「こんにちわッ、テディちゃでス!
ほぼォ~まふゆゥ、なのでス!」
「がるる!ぐるがるぐる~…」(←訳:虎です!春はまだ遠い~…)
こんにちは、ネーさです。
冬物のコートをクリーニングに出さなくてよかったわぁ、
とプルプル凍え、熱いココアを啜りながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、近頃マイブームになっているこちらの御本を、どうぞ~♪
―― 舟を編む ――
著者は三浦しをん(みうら・しをん)さん、
単行本は2011年に、画像の文庫版は2015年に発行されました。
2012年の本屋大賞受賞作品であり、
言うまでもなく、現在NHK BSで放送中のドラマ
『舟を編む ~私、辞書つくります~』
の原作作品であり、
映画(2013年)、アニメ(2016年に放送)の原作でもありますね。
「だいにんきィ~なのでスよゥ!」
「ぐるるがぅるぐる!」(←訳:熱狂的ファン多し!)
東京の出版社、玄武(げんぶ)書房さんでは、目下、
辞書の編集が行われています。
その辞書の名は《大渡海(だいとかい)》。
辞書づくり一筋37年の松本先生、
人生を辞書に捧げている荒木公平さん、
そして、
営業部から辞書編集部に引き抜かれた
馬締光也(まじめ・みつや)さんを中心に
連日編集作業が続けられていますが、
ああ、しかし、
完成は、いつになるのやら……
「ことばのォうみはァ、こうだいィ~でス!」
「がるるるるるぅ~…」(←訳:果てしないなぁ~…)
ドラマと違い、原作小説では
後半部分から登場するのは、
新たな戦力として、
ファッション誌『ノーザン・ブラック』編集部から
辞書編集部に配属になった
岸辺みどりさん、ですが。
大好きなファッションの現場から離れるよう命じられ、
岸辺(きしべ)さんの顔色は
晴れるどころか曇りがち……。
「そこはァ、だいじょうぶゥ!」
「ぐるがるるるぐるるるる!」(←訳:辞書づくりに向いてるよ!)
私に、辞書づくりのセンスが?
疑問を覚えつつも、
”もう一人の辞書編集部員”西岡さん、
資料室を仕切る佐々木さんとともに、
言葉の大海を渡る指針であり、
暗い海面を照らす灯火ともなる
《大渡海》を完成させるべく、
膨大な作業に、
難解な語釈の定義に、
イラストや用紙の選定に、と
懸命に取り組んでゆきますが……?
「せんりのォみちィもォ~」
「がるるぐるーるがる!」(←訳:始めの1ページから!)
文字で”すべて”を語ってゆく小説と、
みどりさんの心象を映像で語ってゆくドラマ。
著者・三浦さんの言語感覚を巧みに注ぎ入れた
ドラマの脚本が見事ですので、
どちらを先に、とは
私ネーさ、とても言い難いのですけれど、
文庫『舟を編む』の巻末には、
『馬締の恋文 全文公開』が収録されています。
便箋15枚に及ぶという、伝説の、
馬締さんのラブレター!
それも、西岡さんと岸辺さんによる
爆笑の実況中継付き……!!
「うふふふふッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:必読の傑作です!)
という次第で、
ドラマを見て原作が気になっちゃった御方は、
ぜひ、本屋さんの文庫コーナーで
『舟を編む』を探してみてくださいね。
今でしたら、↑こ~んな帯が付いていますよ~♪
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