久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

卒業式に感動!

2011-03-01 14:01:28 | Weblog
 今日はほとんどの福岡県内県立高校の卒業式。今年は県立福岡工業高校に行ってきました。私たち教育委員はこの日手分けをして、といっても5人しかいないので、退職される校長先生のいらっしゃる高校に優先的に行くことになっています。
 毎年、いろいろな高校2校(もう1校は別の日に)に行きますが、今年は早良区にある工業高校でした。前にも書きましたが、最近学校に行くたびに専門高校の認識が変わってきています。

 昔の専門高校のイメージは、普通校に行けない子が行く学校、荒れている学校のイメージでしたが、最近の専門高校は工業、農業、商業、それぞれに特徴を出し、特に卒業してからの進路については、随分がんばっている高校が多いようです。

 今回行った福岡工業は、114年の歴史がある学校で、正社員の就職率7年連続100%。進学もほぼ現役で100%。卒業生全体の55%が就職、45%が進学です。運動も盛んで、水球で日本1、野球、ラグビーも強いそうです。

 卒業式も大変きちっとした、しかし元気のある、気持ちがいい式でした。男子生徒が圧倒的に多いので、校歌斉唱も元気がいいこと。それ以上にびっくりしたのが、式典が終わってからのサプライズ。10月の体育祭の時応援団長をしたという男子生徒が、「先生、ちょっといいでしょうか」と言って壇上に上がり、答辞のような形式的な言葉ではなく、普通に話している言葉で在校生にあとを託す言葉を呼びかけ、先生たち・保護者には感謝を表し、最後に卒業生全員で円陣になってエールを送るというようなのでしめくくられました

 卒業式に参加しただけなので分かりませんが、この学校は、きちっとした基本が出来た、すなわち、礼儀とか感謝、忍耐などを高校時代にしっかりと身に着けているのではないかと思われます。就職率がいいのも、実は先輩たちの定着率が高いということも大きく影響しているようです。勿論、先生たちも就活には随分力を入れられているのでしょうし、生徒たちもがんばっているからでしょう

 式が終わってから昼食が用意されており、皆さんでいただいたのですが、歴代の校長先生、地域の方、同窓会会長さんなどなどたくさん残られ、この学校に対する熱い思いが伝わってきました。学校ってたくさんの方々に支えられているんだなーと思います。このようなことが学校の雰囲気を作り、学校に誇りをもつ生徒をつくっているのでしょうね。

 それにしてもいつもながら、「あおげば尊し」を聞くとジーンとしてしまいます。また校歌斉唱で泣いている生徒をみるともらい泣きしてしまうのは年のせいでしょうか。改めて教育のこと、学校のこと、そして子供たちのことを考えさせられた学校訪問でした


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