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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

休日は、この一冊を?

2019-02-08 22:13:17 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 ちぇッ! れんきゅうゥ~なのにィ!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!雪だなんて~!)

 こんにちは、ネーさです。
 この連休はバレンタインのお買い物を予定してるんですけど、
 雪ですって? 積もりそう、ですって?
 ちょっぴりの不安を抱えつつ、
 さあ、本日も読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  


 
       ―― 昨日がなければ明日もない ――



 著者は宮部みゆきさん、2018年11月に発行されました。
 《探偵・杉本三郎》シリーズの最新刊は
 ……いつものことながら、
 なかなかにブラックな御話が揃ってます。

「すぎもとォさんッ、かわいィそうゥ~…」
「ぐるがるるる~…」(←訳:受難だよねえ~…)

 短編、いえ、中編とすべきボリュームの3作品は、収録順に、

  『絶対零度』

  『華燭』

  『昨日がなければ明日もない』

 という、いずれも――

「くせものォ、ばかりィ!」
「がるぐるがるるるる!」(←訳:裏も表もありまくり!)

 そうなのよね、なぜか杉村さんが引き当てるのは、
 パッと分かりやすい離婚調査とかじゃなくて、
 杉村さん自身も思わず、

  『いろいろ事情がおありのようですね』

 と口にしてしまうような事件が多くて。

「きょうもォ、だいこんらんッ、なのでス!」
「がるるるぐるがるる!」(←訳:予想外の展開なんだ!)

 『華燭』の“依頼人”は、
 杉本探偵時事務所の、大家さんです。

   結婚式にお出掛けするんだけど、
   運転手さん兼荷物持ちをやってもらえないかしら?

 というような頼まれ事だったのですが。

 大家さんの口調は、次第に、重く、怪しくなってゆきます。

   いざというとき。
   何かあったら。
   あたし一人じゃ心許ない――

 結婚式には不似合いな言葉が次から次へと。

「うむゥ~…いやなァよかんッてやつゥはァ~…」
「ぐるがるるるるる~」(←訳:的中するんだよね~)

 大家さんが杉村さんに望んだ本当の役どころは、
 ボディガード、でした。

  誰を、何から守るのか?

 緊張し、警戒アンテナを張りめぐらせ、
 式の当日、式場があるビルに赴いた杉村さんたちは、
 乗り込んだエレベーターの扉が開くやいなや。

「わわッ! もうゥでスかッ?」
「がるるるるぅ!」(←訳:トラブルだぁ!)

 おめでたい筈の《華燭》の日の、結末は?

 喜劇と悲劇が絡み合って交差する『華燭』、
 サスペンス色が濃い『絶対零度』と、
 重厚な表題作品『昨日がなければ明日もない』――
 3つの《宮部ワールド》を踏破した活字マニアさんは、
 ↓こちらの、

  


         ―― 宮部みゆき 全一冊 ――


 も、ぜひ、手に取ってみてくださいね。
 単行本未収録作品、インタビュー、
 『この世の春』挿絵ギャラリーなど、
 宮部さんのファンさんは必読!のスペシャルな一冊です。
 連休の読書タイムに、ぜひ♪