カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

ゴルドーニ劇場へ、バレー鑑賞に行く

2010-10-20 23:20:37 | ★イタリア留学日記
古都フィレンツェに住んで得したなぁと思う事はいっぱいある。
超絶的に美しいドゥオーモがあること
ボッチェリの絵がいつでも見れること
毎日の通学路の景色が美しいこと
おいしいジェラートとホットチョコレートがあること
etc.etc...
そのうちのひとつ、劇場が多くある事もそうだ。
フィレンツェには劇場が大小いくつもあって
オペラやバレー、コンサート、色々な芸術を鑑賞する事が出来る。
しかも、日本に比べて随分と安い!

たいていのことはインターネットでまかなえちゃう昨今
でも芸術だけは、本物を、直に、五感で鑑賞しなければ意味がないと思う。
それを気軽にできる環境に今あることは
得なくては損だというくらいラッキーな話。

というわけで、あんまり贅沢出来ない貧乏学生だけど
日々安いパンをかじっても、できるだけ行ってみようと思っている。

ちょうどバレーの公演をやっていたのでお友達と観に出かけた。
 
と、その前にアペリティーボで腹ごしらえ。
フィレンツェにはアペリティーボをやっているお店がたくさんある。
アペリティーボとはドリンク1杯の料金で軽食ビュッフェ食べ放題のシステム。
観劇前にちょっと寄るのに本当にちょうどいい。

ポンテベッキオの橋のたもとにあるお店に行ってみた。
とってもおしゃれなお店で、
窓辺にはもちろんポンテベッキオを眺める事ができる。
スパークリングワインを飲みつつ
おつまみを3回くらいおかわり。
イタリア人にはほど足りない軽食も
日本人には十分な夕飯になりうる。

ほどよく満たされて、いざ観劇へ。

テアトロ・ゴルドーニは小さな劇場。
もとは映画館だったそう。
でもボックス席もあって、このかわいらしさ。
芸術鑑賞気分も盛り上がる。

今回の演目はモダンバレーで「Trois Histoires」
フランス人のクラスメイトいわく、フランスの話だそうだが
私はよく知らない。
知らないけど、バレーだし、観てるだけで楽しめるはず。
そして、それはとても素晴らしかった。
3部構成になっていて
1、2部は前衛的すぎてやや飲み込みずらかったけど
3部は「ボレロ」の曲にあわせた群舞で
音楽と迫力ある踊りは鳥肌が立つ程に圧倒的だった。

ああ、いいもの観たなぁって夢見心地にプラプラ歩いて帰る古い街並は
夢の続きみたいに美しい陰影を落としているのでした。


<フィレンツェの劇場情報>
http://www.maggiofiorentino.com/
フィレンツェの全ての公営劇場のスケジュールが載っています。
インターネットでチケット購入も可能。
また、チケットは劇場の売り場でも直接購入出来ます。