山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

五剣谷岳は遠かった

2008-06-09 | 山行
新潟県は川内(かわち)山塊の木六山から七郎平山、銀次郎、銀太郎を経て五剣谷岳を目指す。今日のパーティは新潟県の藪山を好むAさんとYさんの復活強力コンビが計画しDさんと私が混ぜていただいた。この山域は残雪期によく歩かれているようだが、今回は雪消えも早く夏道は健在だがヒルとアブ、ブヨ等の虫対策も必須という季節の計画だった。

 前夜、早めの20時に出発し関越・磐越道を利用して最短の安田ICから漆黒の村松町に入った。早出川から杉川に越える簡易舗装林道の悪場峠付近には翌1時前に到着した。テントを張って仮眠。

6/7 翌朝、GPSに従い100mほど戻るとカーブの南側に踏み跡と赤布を発見。標識は一切ない。曇り空の下5:50発、泥道の急登が左手の尾根沿いに続き乗っ越しが仏峠。樹林の薄暗いヘツリ道を辿ると水無平6:55、草地と雑木林、ヒルのお迎えを予想したが出逢わず終い。杉川への道あり。再び、急登が続き尾根に出ると焼峰の神様。ここより樹林の被った稜線の上や際を辿っていく。両側とも谷底が隠れているので恐怖感は少ないが豪雪地帯独特の、V字谷や岩面が露出した急斜面で、濡れた泥のヘツリ道は緊張のしっぱなしだ。杉川からの道と合わさる木六山分岐7:45,8:00。木六山山頂は帰りに残す。

太尾根や広い山腹には山毛欅林が拡がっていて朝の光りの差し込む林の道は心が緊張から解き離たれる。七郎平山へは樹林の急登を這い上がると草付きの台地に飛び出した9:15,45。水場は右手に細い流れがあった。急いでテントを張り終えデポして先を急ぐことに。道は刈り払いされ青い草が倒れてるところから最近作業かあったものと思われる。稜上を辿る途中にピンクのヒメサユリの可憐な群落が続き緊張を和ませてくれる。銀次郎山(1052m)10:30,40やっと1000mを越える、この厳しい山並みが1000m以下の山々だったと改めて認識。雲が低い。金属製の桶に山ノート(銀太郎から先に行く人達へ)。スタミナ切れか左足に痙攣等、やっと銀太郎山(1112m)に辿り着く11:25,35。

目前の五剣谷岳(1187m)は、主稜の基点のような大きな緑の城壁で尾根筋の右に残雪がちらほら。舗装路はここまで、SLが藪尾根に向かう、他Pの残雪期の記録でも往復2.5時間。勢いよく茂った灌木の藪との戦いが始まる、押せば押し返され尾根筋から右斜面に追われる。なかなか進めず。LとSLの協議の結果、戻ることに決定。雲が低く垂れ込めてきたし、ペースが上がらなくては予定時間に戻って来られない。足元が悪いので雨と日暮れと疲労はマイナス要因。早めの決断をして銀太郎山12:00,15に戻る。

帰りは稜線沿いに直登した切り開きの草付きを転げ落ちるように下る。銀次郎12:55,13:10。七郎平山テント場13:40着早い。さっそくD氏が水場からビールを取ってきた。酒宴が始まり夕食キムチ雑炊。19時を回ると全員シュラフへ倒れ込む、まもなく俄雨。

6/8 4-5-6で起床、朝食は力うどん、テント撤収して5:50出発。昨日より好天、木六分岐でザックを置き山頂7:15,20着。振り返れば銀次郎が形よい。日差しに足元が乾いたせいか体が慣れたせいか荷物の減少か、ヘツリ道も、あっけなく通過してしまった。降りてきた水無平8:30,40のヒルは今朝も昼寝か。悪場峠には9:10着。汚れを積み込んで温泉(村松町のさくらんど)にナビをセットした。
初めての川内山塊だった。粟ケ岳とかも含めて、残雪期に来てみたいものだ。

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