カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

崖の上のピティリアーノ

2010-10-08 23:01:35 | └☆イタリアぶらり旅
 
SORANOへぶらり散歩を終えて
アグリツーリズモ「Sant'Egle」へ戻ったら
お昼ご飯が出来ていた。
 
裏の畑で採れたズッキーニのスープ。
これがローズマリーが利いてて
すっごくおいしかっった。
外の席でみんなで頂く。
これもまたおいしいスパイスの一つ。

初のアグリツーリズモ体験、
あるがままの自然に囲まれて
あるがままに過ごす事ができた。
こんなに心も体もほどいた事なんて今までない。
どうして皆がアグリツーリズモにひかれるのか
良くわかった気がする。

名残惜しいけど、そろそろフィレンツェに帰る時間。
バスに乗れる町までオーナーと友達がかわいいチンクエチェントで送ってくれた。
お客というより友達が遊びに来たみたいな感じであたたかく迎えてくれて
本当にほんとうに楽しい滞在だった。
スタッフのみなさん色々ありがとうございました!

フィレンツェに帰るには「Grosseto」から電車に乗るのだが
そのグロセット行きのバスが出ている「Pitigliano」まで送ってもらった。
 
ピティリアーノは崖の上に立つ古い町。
石造りの佇まいがなんともクラシックでいい感じだ。
 
 
 
 
小さな町だけど美しい橋が架けられ
立派なコムーネがあるところをみると
わりと権力のあった町だったのかな。

昨日の夜、夜景がきれいだからと
温泉の帰りにもわざわざ寄ってくれたのだけど、
夜は町をライトアップしてこんな幻想的な景色になる。


本当の意味でいい休暇になった今回の旅。
寛いでまっさらになった心と体だから、今
この世の輪郭がくっきりと見える気がするのでした。


<Pitiglianoへの行き方>
イタリア国鉄「Grosseto」駅からRama社のバスで約2時間
Rama Mobilita:http://www.ramamobilita.it/bw_public/percorso.php


空の散歩_SORANO

2010-10-08 22:36:23 | └☆イタリアぶらり旅
朝ご飯を食べ終わって、またカメラを持って放浪。
宿から一番近い町「SORANO」へ行ってみた。
ソラーノって日本語の「空の」みたいでいい響き。
  
畑の中を走る車道をひとりとことこと歩いて行く。
あ、野生のシクラメン。
日本では鉢植えでしか見た事なかったけど
本当はこんなところで生きてる子なんだね。
草むらで小さな蝶が羽を休めてるみたいでかわいい。
 
歩く事40分でようやく集落らしきところにさしかかった。
一番手前に城壁跡らしきところがあったので入ってみた。
 
  
 
小さいけどなかなかがっしりとした佇まい。
昔はこの砦で人々の生活を守っていたんだね。
この中で人々は食べ飲み笑い肩を寄せあい
温かな家庭を築いてきたんだろうな。
 
 
 
それはきっとひだまりみたいに暖かくて穏やかな人生。
 
城壁の上から町が見渡せた。
崖の上に張り付くようにあるその小さな町は
まるで空の町のように青空に映えているのでした。

Maremmaの朝

2010-10-08 22:26:26 | ★イタリア留学日記
マレンマに朝がきた。
辺りはあまりにも静かで
夜が明ける音が聞こえるようだ。


窓を開けるとひんやりとした空気と
朝日をはじく朝露の小さな輝きがキラキラと入ってきた。
なんて素晴らしい今日。

朝の静かな空気を揺らさないように
カメラを持って宿の庭をそっとお散歩。
 
 
 
 
朝日のつくる濃い影とオレンジ色の光が美しい。

朝ご飯できてるよ、と呼ばれてリビングに入った。
 
テーブルに朝日とフルーツとケーキをのせて素敵な朝食タイム。
自家製のジャムが6種類も用意してあって、
これがどれもとってもおいしい!
いちじく、ブラックベリー、ももにこけもも、栗など
私が大好きないちじくもとってもおいしくて
聞けば、森で採れたイチジクを砂糖を使わず煮詰めて作ったそう。
どうりで!ジャムって砂糖甘すぎて普段はあんまり好きじゃないのに
すっごくおいしいと思ったらフルーツの自然な甘さだからだ。
おいしい!気付けばたくさん食べちゃってた。

たくさん食べたので、お散歩で腹ごなし。
 
 
羊さんも朝食、にわとりさんは朝の散歩。。
ん?にわとりってこんなに自由に散歩するものだっけ?
んん、ま、いいや。
だって、青空はどこまでも広く
胸一杯に吸い込む空気は自由に満ちている。
 
 
 
畑や森には食べ物が育ち、身を休める暖かな家と
笑いあえる友達がいる。
こんな幸せなことはない。
それ以外に必要な物なんて本当はきっとない。

人はどうしてこんな風に生きて行けないんだろう。

私はどうしてずっと何かを探し続けてるんだろう。

長い旅を続けて、その答えのすぐそばまで来ている気がする。
でも分からないただ今はひとりカメラを持って
何もない美しいこの風景を眺めているだけなのでした。