久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

さすが東京、やっぱりサービスは一流?

2007-10-04 13:45:19 | Weblog
 
東京に出張しました。以前は毎月会議に出かけたり、マーティング調査と称して出張を作ったりしていたのですが、現在は丸1、2日空けるのが大変で、久しぶりの上京でした。

 今回、クライアントさんにお会いして打ち合わせをし、その企業さんの東京の店を見に行くという仕事を中心に、せっかく上京するので、2日で動ける範囲から、原宿の表参道ヒルズ、ミッドタウン、国立新美術館を見て回る予定を立てました。
 東京によく行かれる方はご存知だと思いますが、東京は、JR,地下鉄、私鉄の線が山ほどあって、いろいろな行き方ができます。どの線とどの線を乗り継いで行くのが、効率的で、安くなるか、そしてもうひとつ考慮に入れなくてはならないのが、乗り換えの便利さです。地図上では、同じ駅名で簡単に乗り換えられるようですが、駅によっては、乗り換えにひと駅ぐらい歩かなくてはならないような場所もあります。
 いつものことですが、東京でのスケジュールを考えるのは、まるでクイズを解いたり、パズルをしているような気持ちになります。羽田に着いた時間から帰りの飛行機の時間まで、いかに無駄なく、有効に、行きたい所に行くか、時間、乗り物、食事の場所、これらを考えに入れて計画を立てます。
 計画を立てている時に発見したのですが、ホテルのHPなどでは、どこからホテルに行くかということを入力すると、4通りもの経路が表示され、時間、料金まで出るのでとても便利です。

 さて、最初に見学に行ったのは、原宿の”表参道ヒルズ”です。JRの原宿駅を降りて変わりようにびっくりしました。確かあの古いアパートの後に表参道ヒルズが建ったのですよね。
 あまり大きなビルではありませんが、B2から3階まで緩やかな螺旋通路ですべての店を見て回れるのはいいなと思いました。店の雰囲気も商品も若者向けではなく、ちょっと大人を意識したビルで気に入りました。最近特に福岡は、若者向けの店やスペースが多く、行きたい所が少ないと思っていましたので、嬉しくなりました。
 そこで偶然ある靴屋さんに入ったのですが、結局1時間半、足のカウンセリングをしてもらって、外反母趾の足が少しでも進まないようにアドバイスを受け、2足の靴を購入してきました。一流の説明と丁寧さに大変満足でき、頻繁には行けないけれど、次に東京に行く時は、スケジュールに入れたい所だと思いました。

 次の日、訪れたのは、国立新美術館。最近このあたり一帯はおもしろいですね。六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、サントリー美術館、森美術館など、ショッピングだけではなく、緑が多い中に、いろいろビルが点在していて、いろいろなな楽しみ方ができます。
 国立新美術館は、美術館にしては珍しく、常設展示がありません。私が行った時はちょうど二科展をやっていました。絵画、彫刻、写真とかなりの出品作が並んでいました。
 中身もさることながら、建物が大変ユニークです。最近選挙でお騒がせの黒川紀章の設計で、レストランやカフェが逆円錐形の上に乗っているとでもいいましょうか、目を引く造りになっています。また、このレストラン、フランスの三ツ星シェフ、ポール・ボキューズの店ということもあって、早くから長蛇の列ができていました。
 美術館も変わったなーというのが率直な感想。金沢の21世紀美術館といい、ひたすら芸術品を見て帰るというのではなく、美術館全部を楽しむという風に変わってきているのですね。これまで美術館の敷居が高かった人も、美術館にちょっと行ってみようと思わせる作り方は大切ですよね。

 そして、次に訪れたのは、国立新美術館から歩いて5分ほどの所にある、東京ミッドタウン。このあたりは本当に緑も多くていい雰囲気です。建物の中は、ビルには珍しく”和”を感じさせるインテリア、落ち着きです。
 この日もたくさんの人でにぎわっていましたが、見学のツアーもあるとか。団体でぞろぞろ動いている人もいました。
 今回私の目的は、ショッピングではなく、ネール。たまたま地元の西部ガスが出している”&”という冊子にミッドタウンの紹介があり、その中に美容室とネールがいっしょになった店が載っていました。地元では時間がなく、ネールにも長い間行ったことがなかったので、思いきって予約を取りました。
 
さてこれからが体験談。ビルの2階にあるこの店は、ネールのスペースを窓側に一列7席ぐらいの長さで設けられているのは、まずすごいことです。お客は、窓に向って、外の景色を楽しみながらサービスを受けることが出来るのです。
 私は、せっかくだからなかなか自分ではお手入れができないペディキュアを体験。カウンセリングに始まり、自分の足の爪だろうかと思うほどピカピカにきれいなマニキュアを塗って、足のマッサージまで入って1時間半、1万5千円でした。リクライニングシートでゆっくり本を読んだり、お茶をのんだり、うとうとしたり・・・あー何とも贅沢な時間。
 これを高いと思うかどうかは、それぞれでしょうが、私は大変満足しました。明るく気持ちの良いスペース、大変満足できるペディキュアの技術、そして従業員のお行儀の良さと施術をしてくれた人の程よい会話と感じの良さ。
 今回ここでは買物はしませんでしたが、いくつかの店に入って従業員さんと話をして、接客のレベルが高いなと思いました。東京はたくさんの店があって競争が厳しく、またさまざまなお客さんがいて揉まれるからでしょうか。私たちぐらいの年齢になると、ショッピングタイムをいかに快適に過ごし、満足感を感じて帰れるかがお客になるかどうかのカギになるようです。

 それにしてもお金を使うのは、物を買うだけではないということです。今回のような美容関係のサービスの提供にもお金を使う女性は多くなってきていますし、そもそもサービス事態にお金を使うのか、”心地よさ”にお金を使っているのではと言えなくもないでしょう。企業はこんな消費者心理を本当に理解しているのでしょうか。


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