山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

北岳(大樺沢コース)

2011-07-10 | 山行
2011年7月9,10日 梅雨明けの稜線漫歩とお花畑を楽しむ。大樺沢を詰め八本歯のコルから北岳山荘(旧稜線小屋)にテント泊して、翌朝、北岳を越えた。小太郎山を横目に草すべりから御池小屋を経て広河原に戻る。
大樺沢と北岳
キャッチフレーズの「…キタダケソウを見に行きます」は、時期的に遅く例年、6月半ばまでとか。その代わり足元に咲き始めたばかりの花々は若々しく可愛らしく、折しも梅雨明けの日に当たり夏空のなかの稜線歩きを楽しんだ。

前夜、中央道の甲府昭和ICで降りて「道の駅しらね」で仮眠、翌朝、芦安の町営駐車場に移動した。ここから、広河原まで定期バスの他に乗り合いタクシー(7人)が頻繁に発車しており料金も同じ(\1100)。
早朝のどんより雲が消えピーカンの梅雨明け空の下、広河原の吊り橋を渡る。7時過ぎの遅い出発だ。しばらく大樺沢の右岸を歩き二俣に到着。ここからほとんどの登山者が御池小屋を経て肩ノ小屋に向かうが、僕たちはアイゼンを付けて雪渓上を辿る。2560m辺りから右手の茂みの尾根に取り付くと階段の連続になる。
二俣

大樺沢上部より

八本歯のコル
向かいの鳳凰三山を越えて雲が湧いてきてバテ気味の身には助かる。八本歯のコルでしばし休憩して、さらに階段登りの末巻き道に入る。このトラバース道では、北岳のお花畑が広がるがハクサンイチゲばかりでお目当てのキタダケソウは見つからなかった。
八本歯のコルにて

コルより中白根山

一面のシナノキンバイ

イワベンケイ
ガスってすっかり涼しくなってしまったが、北岳山荘手前の雪田でビール冷やし用の残雪を採取してテント場に向かう。

夜半、トイレ帰りに満天の星空の久し振りの銀河に見とれていた。ご来光とともに雲海に浮かぶ富士山と、金色に染まる中白根山に見とれて僕たちの出発は遅れてしまった。
天場より富士山

旭光の中白根山

仙丈岳とハクサンイチゲ

北岳山荘の天場

北岳への道
ピーカンの空の元、この時季の北岳稜線にはこんなにもお花畑が豊かだったとは。若々しい開花の群生が目を楽しませてくれた。そして、何度目かの北岳(3193m)頂上に着いた。

足元の青い屋根が肩ノ小屋だ、梅雨明けの陽差しに布団干し作業が忙しい。小太郎尾根の上に白い雲が昇りまるで夏山のようだ。
眼下の肩ノ小屋と甲斐駒ヶ岳

お花畑

仙丈とシナノキンバイ

草すべりの急斜面にも黄色いお花畑が、白根御池の湖畔には色とりどりのテントが散らばり、立派になってしまった御池小屋の前庭では我慢できずにソフトクリーム(\500)に手がのびてしまった。

昼近くに樹林帯のなかで予想外の俄雨にあったりしたものの、なんとか広河原に降りてきた。ドンピシャで定期バスに間に合った、駆け込んだ車内ではもちろん座れ、冷房がキンキンに効いていたし、芦安のBS前では、当然のように温泉に向かった。大昔に夜叉神トンネルから歩いた話しや、夜中にマイカーで広河原に着いて仮眠してから大樺沢を登った話しとか、真夏に汗と土埃と草いきれのあげく登り着いた北岳とは、何度も踏んだ山頂なのだが、何か別の山のような気がしてしかたない。

7/9 広河原7:40…吊り橋7:45…(大樺沢コース)…二俣10:09,15…2560m付近・カイダン12:05,
15…八本歯コル13:40,14:00…巻き道分岐15:00…(巻き道お花畑)…北岳山荘16:00
7/10 4:30起き  テント撤収・出発6:45…北岳山頂8:10,30…小太郎分岐9:30…白根
御池小屋11:03,26…広河原BS 13:38,13:40=(バス)=芦安14:48、 



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