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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

花宴さまざま。

2008-03-29 23:05:01 | 花雑記
 迷いつつも、今日もやっぱり桜ネタ。
 きれいなお花を楽しめるのはいまだけ、ですからね。

 多摩川の支流のひとつに、
 浅川(あさかわ)という川があります。
 画像は浅川沿いの公園に咲いている桜です。

「ふわァ~、ネーさァ、おひるねしてるひとォ、いるででスよゥ~」

 あらー、本当ですね。
 なんとものどかな……って、テディちゃ?

「ぐゥ~ぐゥ~ッ」

 えっ、テディちゃまで?
 せっかくお花見に来たのに、昼寝ですか?
 爆睡ですかっ?
 起きなさーいっ!

「ぐーすかァ、むにゃむうゥ~」

 起きないと、ほら、夕暮れですよ。
 冷たい風が吹いてきましたよ。
 
「ふァッくしょんッ!
 ……あれッ、もうッひがくれてるゥでスッ!
 かえらなくッちゃッ!
 ゆうごはんのォ、じかんでスゥ!」

 これでいいのか、お花見……。

笑えるアクション時代ミステリを!

2008-03-29 10:02:26 | ブックス
 笑いたい!
 くすくす、あはは、っと笑える御話を読みたいよう!
 もしも、そんな御本をお探しなら――

「ふァいッ!
 ネーさ、テディちゃもォ、かわゆくてェ、おおわらいィのごほんッ、
 だーいすきィでスゥ♪」

 では、こちらの御本を処方いたしましょうか。
 本屋さんに行って店員さんにこの用紙を見せて下さいね。
 はい、どうぞ!



          ―― ちはやふる奥の細道 ――

 

 著者/日本語訳はW・C・フラナガンさん&小林信彦さん、
 1983年6月に単行本が発行されました。

 物語の主人公は、日本人なら皆が知ってるあの御方――
 松尾芭蕉さん。
 そう、唯一無二の俳聖さまです。
 
 ……その秘められた半生が、この御本で明らかにされた!
 《奥の細道》紀行の裏に隠された驚天動地の真実!
 伊賀忍術を駆使して、芭蕉さんが疾る! 跳ぶ!
 対するは、徳川幕府の陰の実力者、水戸光圀!
 奥州と佐渡を舞台に繰り広げられる超絶スパイ活劇!

「ふあァ~ッ?!?」

 どうしてこうなっちゃうかというと、
 著者のフラナガンさん、《気鋭》の日本文化研究者さんらしいんですけど、
 文献の選択と読み方が……マズかった、みたいです。
 おかげで、フラナガン版『奥の細道』は、J・ボンドばりの、
 劇画的無国籍アクションになってしまいました……。

「ほわわァ~、いいのでスかァ?」

 いいんです!
 だって、面白いんですから!
 仕掛け満載の面白さの中から、
 真実の裏の真実をはたしてどれほど読み込めるか?
 裏の、裏の、そのまた裏は?
 
 装丁&装画、見事です!
 表紙画、扉、目次まで、『いかにも』の雰囲気どっぷり!
 ページの下部に記載された《原注》も! 劇中歌も!
 
「げ、げきちゅうか、ッてェ??」

 芭蕉さん、旅を完遂できるのでしょうか?
 クセモノ・光圀の狙いは何であるのか?
 波乱の旅の、行き着く先は――?
 そして、W・C・フラナガン氏の正体は?!!
 全編、笑っちゃってください!の名作です!

「ネーさ、ネーさ、たいへんでスよゥ~」

 どうしたんですか、テディちゃ?
 本屋さんへ行ったのじゃなかったの?

「それがァ、このごほん、しなぎれェだッて、てんいんさんがァ……」

 何ということ!
 では、仕方ありませんね、
 神保町やネットの古書店さんでお探しください。
 文庫版もよいのですが、できれば単行本の方を、ぜひ!
 《仕掛け》の数々を、より楽しめますよ!

「くすくすッ、ぷふふッ、なのでスよッ♪」