テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

菜の花の、微妙なお味は?

2008-03-04 23:01:26 | 美味
 おかし……またお菓子かぁ、って、
 呆れている御方も居るのではないでしょうか。
 
「いいのでス!
 おかしィだいすきッネーさとテディちゃ、なのでスよッ♪」

 ま、食べちゃったもんは、しょーがありませんね。
 びしばしと御報告いたしましょう。
 はいっ、これが本日のおやつです!

「ふァいッ!
 ぽてとちぷゥ、でスゥ~」

 『カルビー』さんからの新発売、
 《デリシャスポテト 春しお味》。
 えーと、
 菜の花をブレンドした あっさりした塩味、とあります。
 
「なのはなァ?
 どんなァ、おあじィ、ですかァ?」

 菜の花を使う料理といえば、
 おひたし、パスタの具や、炒め物、胡麻和え……
 うう~ん? 菜の花のお味は分かるけど、
 あのお味をポテトチップスに?
 見当がつきませんが。

「んじゃッ、たべてみるしかないのでスゥッ!
 いただきま~スでスゥ~」

  (べりッ)

 お?
 袋の封を切った瞬間、香りがしましたよ?
 何でしょう? これが、もしや、菜の花の……香り?

「もぐもぐもぐッ、
 おあじはァ、ふつぅ~のォ、しおあじィでスよッ?」

 ……いえ、かすかに、ほんの微かに、ですが、
 緑の、お野菜のようなお味がいたします、ね?
 これが、菜の花の味、なんでしょうか……?

「え~? テディちゃ、よくゥわかんなァ~いッ?」

 塩味ポテチマニアの御方なら、
 何かを感じ取れるかもしれないわ。
 つまり、マニア向け商品、なのかな?

「わッかんなァいでスゥ~。
 でもォ、さくッ、ぱりッ、としててェ、おいしィのでスゥ~♪
 ほんのりィ、しおあじッ、でス!
 もぐもぐもぐもぐゥ~」

 期間限定の御品のようです。
 お塩テイストのポテチが好きな御方は、お店でチェキを!
 
 
 
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『その向こう側』のアパートへ!

2008-03-04 13:39:46 | ブックス
 本日、この楽しくも美しい物語を御紹介できることを、
 私ども、こころから嬉しく思っております♪

「わぷッ?
 はりきッてるでスねェッ、ネーさ?」

 何故と申しまして、テディちゃ、
 本当に夢中になれる御本なんですよ。
 さあ、力を込めて――こちらをどうぞ!


  
       ―― 妖怪アパートの幽雅な日常 ① ――



 著者は香月日輪さん、’03年10月に発行された作品です。

「よ、ようかいィ……ッ!
 こ、こわいィごほん、なのでスかッ」

 ホラーなのか、と問われるなら、いいえ、そうではありません。
 一種のゴーストストーリーではあるかもしれないけれど。

「ごーすとッ!
 おばけェ、でるのでスねッ」

 お化けも出ますが、
 主人公は人間の男の子。
 稲葉夕士くんは、ちょうど高校受験を終えたばかり。
 彼が何よりも待ち遠しく思っているのは、
 寮に入る――ただその一事。

   両親が亡くなってしまい、
   親戚の家に厄介になっていたけれど、
   これで、やっと! 気詰まりな生活から脱け出せる!
   笑うことも出来ない暮らしから解放されるんだ!

 けれど、予想もしなかったアクシデントが夕士くんを襲います。
   寮が……火事で全焼?
   じゃあ、どうしたらいいんだ?
   親戚宅から通学しろと?
   いやだ、もうそんなのは、いやだ――

 町を彷徨った夕士くんの目は、小さな店の看板に止まりました。
 『アパート、マンション、下宿、空き部屋あり』。
   そうだ、これしかない!
   お金はあまりないけど、ひとり暮らしを始めるんだ!
 幸いにも、不動産屋のおじさんは親切な人でした。
 賄いつきの、安いアパートを斡旋してくれたのです。

「ぎくゥッ!
 そ、そのォ、あぱーとッて、それッて……!」

 はい!
 夕士くんが入居したのは、
 幽霊、妖怪、その他もろもろの怪しきものたちが集う、
 通称『妖怪アパート』だったのです!

「ひィッ!
 ふどうさんやのおじさん、ぜんぜんしんせつじゃないでスよゥッ」

 最初は驚き、失神すらしてしまった夕士くん。
   ど、ど、どうしよう???
   でも、ここ以外、ゆく当てもないし……。
   ごはんはものすごーく美味しいし。

「そォゆゥもんだいでスかッ」

 美味しい御飯と、
 住人たちからかけられる思いやりのある言葉に、
 夕士くんの心は、ほぐれてゆきます。
   人間じゃなくたって、いいじゃないか。
   ここに住む者は、みな優しい。
   厳しくもあり、時には恐ろしくもあり、
   でもやっぱり優しくて、自然だ――
   うん。ここに、いよう!

「ええェッ!」

 と、アパート暮らしは始まりました。
 楽しいことも、
 目を覆いたくなるようなことも、
 経験する夕士くん。
 一方で、焼けてしまった寮の再建が進んでいました。
 新寮が完成した後、夕士くんは……?

「ふゥッ、よかッたァ。
 ようかいあぱーとからァ、でられるゥ、のでスねッ」

 良かった……のでしょうか、それは?
 夕士くんは、決断を迫られることとなります。
   妖怪アパート。
   自分にとって、妖怪アパートの存在とは?

 抜群に面白い、
 しかし面白いだけではない、
 読み手をとらえて離さない物語です!
 ジャンル的にはジュブナイルに分類されているようですが、
 大人だって、ぜひ!
 年代性別問わず、ぜひ!
 お奨め!いたします!

「えッ、じゃあ、テディちゃにもォ……?
 ど、どうしよォ~」

 アパートの門をくぐるか、拒むかは、貴方次第。
 さあ、不動産屋のおじさんが来ましたよ!
 鍵を――受け取りますか?
 
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