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今日も人生はライフ

60代主婦の日常はけっこうビジー。

雨の日の接骨院

2018年06月20日 | 暮らし

通っている接骨院の入り口で、帰る患者さんとすれ違った。80歳前後
かしらと思われる年恰好のその女性は
、すれ違いざま、ご自分が脱いだ
ばかりのスリッパを私の足元に
揃えてくださった。

  「はい、これ使って」

えっ、あなたが脱いだばかりの まだあったかいスリッパを私に履けと?
そりゃあ、こういう場所のスリッパは共有物
だから、誰かが使ったスリッ
パをあとの人が履くことになる
というのは承知だけど…

受付のヨウコさんがすかさずフォロー。

  「Gさん、スリッパはたくさんあるから大丈夫よ」

Gさんていうのね。彼女は靴箱から黒いウォーキングシューズを取り出し
「これ私の靴かな」とつぶやきつつ、足を入れた。だが、
歩き出そうと
して「あ、ちっちゃいわ。私のじゃない」

ヨウコさんが駆けつける。靴箱に何足か納まっている似たような黒い
ペタンコ靴
の中から一足を三和土に置き

  「Gさんの靴はこれこれ」

  「あ、やっぱり? 変だと思ったのよね」

Gさんは、次に傘立ての中を探りながら叫ぶ「私の傘がない!誰か持って
行っちゃった」ヨウコさん、一本の花柄の
傘を抜き取ると

  「はい、ここにあります」

あら、あったんだ、とニコニコ顔のGさんはご機嫌で帰って行きました。
親切で気のいい受付のヨウコさん曰く

  「Gさんを送り出すまで毎回気が気じゃないのよね~」

ひょっとして認知症の入り口に?と心配になったけれど、実は単なる
おっちょこちょいのオバアサンなのかな。
もちろん声には出さない
モノローグの私。

 
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アジサイ

2018年06月18日 | 暮らし

「ブラウンハンド」とか「火の手」とか呼ぶらしい。植物を
育てることが苦手な人、どんなにがんばっても結局枯らして
しまう不器用な(?)人たち。たぶん頑張り方が間違っている
のだろう
けれど。

まちがいなく「ブラウンハンド」の私は、だから植物には
近寄らないことにしている。鉢植えの贈り物を頂くことが
あると、
鉢に向かって「ゴメン」と最初に謝っておくのである。

  *********

梅雨に入ったなあと思いながらふと気がつく。今年のアジサイ、
何だかすごくない? 数年前の母の日に、娘から贈られた2鉢の
アジサイをダメもとで挿し木したもの。毎年わずかな花を咲かせ
ながら生き延びてきた。

そして、今年のこの盛況ぶり。アジサイって、もともと強靭な植物
だったのか。グリーンだろうがブラウンだろうが、育て主のレベル
など
お構いなしにグイグイと領土を広げていく逞しさに、今さら
ながら
驚いている。

元々は、たった2本の小さな鉢植えだったのよ




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今年のお中元は

2018年06月17日 | 暮らし

伯母が入居している老人ホームへのお中元。毎年品選びに悩む
のだが、
今年はこれと決めているものがある。娘が以前お土産
に持ってきた
バウムクーヘンが、素晴らしく美味しかったので、
よし!これだと
白羽の矢を立てたのである。

いちばん近い店舗は新宿のルミネに入っているらしい。持参当日
慌てず買えるようにと、下見に出かけた用意周到な私。

まずは案内カウンターで場所を訊ねる。

  「”治五郎”というお菓子のお店がここに入っていると
   思うんですけど」

案内係りの女性は一瞬首をかしげた。そして

  「”治一郎”というバウムクーヘンの専門店がございますが」

わ~間違えた。五郎じゃなくて一郎だった。同行の妹はたまらず
吹き出す。まいったなあ。「ジゴロウ」って漫画に出てくる柔道家
の名前
だったか? いや、実在の柔道家だったかも。

