テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 巴里からパリへ ~

2024-06-20 22:03:29 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 できればァ、いちじかんッ!」

「がるる!ぐるがるぐるがる!」(←訳:虎です!放送拡大希望です!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 昨夜6月19日放送の『明鏡止水』、30分では短過ぎました……!

 剣術とフェンシングと西洋の剣術(アーマードバトル)、

 もっとじっくりゆっくり見せて欲しい!と熱望しながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの新書作品を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― パリ 華の都の物語 ――

 

 

 著者は池上英洋(いけがみ・ひでひろ)さん、

 2024年5月に発行されました。

 美術史家・池上さんが書き下ろした最新作のテーマは、はい!

 パリ!

 

「もうすぐゥ~おりんぴッくゥ!」

「ぐるるがる~?」(←訳:大丈夫かな~?)

 

 それがね、

 フランスに在住しているブロガーさんの記事によれば、

 オリンピック開催まで、あと1ヶ月と数日だというのに、

 準備は……順調に『停滞』しちゃってるらしいわ。

 

 開会式の会場は、

 エッフェル塔やセーヌ川岸を中心とする

 パリの市街地。

 大観光エリアでもある地域ですから、

 あまり早々に通行を止める訳にもいかないらしいんですけど、

 そんな“大丈夫か?間に合うのか?”な工事っぷりに

 涼しい顔をしているのが

 パリっ子さんたち。

 

 オリンピック?

 バカンスの方が大事よ。

 まあ、バカンス先でTV中継を観ることはあるかもね。

 え? パリに残って競技場へ応援しに行ったりしないのかって?

 だ~か~ら、バカンスよバカンス!

 

 って、↑こんな感じみたいで。

 

「ふァ~…」

「がるる~…」

 

 これが、いわゆる

 フランス人の個人主義、というものでしょうか。

 

 著者・池上さんは、そうしたフランス独自のメンタリティを

 細やかに考察しながら、

 パリという都市の歴史、文化を探ってゆきます。

 

 古代ローマ時代のパリ、

 キリスト教が権力を持った中世のパリ、

 王が支配した時代にはインフラが整い、

 革命を経て市内の各地で新たな事業が始まり、

 大改造されたパリに花ひらいた芸術、

 二つの大戦による喪失と受難、

 世界有数の都市へと拡大した戦後――

 

 現在のパリには、

 アジア、アフリカ、アメリカなど、

 非ヨーロッパ文化も流入していて、

 中世のパリっ子さんが見たら目を丸くすること必至?

 

「せかいじゅうのォ、おいしィものッ!」

「ぐるるるがるぐーるるがぅッるぅる!」(←訳:世界中の最新アートとファッション!)

 

 幾度となく大波を浴びようと、

 それでも、やはり、ひとを虜にする

 美しい都市――パリ。

 

 池上さんの”パリ案内”には、

 カラー図版約300点が添えられていて、

 ルーヴル美術館、クリュニー美術館、カルナヴァレ美術館、

 オルセー美術館、プティ・パレ美術館、マルモッタン・モネ美術館、

 ポンピドゥーセンター、ユダヤ歴史美術館、

 アラブ世界研究所、ギメ東洋美術館を紹介するコラムも

 掲載されています。

 アート好きな活字マニアさんは

 チェックしてみてくださいね。

 

 7月にはオリンピック観戦にパリへ行きます!

 という御方も、

 東京でTV観戦します~という方々も、

 壮麗なパリ歴史旅行を、ぜひ♪

 

コメント
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