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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

祝祭の卵くん。

2008-03-17 23:06:39 | おまつり
 ハックション!

「ふぁッぷしょんッ!」

 ふぅ、失礼しました、本日の東京多摩地方、
 杉の花粉に加えて黄砂もひどいようで、
 目は痛いし、鼻はムズつくし……つらいんですよね~、テディちゃ。

「つらいでスゥ~、ネーさ。……ふぁッぴしょんッ!」

 でも、へばってはいられないわ! お祭りが近いのよ!

「ふァ~? おまつりィ? 
 ひなまつりィ、おわッたでスよォ?」

 西洋のお祭り、ですよ、テディちゃ。
 復活祭――イースターという祝祭です。
 そして、イースターに縁深いものが……これ!
 『イースターエッグ』ですね♪
 
「わォ~♪
 たまごのォ、かたちのォ、いれものからァ、ちょこッ♪
 でてきたのでスゥ~♪」

 地域によっては、
 こういったお菓子やゆで卵を、
 お庭やお家の中のあちこちに隠しておき、
 子どもたちに探させる遊びを行うそうですよ。
 生命、復活、春……といった事柄のシンボルが、
 タマゴちゃんなんですね。

「たからさがしィ!
 テディちゃ、そういうのォ、とくいッ!」

 え、そうなの?

「まかせるでスッ!
 じゃッ! さがしてくるでスねッ♪」

 ちょっと、テディちゃ、どこへ行――あら、戻って来た?

「ネーさッ、、ひんとォ!
 たからさがしのォ、ひんとッ!くださいィ!」

 ヒント、ですか?

「そォでス! ひんとォ、いーッぱいィッ!
 じゅッこ、ぐらいィ!」

 それって、宝探しにはなっていない……ような?

「てへッ♪」

怪物の棲む庭へ!

2008-03-17 13:45:00 | ブックス
 さあ、本日は……
 ミステリならぬ、ミステリアスな旅物語、を御紹介いたしましょう!

「りょこうしーずん、でスからねッ♪ ネーさ」

 そうですね、テディちゃ。
 学生さんをはじめ、
 春休みに旅行を計画しておられる方々も多いと思われます。
 では、旅プランの御参考に、こちらをどうぞ!
 


          ―― 澁澤龍彦のイタリア紀行 ――


 
 著者は澁澤龍彦さん、澁澤龍子さん、小川煕さん。
 ’07年9月に発行されました。

 稀代の作家、翻訳家、評論家としていまも語り継がれる、
 そのひとの名は、澁澤龍彦さん。
 ネーさも大好きな御方です!
 この御本は、澁澤さんがかつて巡ったイタリアの、
 迷所奇址怪蹟の風景を、一冊にまとめ上げたもの、なんです。

「めいしょッて……?
 ネーさ、へんなじにィ、なッてるでスよゥ?」

 それがね、テディちゃ、
 澁澤さんが訪れたのはありきたりの観光地とは違う、
 奇々怪々な場所が多かったのです。

 えーと、そうね……今でこそ、すっかり有名になってしまったこの、
 『ボマルツォの怪物庭園』なんて、どぅお?

「むぴゃッ!
 か、かいぶつゥ~!」

 実際、この庭園の存在を日本人に知らしめたのは、
 澁澤さんそのひと、でした。
 シチリアの『パラゴニア荘』も、
 澁澤さんが掘り起こした、とさえ言えるでしょう。

「わァッ、こッちにもォ、かいぶつッ?!」

 イタリアを旅する在りし日の澁澤さんの姿――
 愛する奇怪な石像に囲まれて、幸福そうです。
 そして、澁澤さんに愛された彫像や絵画、
 建築、庭園、湖に浮かぶ島……写真の数々が、語りかけてきます。
 時代も国も超え、
 何が、どんなものが、
 ひとりの碩学の心を揺さぶり、動かし、
 筆を走らせたのかを。

 澁澤さんの著作ファンの方々には、もっちろん、ぜひ!
 イタリアが大好きなお方にも、ぜひ♪
 建築が好き、庭園が好き、ゴシック美術が好き、
 どれか一つに当て嵌まる御方にもぜひ!
 イタリア旅行計画中の御方は、ホントにぜひ!
 旅の印象を根底から変えかねない一冊、です!

「か、かいぶつゥ……。
 かいぶつをォ、みにィ、はるばるゥ、いたりあにィ……」

 おや、ご不満ですか、テディちゃ?

「う~ん、でもォ……
 わるいィ、かいぶつゥじゃないィならァ、いッか♪」