テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ キョーダイふたりの、語りは熱く ~

2024-03-07 22:03:55 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あいろんでェ~ぴしりッ!」

「がるる!ぐるがるるる~!」(←訳:虎です!正装してるね~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 卒業式シーズンに入ったせいでしょうか、

 正装していたり、花束を抱えている方々を

 目にする機会が増えてきましたね。

 春からの新生活に幸あれと寿ぎつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの対談作品を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 文学キョーダイ!! ――

 

 

 著者は奈倉有理(なぐら・ゆうり)さん、

 逢坂冬馬(あいさか・とうま)さん、2023年9月に発行されました。

 

「びッくりィ~しましたでスよゥ!」

「ぐぅーるるがるる!」(←訳:キョーダイだとは!)

 

 『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』で紫式部文学賞、

 『アレクサンドル・ブローク 詩学と生涯』でサントリー学芸賞を受賞した

 ロシア文学研究・翻訳者の奈倉有理さん。

 

 『同志少女よ、敵を撃て』でデビュー、

 アガサ・クリスティー賞と本屋大賞を受賞した

 逢坂冬馬さん。

 

 このおふたりが、実は3歳違いの姉弟!と知ったなら、

 多くの活字マニアさんは驚いちゃいますよねえ。

 

「……でもォ、よォ~くかんがえるとォ~」

「がるるる!」(←訳:有り得る!)

 

 ロシア文学を研究する姉・奈倉さんと、

 エンターテイメント作家の弟・逢坂さん、

 おふたりの対談は、

 どんな環境で育ったのか、から始まります。

 これがもう1ページ目の段階で、

 ふふふ、と笑顔になってしまうユニークな幼少時代で。

 

 日本史の研究者であるお父上が勧めたのは、

 『好きなことを見つけなさい』。

 決して、『出世しなさい』とは、言わなかったのでした。

 

 お母上も、ロシア文学界のさかなクンを目指しなさいと

 奈倉さんを励ましたそうです。

 

「さかなくんッ??」

「ぐるるがるるぐるるるるがる~!」(←訳:好きなことを突き詰める人生~!)

 

 十代で、単身ロシアへ旅立った奈倉さん。

 ひたすら、自身の奥底の文学と向き合う逢坂さん。

 

 長いこと会わずにいた姉弟は、

 part1『《出世しなさい》がない家』

 part2『作家という仕事』

 part3『私と誰かが生きている、この世界について』

 のテーマごとに

 膝を(顔を?)突き合わせて語り合います。

 

 幼稚園、脱走したよねえ、

 と回想するのは逢坂さん。

 だって、すごく管理主義的なところだったから。

 次に通った幼稚園では、泥だらけになって遊んで、

 面白いところだったなあ。

 

 語学大好きなお母上は、

 家中の物に覚えたい外国語の単語を書く。

 冷蔵庫には、

 冷蔵庫を意味するドイツ語とスペイン語の単語を書いて、

 そこへ奈倉さんがロシア語の単語を書き足して。

 

 『同志少女よ、敵を撃て』が出版される直前、

 編集者さんにょりも厳格にダメ出ししまくったのは、

 姉の奈倉さんだった?

 

「くすくすくすッ♫」

「がるるぐるがぅーるるぐる~!」(←訳:本当に文学キョーダイだね~!)

 

 過去の話、

 そして、未来の話。

 

 世界は、これからどうなってゆくのだろうか。

 あちらでもこちらでも

 戦火が絶えず上がるこの世界で、

 それでも、文学は続く、文学を続ける。

 書くことを、続けてゆく。

 

「ふァいッ! まッてまス!」

「ぐるるるがるるる!」(←訳:ぼくらも読みます!)

 

 熱く、楽しく、にぎやかな、

 文学まみれキョーダイの対談本は、

 全活字マニアさんにおすすめですよ。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

 

 

 

 

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