笑いが止まらない妹は、帰りの電車の中で言ってくれた。

  「あの案内係の人、あとで同僚に報告して
   笑い話にするね、
ぜったい!」


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夏のリンゴ

2018年05月16日 | 暮らし

夫は、季節を無視して一年中リンゴを食べたい人間である。
5月も半ばを過ぎると、店頭に並ぶ果物はすっかり夏の顔
だから、買い物係りの私は一苦労。

スーパーを渡り歩き、店の片隅でわずかに生き延びている
リンゴを探すしかない。そして、季節外れのリンゴは全然
おいしくないのである。

だが、ここ数年、ニュージーランド産のリンゴが我が家の
救世主となっている。南半球はこれから冬に向かうわけ
で、リンゴはまさに季節のフルーツ。歯ごたえ十分の甘酸っ
ぱい「JAZZ Apple」はけっこう美味しい。

 


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上意下達

2018年04月23日 | 暮らし

いま読んでいる小説は警察物。だからなのか「上意下達」という
言葉がやたらに出てくる。そして親切にも「下達」の横にはカナが
振られているのである。

「かたつ」

ぅあ~、知らなかったよ~。今日の今日まで「げたつ」だと思って
いた。思っていただけではなく、きっと何度もこの読み方で使って
いたに違いない。

聞いた相手は「訂正するほどじゃないけど間違ってるからね」と
内心でつぶやいていたかも。ああ恥ずかし。

実は、最近こっそりと自分だけで訂正した読み方が もうひとつ
ある。「依存」ということば。私は自信満々で「いぞん」と読んで
いた。外国ドラマの中で「依存症」が「いそんしょう」と吹き替え
られているのを聞いてハッとしたというわけ。

知っている、読める、と思いこんでいる言葉こそ再確認が必要だと
いうことを、今さらながら思い知る私です。



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駅の売店

2018年04月11日 | 暮らし

Suicaを出して改札を通ろうとした、まさにその時

  「お客さん! 待ってお客さん!」

という声に一瞬足が止まる。えっ、私なの? と振り返ると
必死の形相をした女性が追いすがって来た。
 
  「すみません、さっきの代金通らなかったみたいで」

確かに先ほど、駅の中の売店で小さなペットボトルのお茶を買って
Suicaカードで支払った。どうやらその決済がうまく行かな
かった
ということらしい。店員さん、汗だくである。走ってきた
のね。
改札を出る前にキャッチ出来てホッとした表情。


急いでいたので、いつもなら必ずもらうレシートを請求しないで
店を出てしまったのは失敗だった。危うく無銭持ち出しをする
ところだったわ、と私も冷や汗。

今度は間違いのないように現金払いをするつもりで100円玉を
取り出す。ところが-----

レジスターをガチャガチャやっていた件の店員さん
  
  「申し訳ありません。代金ちゃんと通っていました。
   機械の調子が悪かったらしくて」

オーイ、二重払いするところだったじゃない。引き返したおかげで
完全に遅刻だよ~。どうしてくれるの。平身低頭の店員さんを前に
しては、苦笑いするしかない私。

まったくもう…… 今後は、現金に限る。心ひそかに決意を固める
のでありました。


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白梅紅梅

2018年03月04日 | 暮らし

ため息の季節。

いつの間にか庭の白梅は盛りを過ぎて散り始め、紅梅はまもなく
満開になろうとしている。私にとって、春は夏の先触れに過ぎない。
毎年容赦なくやって来る春と、相も変わらず「またか~」とぼやく私。

 

 

 


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大渋滞

2018年02月28日 | 暮らし

月に一度の美容院行きは、電車とバスを乗り継いで1時間弱。
その帰り道である。

バスに乗りこんでどれくらいたったのか。ふと気がつくと、乗った
場所からほとんど動いていない。フロントガラスを通して道路前方
が見渡せるんだけど、はるか先までずら~~~っと車の列だ。

