最終日は二つの丘からフィレンツェを見下ろした。
最初の丘はフィエーゾレ。
サンマルコ広場から30分ほどバスに揺ら、緑の山道をくねくねのぼっていくと、標高300mの空中都市フィエーゾレに到着。
まずは丘に登ろう!と、歩き始めて約10分・・どうもおかしいと、人に尋ねると真逆の丘を登っていた(汗)。スタート地点の広場に戻って仕切りなおし。
大聖堂を右手に見ながら坂道を登ると・・
フィレンツェの街全体を見下ろせるパノラマポイント。
ここから見ても、ドゥオーモの大きさは群を抜いている。
もう少し坂道を登ると聖フランチェスコ教会にたどり着く。 エトルリア時代に空中神殿があった場所がキリスト教徒の祈祷所になり、1300年代に教会が建てられたという。
こじんまりとした素朴な聖堂は心静かになれる空間。
中には無料の展示室もあり、考古学に興味があればなかなか面白いものがたくさんある。
素敵な中庭。
広場に戻ると、朝の静けさが嘘のように人が集っていた。
日用品や衣類の市が出ていたので、アパートにあるのと同じミルクスチーマーを手に入れた。
フィエーゾレはフィレンツェより歴史の古い町で、紀元前6~8世紀にエトルリア人が築き、紀元前90年ごろにローマ人の町になったという。
古代ローマ劇場には、テルマエ(浴場)、神殿も併設されていた。
塩野さんのローマ人の物語を読んで、ローマ人の技術力の高さに驚く場面が何度もあった。公衆衛生に関心が高く、下水道、公衆浴場、トイレを建設したので疫病の大流行もなかったという。
ローマのフォロロマーノでも思ったけれど、古代ローマにタイムスリップしてみたい!
バンディーニ美術館を見学した後、フィエーゾレを後にした。
フィレンツェに戻り、屋台でパニーノを買い、アパートでランチを済ませてから再び町へ。
サンスピリト広場で骨董市があるという情報を得て行ってみた。
チーズのディスプレイが素敵だなぁ。
自家製の蜂蜜やドルチェを並べている店もあった。
何か記念になるものはないかなぁーとテントを見て歩いているうちに、目についたのがこれ。 フルーツの浮き彫りが可愛いなぁと、店主に何をするものか尋ねると、「ケーキの型」だという。 ずいぶん大きなケーキができそう。飾りとしてよさそうだったので、ちょっと安くしてもらってゲット♪ 「コッパー(銅)は今、高価だからいい買い物だよ~」と太鼓判を押してもらった。
一度くらいケーキを焼いてみる!?
あまりに行きたいところが多すぎて最終日にまわしてしまったサンタクローチェ教会。
ここにはダンテ、ミケランジェロ、ガリレオ、マキャッべリ・・etc イタリアを代表する偉人たちが眠っている。 大理石で作られたその墓がまた素晴しい芸術作品で、館内のマップを見ながら、誰のお墓で誰の作品・・と辿って歩いた。
個人的にはこのお墓が気に入った。 両脇のキューピットがなんかリアル。
デジデリオ作カルロ・マルスッピーニの墓
サンタクローチェにはパッツィ家礼拝堂も併設していてかなり敷地が広い。朝からかなり歩いているので、そろそろ観光は終りにするところだが、今日は最終日。 やっぱりあの場所からフィレンツェの町にさよならを言いたい・・と、バールでカプチーノを飲んで元気づけ、30分歩いて、階段を登り。。
やっぱり来てよかった。
ミケランジェロ広場から眺めるフィレンツェの町。
疲れはマックスにきていたけれど、二つの丘を制覇(?)した達成感で心は満たされていた。今回は塔にも二つ昇って心残りなし!
30分ほど大勢の人で賑わう広場でただただぼーっと町を眺め、ディナーの予約時間に合わせて丘を下りた。
最後の夜はトラットリア 4 Leoni (クアットロ・レオーニ)へ。
超人気店なので、前日にネットから予約してOKの返事をもらえたのはラッキーだった。
なんとオープンしたのが1550年という老舗で、伝統的なトスカーナ料理の味に定評がある。老舗といっても、店はシンプルでスタイリッシュ、スタッフもきびきびして英語も堪能。
最後くらいはそれぞれフルコース!といきたかったけれど、やはり胃袋はイタリア人になりきれず、前菜とメインはシェア。
ルッコラベースののソースが苦味があってスイスチーズと合う!
店オリジナルのオイルとバルサミコで苦味を和らげるとちょうどいい。
プリモは少し旬ははずれているけれど、私の大好物パッパ・アルポモドーロ。
塩けの強いトスカーナ料が続いていたので、優しい味付けにほっとする。
もう1品はアパートメントのオーナーさんもイチオシの洋梨のパスタ。
正式な名前は、Fiocchetti di pere con salsa di taleggio e asparagi (タレッジョチーズとアスパラガスの洋梨入りフィオケッティ)
名前からどんな料理か想像できない・・オススメされていなければ注文してなかったと思う。
パスタの中の具に洋梨のペーストが入っているのでほのかに甘く香り高く、それがチーズソースとからまって、こんなの初めて!な驚きをもたらしてくれる1皿。
メインは二人で牛ステーキを。
さすがにビステッカはヘビーなので、薄切り肉(タリアータ)
「ミディアムで」と頼んだけれど、ウェルダンに近いミディアムで・・これはレアにすべきだったかも。 ほとんど赤身で咀嚼で顎が疲れるほど硬い肉だった。 でもフィレンツェの肉はやっぱり美味しいなぁ~。
デザートは私一人でティラミス
えしぇ蔵は疲れすぎと食べすぎでギブ。
エスプレッソをお湯で割ったような珈琲が熱々で、我家にあるようなグラスで出て来た。
あとはパッキングをして寝るのみ。
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