私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

吾輩は猫であると吉備団子②

2009-08-14 09:06:03 | Weblog
 昨日は、猫様へのお土産「吉備団子」は、不折先生の岡山土産ではないかと想像してみたのですが、また、例のお節介屋さんからメールを頂きました。
 
 「あんたみてえに、吉備団子を土産に持ってきたのが、不折とか言う画家だと決めつけてしまっているが、もうちょっと考えてみにゃー」
 と、言うのです。どんなに考えてみるのか、この不折先生を置いて、皆目見当すらたちません。
 「『吾輩は猫である』の挿絵は、中村不折一人が描いたものではないのじゃ。岡本月村と言う画家もおるのじゃ。この人が持って行ったのかもしれんど』

 と言うのです。
 
 「岡本月村」、そんな名前の画家なんて、お恥ずかしいことですが、今までに聞いたこともありません。
 そこで、早速ホトトギスに掲載されている「吾輩は猫である」の挿絵を捜してみました。ありました。本当にありました。「吾輩は猫である(九)」に「月村」の挿絵が三枚もあるではありませんか。
    

 今まではこのホトトギスに掲載されている挿絵は全部不折のばかりだと思っていました。でも、此の月村のも、その他楓散人など2、3人の名前が見えます。

 でも、どうして、挿絵画家のこの月村が「吉備団子」を持っていかんければならないのか、そこらあたりの理由は、とんと分かりません。

 なおしばらく調べてみて、ようやく辿り着いたのが、この画家の出身地が岡山であるという事実でした。
 ひょっとすると、不折ではなく、この月村が、何かの都合で郷里の岡山に帰って、そのお土産に岡山名物吉備団子を持ていったのかもしれません。
 「つまらんもんですけーど、お猫さんにでも食べてもろうてつかあせえ」
 とか、何か言って、差し出したのかもしれません。

 とにかく、こんなことで「吉備団」と「吾輩は猫である」を結び付けるような人物が二人もでてきたのには驚きました。

 「小説より奇なり」です。
 朝から、驚きのお盆です。

 お盆と言えば、話ががらりと変わりますが、昨日はお盆の入りです。あなたの家では御先祖様を、どんな方法でお迎えしていますか。
 我が家では、家族全員で、お墓に参り、その墓の前で迎え火を焚いて、御迎えをしました。ご近所では、ご自分の家の玄関先で迎え火を焚く家もありますが。それから家に帰って、盆用の飾棚をしつらえ、お位牌などを並べて「おかんき」を上げます。なお、我が家は真言宗です。真言宗のおかんき本をとなえて、祖先をお迎えします。

 それぞれの土地によって、それぞれの方法でお盆を迎えます。