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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ちょっとなつかし、マドレーヌ。

2008-03-16 23:06:29 | 美味
 は~い、テディちゃ、いただきものですよ~。
 お菓子ですよ~。

「わぷゥ~♪
 きゃわゆい~かいがらァ~でスねッ、ネーさ」

 シェル型の焼き菓子、ですね。
 関東圏にお住まいの方々は御存知のことでしょう、
 『銀座コージーコーナー』さんのお菓子です。
 『コージーコーナー』さんは大きめサイズの生ケーキや、
 クリームたっぷりのシュークリームが人気のお店なのですが、
 ボンボンショコラや、
 こういった焼き菓子もお奨めなんですよ。

「からふるゥな、おかしィ、でスねッ♪」

 愛らしくも懐かしい貝殻型の、こちらは、
 ピンク色のものは、桜のマドレーヌ、
 渋いグリーンは抹茶マドレーヌ、
 黒っぽいのは、ショコラのマドレーヌ、だそうです。
 
「さくらッ♪
 テディちゃ、さくらがァ、いいッ♪」

 では、桜のマドレーヌをいただいてみましょう。
 いただきまーすっ。

「いただくのでェ~スッ!」

 ほほ~♪
 ほんのりと桜……桜葉と桜桃をブレンドしたような香りがします。
 お味も……桜のお味、しますね!
 
「さくらだァ~さくらだァ~♪おいしッ♪」

 桜餅に使われている桜の葉が苦手なんですぅ~、という御方も、
 控えめな桜味なので、
 これなら美味しくいただけちゃいます。
 春のお味を、ティータイムに、どうぞ♪

「きぶんはァ~♪おはなみィ、いちばんのりィッ♪」

 ですね♪
 

過去・近代・現代を結ぶ英国ミステリ。

2008-03-16 13:53:37 | ブックス
「おおッ?
 きょうのォ、ごほんはァ、みすてりィなのでスね、ネーさ」

 そうなんですよ、テディちゃ。
 日本のミステリ好きさんには最早お馴染み、
 ハヤカワポケットミステリの御本です。

「んじゃッ、がいこくのォ、おはなしィ?」

 テディちゃの心の故郷?である英国を舞台にした御話なんですよ。
 さあ、御紹介いたしましょう!



            ―― 城館の殺人 ――



 著者はS・T・ヘイモンさん、
 原著は1984年に、日本語訳版は’88年7月に発行されました。

「いんぐらんどォ? いんぐらんどッ!」

 イングランドもイングランド、
 とっても英国らしさに満ちた或る城館、が物語の舞台です。
 なにしろ、城館のかつての主(あるじ)は、ブリン一族。
 ブリンといえば、そう、
 アン・ブリン――ヘンリー八世の王妃であった貴婦人さんが有名ですね。

「わァ~、すごいィ~♪」

 アン・ブリンさんがロンドン塔で処刑されてしまった後も、
 一族と、そして館は存続しました。
 現在、城館と付属の庭園は歴史的建造物として公開されています。
 英国ではよくあるケースですね。

「そォでェす♪
 おやしきをォ、はくぶつかんや、びじゅつかんに、するのでスゥ~」

 しかし、文化の香り漂う由緒あるお屋敷には、
 惨劇の種も内包されていたのでした……。
 新任の館長さんが恐ろしい変死体で発見され、
 城館でガイドを勤めている男性も行方不明になり、
 さらに事件が……!

「ぴえェッ、えいこくてきィすぎるでスよゥ~!」

 意外、と言ってよいのでしょうか、
 このミステリには、
 スコットランドヤードが登場しません。
 終始、地元の警察――いわば所轄の警察が捜査を担当します。
 探偵役は、ジャーネット警部さん。

 アン・ブリンの遺した謎と、
 ブリン一族の末裔にして近代史の中で英雄と讃えられた人物の最期、
 そうして、現代の、複雑な人間模様から生まれる新たな悲劇。
 オレは天才探偵じゃないんだよなぁ、と自覚している警部さんの、
 等身大の捜査が始まります。
 犯人は、誰だ――?
 
「けいぶさんッ、はやくたいほしちゃッてェ!」

 いかにも英国らしい、嫌味なく重厚な、
 しかもユーモアを忘れていないミステリ作品です。
 日本で謂う《本格》とは違いますが、
 本格好き!本格が最高なのさ!というミステリ読者さんも
 じゅうぶんに楽しめますよ!
 英国史の御本が好きな方々も、きっと気に入ります!

「ふァいッ!
 えいこくのォ、れきしはァ、
 みすてりィいッぱいィ、でスからねッ!」