久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

今年もこの季節がやってきました・・・

2012-03-07 11:38:16 | Weblog
 そう、卒業式のシーズンです。自分の子供の入学式、卒業式はとうに終わり、教育委員としての仕事ではありますが、毎回卒業式に出て感激して帰ってきます

 今年は珍しく2日続きで出席。1日は福岡県立嘉穂高校、そして、2日は福岡県立特別支援学校「福岡高等学園」でした。
 まず、嘉穂高校、初めて行った高校でしたが、何ともきちっとした学校でした。廊下ですれ違ってもよく挨拶をするし、勿論、式も大変厳粛な気持ちのいい式でした。
 質実剛健というのでしょうか、聞くところによると、しつけの厳しい学校で、入学して親もびっくりするそうです。しかしそれが学校の伝統、と歴代の校長先生、同窓会の方々が口を揃えておっしゃっていました。

 嘉穂高校は昨年110周年を迎えた歴史のある高校。学校の歴史を支えているのは、勿論生徒、先生たちではありますが、同窓会の役割が大きいことをこの学校に来てつくづく思いました。
 同窓会長さんは、地元でまだ現役で仕事をされている83才の大変お元気で明るい方でした。100周年、110周年の時も同窓会を取りまとめられ、この日卒業式があった、立派な講堂作りにも協力されたそうです。

 もうひとつ同窓会でされてる素晴らしいこと。この日、卒業式の中で、3年間皆勤の生徒(皆勤賞を取る生徒の多さにびっくり(79人も表彰。3年間1日も休まず学校に行くのって大変なことですよね)、学業優秀な生徒、部活でがんばった生徒、生徒会などで活躍した生徒などにメダルが贈られるのです。これはいいことだなーと思いました。励みにもなるでしょうし、愛校心もできるでしょうし・・・

 私たち教育委員が出席して、告辞を読む学校は、退職校長先生の学校です。嘉穂高校の校長先生も今年退職。ということもあってか、歴代の校長先生もたくさん見えていました。
 中でも、現在の校長先生が初めて先生として赴任したのが、この嘉穂高校で、その時の辞令を渡した校長先生が来られていて、何とも暖かい、そして歴史を感じることではありませんか。

 嘉穂高校に行って感じたことは、学校時代の基本しつけの大切さ。少々厳しいぐらいに基本的なしつけはされた方がその子のためになると思います。挨拶をする、時間を守る、人の話を聞く、そして少々苦しいことでもがんばってやり抜くことなど、本当は家庭でしつけることなのでしょうが、なかなかされていない現状では、学校でされていると、生徒たちが大人になってからきっと良かったと思うと思います。


 さて、2日に行った福岡高等学園、私はここの卒業式に行くことになって、本当に嬉しく思っていました。というのは、ここの校長先生をよく知っているからです。それも独身時代に入っていたボランティアグループでいっしょだったという・・・教育委員になって、この方が特別支援学校の先生になっていたということを知り、またそれから教育委員会に転勤して来られお会いした時は本当に嬉しかったのを覚えています。
 特別支援学校の卒業式は感激します。ここは軽度の知的障がいをもっている生徒たちの学校で、全寮制、生活も含めきちっと教育されているからでしょう、きちっとした暖かい卒業式でした。
 式が終わってから校長室で、民間企業から転職して30年以上特別支援教育に携わってこられた先生の労をねぎらい、生徒たちが作ったとても素敵な湯呑をいただいて、いつもですが、学校の大切さ、学校の責任の重さを感じて帰路に着きました


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