原因不明の大渋滞にはまり込んでいた。業を煮やした乗客たちは、
歩いたほうが早いと計算したのだろう。途中の停留所でどんどん
降りていく。

でも、この日の私は、いつになくのんびり気分。乗っていれば
いつかは到着するわよね。永遠に着かないなんてことはあり得ない
んだから、と腹をくくった。

とはいえ、通常なら12,3分の距離を50分かかったからねぇ。
ちょっとした「お昼寝タイム」になりました。


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いなりずし

2018年02月25日 | 暮らし

1年ほど前、近所に稲荷ずしの専門店がオープンした。専門店と
いうだけあって、種類の多さは目を見張るほどだ。

五目、わさび、ごま、ショウガ、ちりめん山椒、などの定番のほか、
季節ごとに次々登場する変わり種もおもしろい。油揚げの味付けは
関西のお店だからなのか、濃すぎることがなくてぎりぎり我が家の
許容範囲である。

気がつけば、手間のかかる「おいなりさん」を、うちでは作らなく
なって
しまっていた。

  **********

だが、衝動は突然にやってくる。作ると決めたらたくさん作るのだ。
我が家の味はやっぱり我が家だけのもので、飽きることなく何個でも
食べられる不思議。


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返信がなかった理由

2018年02月18日 | 暮らし

音訳仲間のYさんから尋ねられた。

 「べに丸さんに何度かメールしたんだけど、届いてる?」

えっ、Yさんからメールをもらったことなんか一度もないけど。
むしろ私の方から確認したいと思っていた。これまでYさんに

いくらメールを出しても返信してくれなかったのは、いったい
なぜなんだろうって。

こちらからのメールがYさんの元に届いていたのは確かである。
メールによる私からの依頼事項を、彼女は「黙って」実行して
くれていたから。
そう…「了解」のひとことさえ無いままにね。

    ********

原因は「Gmail」だった。Yさんから来るのはGmailで、私の携帯
電話は、Gmailを受信しても、どうやら読めないらしいのである。
だから、
相手のことをお互いに誤解しちゃっていたのだ。

  「べに丸さんて、メールしても返事をくれない人なんだ」

  「Yさんて、受け取ったメールに対して何のリアクションも
   しない人なのね」

お互いどうし、ほんのちょっとだけ相手に釈然としない思いを
抱いていたかも。面と向かって話し合った結果、ようやくその
誤解が解けたというわけ。

   **********

Yさんのアドレスを、私の携帯電話の受信リストに載せて解決です。


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方向音痴

2018年02月13日 | 暮らし

そのコンサートの会場は、とても分かりやすい場所にある。
日本橋の劇場「明治座」を起点にして南西方向へまっすぐに
700メートル行けばいいだけ。迷いようがないはずなのに、
私が歩き出したのは東南の方向だった。

つまり90度違う角度に向かってしまったわけで、間違いに気づ
いたときは手遅れ。自分の立っている場所がいったいどこ
なのかさえ、分からなくなっていた。

こういう場合は、来た道を元に戻るのがたぶん正しい方法なの
だろうけれど、つい横着をして通りがかった人たちに道を尋ねる。

だが、訊く人訊く人がいろんな教え方をしてくれるから、ます
ます
迷路にはまり込む。結局人形町界隈を1時間もウロウロして
しまった。

  *************

現在位置すら分からなくなり完全に迷ってしまった状況下では、
スマホの「地図ナビ」とかが大いに助けに
なるのだろうなあ。

でも、ひねくれ者の私は自分の方向音痴を棚に上げ、紙の地図
にこだわっている。そして、失敗の原因をその地図上で
検証して
「なるほど、そうだったんだ」と納得かつ安心したりして。


 
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献立ノート

2018年01月28日 | 暮らし

昼食をとりながら「今日の夕飯は何にしようかなあ」と考えて
いる
自分に気がついて、ちょっと嫌気がさす。夕食のときには、
翌日の朝の
ための仕込みを頭の中で段取り、昼食はどうしようと
考える。

