山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

オロセ尾根・焼小屋尾根よりウトウの頭

2010-11-06 | 山行
2010年11月6 日(土) 奥多摩発8:35の東日原行き満員バスに乗り込み終点で解放されても歩き出しが9:00、この時間だと毎度、下山は駆け足になってしまう。分かっていても、つい、上でゆっくりしてしまう。

 今日は、小川谷橋を左へ1時間行き日原川と孫惣谷の出合を見下ろし、孫惣林道を歩き出しアピンカーブを上がって行く。空は青く晴れ上がって涼しくて気持ちが良い。作業中の林道工事の重機に合図して停まってもらい脇をすり抜ける。青空に透かした紅葉し始めの梢が実にカラフルだ。




三つ目のヘアピンを曲がるとオロセ尾根から水源巡視路に入る木の梯子段がある。杉の植林帯に付けられたジグザグ道で息を切らす。植林帯から自然林に変わる頃、道が交錯していて降り積もった落ち葉に道形が判りづらいが標高1200m付近で左右に道が横切っている。




右は金袋山方面で、左が今日のルート、土止めが付けられた歩き易い作業道が続いている。途中、枝沢2本でオリツキクボ、ここは足場が切ってあり水場が見下ろせる。さらに枝沢1本で、向かいの石灰採掘場が正面に見える尾根が焼小屋尾根だ。林班標識看板には30/29と記されマジックで尾根名が書かれていた。



腹拵えをしてから、気合いを入れて登り始める、ここからは落ち葉で読み辛いが踏み跡が続いている。GPSとコンパスで方向を決めながら登って行く。広い斜面の大きな露岩の脇を辿るとスズ竹の残骸が出てくる。手許の参考コピーは2008年9月踏査のものだが、当時はスズ竹の藪を突き抜けると書いてある。その苦労も無く、残骸を踏んで行く。








明るい高みに出るとタワ尾根の縦走路(1480m)だった。左へ100mほど登ると黒い森に包まれたウトウの山頂部の端だった、さらに北西に進みウトウの頭に着いた。黒木に囲まれた山頂には陶製のウトウの山名板が高い位置に掛けられていた。裏を見ると2010.9、制作者名、ナゼか今年5月GWに行ったときは、同じ(?)陶製の裏には2010.4と書かれていた。すでに改版されたのかしら。それから大きな鈴がぶら下がっていた。


13:40下山はタワ尾根を戻り休憩は気分のよいスズ坂ノ丸まで下ろう。すでに午後の陽差しだ、葉が落ちて光りに溢れた緩い起伏、ブナの太い幹と色鮮やかな黄葉・紅葉を一人占めしながら、つい鼻歌も出る。








スズ坂ノ丸でテルモスの湯でコーヒーを注いでいたら、単独行が降りてきた。今朝、天祖山から廻ってきた地元の写真家さんで、以降、駅までの道連れが出来た。今年の紅葉は猛暑の長い夏で紅葉せずに茶色に変色して落葉してしまったのか、全体にイマイチの様相だ、こんな年もある。でもタワ尾根は裏切らない、所々で深い感動を与えてくれる。






人形山から外れて、ミズナラの巨木に挨拶していつものジグザグ道を下った。


東日原BSでは、缶ビール片手に乗り遅れたけれど、ベンチで満足顔の人達と四方山話に花が咲くいつもの光景が見られた…。17時を廻ると日原谷の日はとっぷり暮れてとりあえず自宅に下山連絡のメールを入れた。

東日原9:00…孫惣林道ゲート(690m)10:05…梯子段10:30…巡視路(1200m)11:35,40…焼小屋尾根(1235m)
12:15,35,…タワ尾根(1485m)13:05…ウトウの頭(1588m)13:25,40…スズ坂丸(1456m)14:15,35…巨木15:12…林道15:45,55…東日原16:20,17:22=奥多摩駅17:55

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