山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

上段歩道・四間小屋尾根をへてウトウの頭へ

2010-11-27 | 山行
11月27日 午後から好天のはずの天気予報が外れて、山は曇り空に。初冬の明るい落ち葉に埋もれたタワ尾根の日溜まり歩きも的が外れて、寒空の雲のなかで視界もぼやけて上段歩道もタワ尾根も幻想的、これも良かったのだが。

奥多摩発8:35の満員の東日原行きバスは、川苔橋で半分以上が降りてしまった。見上げる籠岩下のPから小川谷林道を10分ほどの右カーブが人形尾根への登り口だ。

事前情報にあった通りモノレールが敷設されていた。先月辺りから工事が始まったようで崩落した崖(フシキ沢)の修復工事のための仮設(H23.3まで)とのことだが、早い工事終了を望みたい。モノレールはほぼ、人形尾根から上段歩道に沿って敷設されており魅力的な風景が台無しになってしまった。

レールを乗り越えたり潜ったりで歩き難いこと。金袋山の峰小屋尾根の手前、小屋跡下で大規模な修復工事をやっていた。ともあれ、上段歩道は、これより静けさを取り戻して1000mから1200mの山襞のコンターを忠実になぞっていく。落ち葉に埋もれた歩道には、獣の足跡が縦横に乱れている。





スズ坂ノ丸に達する材木小屋尾根(破れ鍋あり)を越えた鳥居谷左俣で本日唯一の登山者に出会う、美しい苔に覆われた沢すじを撮影していた。

3時間半ほど歩き昼過ぎにやっと四間小屋尾根に着いた。今日はメンバー5人の楽しい昼食だ。熱いコーヒーを腹に流し込んで腰を上げる。

午前中、ちらほら見えていた青空がすっかり雲に被われて、汗の引いた身体に冷たい風も吹き始めてきた。四間小屋尾根を標高差300mほどだが、すっかり葉を落としたブナやら明るい樹幹の間の落ち葉でフカフカの斜面を適当に辿っていく。1388mの台地を越え、黒く枯れたスズ竹の残骸が目立ち始め、傾斜がキツくなると、コンパスに従い前方の黒木の山に向かい、直下の急登を登り切ると黒木に囲まれたウトウの頭に着いた。



紛失した有名な木彫りの山名板に替わり、これまた名物になりそうな陶製の山名板が吊り下げられていた。早々に記念撮影とコンパスを修正してタワ尾根を下山する。露岩を注意深く通過すると層積雲の中ではガスって見通しの悪い広尾根の落ち葉道だ。スズ坂ノ丸も金袋山も頂上が広く要注意でもあり、緊張が楽しくもある。

未だに山名板のない人形山(1176m)よりミズナラの巨樹(外径8m)に再会して一石山よりzigzagを一気に下山した。バスを待ちながらの薄暗い東日原BSのベンチで皆んなで下山祝するのも楽しい時間。

東日原9:05…林道・人形尾根入口(モノレール敷設)9:45…上段分岐10:05…小屋跡(工事現場)10:40…材木小屋尾根(1178m林班標24/25)11:32…四間小屋尾根(1250m)12:30,13:10…ウトウの頭(1587m)14:05…金袋山(1325m)15:10…ミズナラ巨樹15:30…一石山(1007m)15:45…林道16:15…東日原16:40,17:22=奥多摩17:45



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