夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

朝顔

2013-09-10 23:36:32 | 日記


このところ、勤務校の保健室前の狭い庭に朝顔が咲いている。
とても小さく、しかも淡い色の花なので、ほとんど生徒からも見過ごされている。

今朝、足をとめて見てみたら、朝顔の花をショウリョウバッタが覗き込んでいるような光景が面白くて、思わず写真に撮ってしまった。

「朝顔」は、『万葉集』ではムクゲやキキョウをさすこともあったが、平安時代に中国から漢方薬として渡来したヒルガオ科の一年草が(種子に利尿剤・下剤の作用がある)、園芸植物として発達したらしい。特に江戸時代後期以降は多くの品種が作られ、青、赤、白、紫、あるいはそれらの絞り、縞模様の色の美しさを賞美するようになった。

和歌の世界では、朝顔は秋の歌語であり、はかなさの象徴として詠まれ、しばしば人の命の定めなさや無常迅速の世の中の比喩として表現される。
朝顔を見ていると、早朝に咲き誇っていても、昼になる前には、強い日射しにあえなくしおれている様子に、物悲しさを誘われる。

朝顔をなににめづらむ置く露のひる間も待たでうつる命を


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1 コメント

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朝顔 (風の靴)
2013-09-14 11:19:49
朝顔とくれば・・・浴衣 団扇

良いですね~(笑)

ちかさださん!こんにちは!

アサガオは真夏に咲く代表的な花の一つで、色も涼しげでなんと言うか・・・楚々としていてとても日本的なお花ですよね。

道端でふっと目にした時などは、なんとも言えず懐かしさを感じます・・・(笑)

アサガオは丈夫で育てやすい事からか昔から小学一年生の教材でも取入れられてるようですが・・・

誰もが理科の授業で(今は生活科かな?)「観察日記」なるものをつけながら育てた記憶をお持ちだと思います。(笑)

私も大昔(笑)毎日水やりを欠かさず、朝登校しては「今日は自分の朝顔がどの位成長をしているかな~」

「あっ咲いてる咲いてる、私のは紫だった~○○ちゃんのはピンクだ~、うわッ大きい!こっちのは小さいよ~、」と等と友達同士で見るのが毎朝の日課になってい居り楽しみでした。

時に一人で観察していて、自分の育てている朝顔が他の鉢の中でも、ひと際大輪の花を咲かせているのを見た時などは子供心に凄く嬉しかったものです。(笑)

夏休みには自宅に持ち帰りその後も必死に育ていたものの・・途中から遊び疲れ?で・・・遂に(子供に有りがち)なサボりヘ・・・(苦笑)

結局水遣りは祖母の手に・・・(笑)

祖母は花々が大好きでしたので、祖母の手で私の鉢植えの朝顔は元気よく咲いていましたね~

庭には他にも朝顔が植えてありましたので、今思うと祖母は特にアサガオを好んでいたのでしょうね。

この度の淡い涼しげな朝顔のお写真と、ちかさださんの素敵なお話しからふわ~っと昔の記憶が蘇ってきて暫し懐かしい夏の思い出に浸れました。(笑)

ちかさださん残暑も厳しい様でございますので、くれぐれもご自愛下さい。


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