山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

おじいちゃん時計の修理

2012-02-12 | 楽しい時間
両親の部屋の主のような「おじいちゃん時計」が故障した。父の子供の頃から、家にあったとのこと、父が98才なので100年以上は経っていると思われる。

先日、長針が外れた拍子に短針も外れてしまった。はめ込みの固定の仕方が分からず、ボンボンボンの音もしばらく前から、しなくなったし、ゼンマイ巻きが一週間もったのが3,4日で止まるようになっていたし。修理に出すことになった。

今日、壁から外してまじまじと眺めた。表面の金色塗料は剥がれ、痛々しい姿。振り子を外した黒塗り壁に英文字が薄く見える。製造会社とかの説明か THE E,INGRAM COMPANY とまでは読める。BRISTOL.の文字も…?読めるのはその辺まで。

振り子の裏側に、PAT.DEC.11.77と浮き文字を見つけた、77って1877かしら?すると135年前か。祖父の時代に我が家にやってきたことになるのだから。


古風呂敷に包んで車で入間まで届けに行った。入間市黒須の小島時計工作所、川越からR16を南下したところ。ここは昔、母が古時計の修理を紹介してる店をTVで見つけ、担ぎ込んだ。その後、数回、10年位前に私も、車で持ち込んだことがあった。

店内には、懐かしい黒光りした柱時計が幾つも下がっていた。お店は5年前に建て直したそうで、以前の店はずっと薄暗く、もっとたくさんの時計があった。調子をみるのに、しばらく動かしているとのことだった。

時計としての正確さには欠けていたが、「おじいちゃん時計」はチクタク音と振り子の動きが生き物みたいで、部屋を見下ろしていた。父の生まれた戦前の家、父の建てた2F建ての古い家、結婚した姉が暫く持ち出していった茅ヶ崎の海辺の家、そして、今は陽当たりの良い3Fの部屋に鎮座していた。

しばらく主の留守の日々が始まるのだ。
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笹子・大沢山

2012-02-05 | 山行
2012年2月5日(日) 笹子の駅前には、除雪した雪がうずたかく積まれていた。2週前の大雪の残りか、電車の窓越しに見える山々の南面は枯れ斜面だが、北面は白黒斑の雪模様だった。

「笹子餅が買えるかも」と言ったら同行のIさんは甲州街道を渡って旗を掲げている店先に向かう。暫くして、店員さんが道路を横切って行った。向かいの工場で毎朝、餅を作っているのだ。

追分を左折すると雪道になった。凍り付いた路面を歩くのは一苦労。まだ、屋根の端に雪を載せた奥野稲村神社に着きスパッツを付けた。本殿の右手からジグザグに雪道を登ると、人と動物の足跡が雪面に残っていた。

送電塔を二つ越えると雪も深くなり膝ぐらいだから40~50cmか、効率を考えてアイゼンを履く。左手には本社ケ丸から清八峠側の植林帯が黒く、明るい自然林の大沢尾根は登るにつれ右手に、笹子雁が腹摺山とか大菩薩に連なる山々が見えてきた。

12月に行った摺針峠から中尾根がよく見える。今日は、峠から新田側に下りてみたかったのだがこの積雪ではどうだろうか。やがて、大沢山分岐の古い標識に辿り着く、大沢山山頂はすぐ先でベンチが雪の上に二つ見えていた。

富士山には雲がまとわりつき、寒空に南アルプスは見えず。清八峠側にはトレースがあったが、大沢山の北西側には踏み跡は無かった。



ベンチを占領して一時間ほどゆっくりして往路を下山した。笹子駅を素通りして笹一で下山祝をやって駅に戻った。

笹子9:00…奥野稲村神社9:40…大沢山分岐12:35…大沢山(1460m)12:36,13:38…神社14:57…笹子

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