「こんにちわッ、テディちゃでス!
あいろんでェ~ぴしりッ!」
「がるる!ぐるがるるる~!」(←訳:虎です!正装してるね~!)
こんにちは、ネーさです。
卒業式シーズンに入ったせいでしょうか、
正装していたり、花束を抱えている方々を
目にする機会が増えてきましたね。
春からの新生活に幸あれと寿ぎつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの対談作品を、どうぞ~♪
―― 文学キョーダイ!! ――
著者は奈倉有理(なぐら・ゆうり)さん、
逢坂冬馬(あいさか・とうま)さん、2023年9月に発行されました。
「びッくりィ~しましたでスよゥ!」
「ぐぅーるるがるる!」(←訳:キョーダイだとは!)
『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』で紫式部文学賞、
『アレクサンドル・ブローク 詩学と生涯』でサントリー学芸賞を受賞した
ロシア文学研究・翻訳者の奈倉有理さん。
『同志少女よ、敵を撃て』でデビュー、
アガサ・クリスティー賞と本屋大賞を受賞した
逢坂冬馬さん。
このおふたりが、実は3歳違いの姉弟!と知ったなら、
多くの活字マニアさんは驚いちゃいますよねえ。
「……でもォ、よォ~くかんがえるとォ~」
「がるるる!」(←訳:有り得る!)
ロシア文学を研究する姉・奈倉さんと、
エンターテイメント作家の弟・逢坂さん、
おふたりの対談は、
どんな環境で育ったのか、から始まります。
これがもう1ページ目の段階で、
ふふふ、と笑顔になってしまうユニークな幼少時代で。
日本史の研究者であるお父上が勧めたのは、
『好きなことを見つけなさい』。
決して、『出世しなさい』とは、言わなかったのでした。
お母上も、ロシア文学界のさかなクンを目指しなさいと
奈倉さんを励ましたそうです。
「さかなくんッ??」
「ぐるるがるるぐるるるるがる~!」(←訳:好きなことを突き詰める人生~!)
十代で、単身ロシアへ旅立った奈倉さん。
ひたすら、自身の奥底の文学と向き合う逢坂さん。
長いこと会わずにいた姉弟は、
part1『《出世しなさい》がない家』
part2『作家という仕事』
part3『私と誰かが生きている、この世界について』
のテーマごとに
膝を(顔を?)突き合わせて語り合います。
幼稚園、脱走したよねえ、
と回想するのは逢坂さん。
だって、すごく管理主義的なところだったから。
次に通った幼稚園では、泥だらけになって遊んで、
面白いところだったなあ。
語学大好きなお母上は、
家中の物に覚えたい外国語の単語を書く。
冷蔵庫には、
冷蔵庫を意味するドイツ語とスペイン語の単語を書いて、
そこへ奈倉さんがロシア語の単語を書き足して。
『同志少女よ、敵を撃て』が出版される直前、
編集者さんにょりも厳格にダメ出ししまくったのは、
姉の奈倉さんだった?
「くすくすくすッ♫」
「がるるぐるがぅーるるぐる~!」(←訳:本当に文学キョーダイだね~!)
過去の話、
そして、未来の話。
世界は、これからどうなってゆくのだろうか。
あちらでもこちらでも
戦火が絶えず上がるこの世界で、
それでも、文学は続く、文学を続ける。
書くことを、続けてゆく。
「ふァいッ! まッてまス!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:ぼくらも読みます!)
熱く、楽しく、にぎやかな、
文学まみれキョーダイの対談本は、
全活字マニアさんにおすすめですよ。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
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