何だか、一日中食べることに追いまくられているみたい。

料理が好きでもなければ得意でもない主婦にとって、献立を考える
ことは、日々繰り返される苦行。

そうは言っても、逃げ出すわけにはいかないしねぇ。

この献立ノートは、結婚以来まいにち欠かさず記録しているもので、
その日の献立がどうしても思いつかない時は、1年前の同じ日付を
見て参考にする。

レシピなしでは作れない料理オンチの私。2大お助けツールは、
『きょうの料理』の切り抜きファイル、この
献立ノートです。

 

 


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回転寿司

2018年01月15日 | 暮らし

近所の回転寿司へ夫婦で出かけた。いまどきの回転寿司はタッチパネルで
注文するらしいという情報ぐらいは持って
いたので、楽しそうだねと
ワクワク。

店内はほぼ満席。さすが人気のお店である。

レーン上を既に回っている皿は好きに取ってもよくて、パネルで注文した
品の方は「オーダー品」と書かれた枠にのって流れて来るから、うまく
区別できるようになっている。

だが、ここで夫がやらかした。てっきり自分が注文した品だと思い
こんで取り上げた皿が、実は他のお客がオーダーしたものだった
のだ。
なぜそれが判明したかというと、ほどなくパネルから電子音声が
聞こえて
きたから。

   「ご注文の品がまもなくまいります」

そして枠にのっかった赤貝の皿が登場。じゃあ、さっき取ってしまった
赤貝はいったい誰の? どうしよう、他の人の注文品を横取りしちゃっ
たよ~。
店員さんに言った方がいい? オタオタしまくる二人である。

もちろん、そういうお客のチョンボは織り込み済みだということが後で
分かった。自分の注文履歴と
到着状況をパネルで見ることができるように
なっているのだ。記録上は届いているのに現物がまだ来ないと
いう齟齬
はそこでチェックできるわけ。食べた分のお皿の枚数で支払うのだから、
まあ実害はないのかも。

さらに驚いたのは、テーブルに積み上げられた空のお皿を、店員が読み
取り機を使ってサーっとなでるだけで一瞬のうちに計算してしまう技。
これには思わず感嘆の声をあげてしまった。

そして留めは、レジでの精算である。いつまで待ってもレジの担当者が
来ない、とジリジリしていたら後ろから
若者が教えてくれた。

   「そのプラスティック札を精算機に差し込むんですよ」

支払いも、機械が相手だったのでした。


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やっと新調

2017年12月31日 | 暮らし

23年目にして、ついに台所シンクの水道コックが崩壊した。
持ち上げるたびに、とんでもない方向へすっ飛んで行く取っ手に
ほとほと困ったのだが「まだ使える」と粘る夫。

だが、さすがの彼も食器洗いのたびに味わう不愉快に音を上げ、
年も押し
詰まった12月半ば、水道栓の取り換えを決意した。

念願のハンドシャワーがついて、すごく嬉しい。

  *********

そしてもうひとつ、どうしても我慢できなくなってネットで注文
してしまったのが、食器水切りカゴだ。あちこち錆が出てきたし、
洗っても完全には取りきれない水垢が汚い。

もう一日も我慢できない!とばかりに注文したのは29日の深夜
だったのだが、何とその日の夕方には届いたから、びっくり。
ネット通販恐るべしである。

「ラバーメイド」の水切りカゴは優れもの


      **********

最後の最後で、我が家の台所水回りは少しだけ快適空間になりました。

 


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超シンプル年賀状

2017年12月28日 | 暮らし

年賀状のやり取りから撤退するために、一昨年から出すのをやめた。
とはいえ、頂いた賀状を無視するのはさすがに
できないので、
その分にだけ返信の年賀状を書く。

私の年賀状は「プリントゴッコ印刷」だ。とっくに製造中止に
なった機械である。手元に残っている消耗品を大事に使いながら
延命措置を図って来たが、それもだんだん心細くなってきて
かなりの綱渡り状態に。

特にインクの色数が限られてしまうのは致命的で、ごく単純な
デザインの年賀状しか印刷できなくなってしまった。まあ、残念と
いうよりは、
格好の言い訳材料なんだけど。

来年は戌年。夫と娘の干支だから、もうちょっと頑張りたかった
かなとは思いつつ……

 

 
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