんでも作ってみんなで食べる事に。

こういう時に活躍するコックさんのお友達たち。
かわりばんこにおいしいパスタを作ってくれた。
　
ゴルゴンゾーラのパスタと
ブロッコーリーのパスタ。
どちらもとってもおいしい。

おいしい料理が揃ったら
今日も楽しい宴会はスタートするのでした。

シエナ、国立エノテカのワインフェスタへ

今週末、別の用事でまたシエナにやったきた。
　
すっかり夏色の空。
　　
　
くっきりとした夏の日差しに
美しい中世の街は鮮明に浮かび上がる。
　
道ばたでなぜか大きなチェスのコマ。
どうやらチェスのイベントをやっているらしい。
イタリアではこんなミニイベントを
そこらじゅうでよくやっているのを見かける。

とにかく夏の日の今日
まずはジェラートで勢いをつける。

先週来た時見つけたおいしいジェラート屋さん。
前回食べたセロリのジェラートは残念ながらなかったけど
おいしいジェラートで元気をつけて
町散策に出発。
　
　
今日も美しいシエナのドゥオーモ。
夏の濃い青空に白いファサードが美しく映える。
　

なんて美しい夏の日なんだろう。

さて、今日ここにやってきた目的
それはシエナにある国立エノテカで開催されている
ワインフェスタに参加するため。
　
イタリア全土のワインの有名銘柄から新作まで
週百種類を試せるとっても素晴らしいイベント。
なんと８ユーロで試飲し放題なのだ。
メーカーの人やソムリエも待機していて
色々と聞きながら好きなワインが見つけられる。
私も以前ラヴェンナのレストランで飲んだハウスワインに近い
おいしいワインを見つける事が出来てとっても嬉しかった。

帰りにせっかくなのでまた友達の働くレストランに寄ってランチ。
　
前回売り切れで食べられなかったかぼちゃのパスタ。
これが旬のかぼちゃのおいしさと
ハーブが爽やかですっごくおいしかった。
そして、大好きチョコレートケーキ♪

おいしいワインと料理を堪能して上機嫌の週末のプチおでかけ。
帰りのバスが故障して止まってしまい
別のバスに乗り換えるというイタリアらしいハプニングと
暑い夏の日差しに少々疲れたけれど
まだまだ沈む気配のないサマータイムに
まだまだ遊べる気がするのでした。

＜フィレンツェからシエナへの行き方＞
バスにて１時間１５～４０分くらい（停車駅によって異なります）、７．１ユーロ（２０１０年３月現在）
◆SITA社　http://www.sitabus.it/wps/portal/
鉄道でも行けますが、駅が町の中心街から離れているため、バスの方が便利です。

<ランチをしたお店>
■Campagia dei Vinatteri
via delle Terme 79 Siena
tel 0577.236.568
http://www.vinatiteri.net

＜国立エノテーカで働く日本人スタッフの方のブログ＞
http://blog.livedoor.jp/nobufico/
国立エノテーカには日本人のスタッフの方がいらっしゃいます。
イベントの告知などもこちらのブログに載っています。

一番のお気に入りのピザ

イタリア料理ならパスタよりピザが好き。
フィレンツェでも数件のピザ屋さんを食べ歩いて
おいしいお店もたくさんあるけれど
結局私が一番好きなピザ
それはテイクアウトのみの小さな揚げ物屋さんのピザ。
ボンボローネ（ドーナツ）やコッコリ（ピザの生地を揚げたもの）など
おやつを売っているお店なのだけど
そこにある２ユーロの小さなおやつサイズのピザが
実は一番のお気に入り。

直径２０センチくらいのピザを
こうやってパタンと２つ折りにして渡してくれる。

私がここのピザを気に入っている理由。

まず、ここのはとにかく生地がおいしい。
小麦の良い味わいとほどよい塩加減。
そしてすぎない焼き加減もなかなかイケてる。
大抵のピザは時間をおくと固くなるのだけど
ここのは焼きたてでなくてもずっともっちりとしておいしいのだ。

それからトマトソースの酸味がある感じも好き。
とろりとしたモッツァレッラの乗り方も
最後にさっとかけるオリーブオイルもいい。
それからこの食べきりサイズの小ささ、
なんといっても２ユーロという安さがいい。

そして仕上げは、これを買って
すぐ側のキラキラ光るアルノ川を眺めながら食べるのが
ひそかな幸せのひとときなのだ。

今日も学校帰りにピザを買って
のんびりと流れる川とフィレンツェの町眺めつつピザをいただく。

すっかり慣れ、ようやく好きになったこの町だけど
留学期間はもうすぐ終わり。
感慨深く見慣れた町を眺め、
その向こうに遠く見えない未来を眺めてみるのでした。


■Antica Friggitoria D'ALBERO
via d.albero 16r Firenze

イタリア家庭料理

今日も楽しみにしているイタリア家庭料理の授業
本日のメニューは海鮮だぁ♪

・Antipasto

Acciughe di Pachino（パチーノのイワシ料理）
パチーノはシチリアの地名だそう。
あら、てことはAlpachinoはal pachinoで「パチーノ人」って意味かしら！？
それはどうか知らないけど、
こちらは揚げた片口イワシを
たっぷりのトマトとエシャロットとあわせ
レモンとペペロンチーノでさっぱりといただく料理。
うん、おいしい～～。これ好き♪
誰かビール持って来て～

・PrimoPiatto

Spaghetti alla Grossetana（グロセット風パスタ）
グロセットはトスカーナの海辺の町の名前
グロセット風パスタは海鮮のパスタ。
今日はえびやイカをたっぷり使って
海鮮のうまみたっぷりパスタの出来上がり。

・SecondPiatto

Involtini di Spada（カジキマグロの巻物）

・Dolce

Tiramisu alla Furutta（フルーツのティラミス）
マスカルポーネではなく
リコッタリーズとヨーグルトを使い
砂糖の代わりに蜂蜜を使った
ヘルシーでさっぱりとしたティラミス。
そっか、そうアレンジするのねすごい！先生、天才☆。
たっぷりつかったベリーミックスの酸味が爽やかで
とってもおいしい。
これ、私のお気に入りレシピに追加決定だな。

６月１日、朝