テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 花の女王を探せ ~

2024-06-23 22:03:50 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふァいッ! らじおォたいそうゥ~だいいちィ!」

「がるる!ぐるがるぐるるる~!」(←訳:虎です!手を前に伸ばして~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 運動不足になりがちな梅雨シーズン、

 筋力を維持すべく室内で軽いストレッチや体操をした後は、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、目に麗しいこちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― はじめてのバラ ――

 

 

 著者は松尾祐樹(まつお・ゆうき)さん、

 2024年4月に発行されました。

 『気軽に 楽しく 満開に!』と副題が付されています。

 

 6月も下旬になると、

 花屋さんの主役は

 湿度たっぷりなアジサイから、

 パァっと明るいヒマワリが中心になってきました。

 色とりどりのバラに陶然と見惚れるばかり……な時季は

 残念ながら過ぎてしまったようですが――

 

「いいえッ、つゆどきォ~だいじィでス!」

「ぐるるるるがる!」(←訳:お手入れに注力!)

 

 著者・松尾さんは、

 NHK『趣味の園芸』でもお馴染みの園芸家さんです。

 

 この御本もNHKテキスト『趣味の園芸』に連載された

 《教えて松尾さん!はじめてのバラ》

 をもとに編まれたムック本なのですが、

 花のお手入れ方法の分かりやすさ以上に

 感心を超えて感動すら覚えるのは、

 バラという花が作り出す

 色彩の可能性でしょうか。

 

「じゅうまんしょくッ? ひゃくまんしょくッ?」

「がるぐるるるる~!」(←訳:数え切れないよ~!)

 

 私ネーさ、

 《バラの画家》《花の画家》と讃えられる

 ピエール=ジョセフ・ルドゥーテさん(1759~1840)

 の花の画がもう大好きで♫

 以前に展覧会情報でお伝えしたこともありましたね。

 

 ルドゥーテさんが王妃マリー・アントワネットの知己を得て

 宮廷画家となったのは30代はじめの頃、

 その後、

 ナポレオン妃ジョゼフィーヌのマルメゾン館に咲く花を写し取り、

 『バラ図譜』(1817年)を刊行した、

 というのは有名なお話ですが。

 

 ルドゥーテさんが、

 この御本のバラの写真を見たら、

 引っくり返るわね。

 

「ふァいッ、まちがいないィでスゥ!」

「ぐるがっるぅるる!」(←訳:目を疑っちゃうよ!)

 

 なぜって、紫のバラ、ですよ?

 

 本文6ページの『レイニー・ブルー』(2012年作出)、

 同じく20ページの『コフレ』(2019年作出)、

 23ページの『カミーユ』(2021年作出)、

 29ページの『爽(そう)』(2016年作出)

 

 と、ページを捲ってパッと目についただけでも

 4種類の紫のバラが掲載されていて、

 しかも、花屋さんや園芸店にゆけば

 ごく簡単に手に入ってしまう。

 

 それどころか、

 もっと青みがかった紫のブルー系のバラも存在する、

 ブラウン系の花もある、なんて

 ルドゥーテさんが知ったら……

 いえ、これは知らない方がいいかもしれませんね。

 

「ひみつにィ~しましょうゥ!」

「がるぐるるがるる!」(←訳:心の平穏のために!)

 

 おっと、申し訳ありません、

 話がだいぶ逸れました。

 

 ルドゥーテさんの時代には

 夢か幻だろうと思われた色合いの花、

 四季咲き、繰り返し咲き、

 つる性、半つる性、木立ち性など、

 花それぞれの特長、性格、

 手入れ法・剪定・健康チェックといった育て方など、

 花まわりの最新知識をやさしく教えてくれる一冊は

 バラ初心者さんにおすすめです。

 

 お花を育てる予定はないんだけど?という御方も、

 ”花の女王”さんたちの麗しい写真を眺めて、

 ちょっと肩の力を抜いてみてくださいね。

 

 ちなみに、私たちがLOVE!なバラは、

 伝説のチェロ奏者さんの名を戴く

 『ジャクリーヌ・デュ・プレ』です

 (本文23ページ)。

 皆さまも、ぜひ、お気に入りのバラを探してみてくださいな♪

 

 

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