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今日も人生はライフ

60代主婦の日常はけっこうビジー。

伺い知れないハンディキャップ

2006年11月30日 | 暮らし

相談員という仕事柄、呼ばれれば消費生活講座の講師としてどこへでも出張
して行ったものだが、そこでのちょっとした出来事だ。

講師の控え室へ案内されると女性の先客がいた。その背中に向かって「失礼
します。こんにちは」と声をかけながら入室したが返事なし。聞こえなかっ
たのかなあ、と思いながら歩み寄り「本日の講座を担当する者です。よろし
くお願いいたします」ともう一度ご挨拶。

それでも無視されて、温厚な性格を自負する私もちょっとムカつく。

ところが、私が向かい側の椅子に腰を下ろしたとたん、彼女は驚いたように
顔を上げた。耳の聞こえない人だった。同じ日に設定されていた「手話講座」
の講師だったのだ。

ていねいに頭を下げるその人の前で、なぜかアタフタしてしまう私。ついさ
っき「なんて失礼なヤツ」と一瞬でも思ってしまった自分に心の中で赤面。

聴覚を失うというハンディは、黙ってそこにいるだけだったら他人からは伺
い知れないだけに、誤解されたり悪意を持たれたりすることもあるのだろう
なあ。危険なこともたくさんあるに違いない。後ろから近づいて来る車や自
転車の音が聞こえないというのは、想像以上に危ないことなのではないかな。

このことがあってから、私は腹をたてないようにしているのです。たとえ、
狭い道路の真ん中を3人横並びで歩いていて、後ろから自転車のベルをチリ
ンと鳴らされてもびくともしない女子高生たちの剛胆ぶりに出会ってもね。


16. 壊し屋

2006年11月28日 | 消費者相談あれこれ
「壊し屋」という仕事、小説やテレビドラマの中だけのものかと思って
いたら、現実の相談に登場して来てびっくり。


人妻K子さんを好きになった30代の男性Lさんは、インターネットで
見つけた業者に、K子さんの夫婦関係を破壊するという仕事を依頼した。
期間を定めずに合計5回の工作活動を行うという約束で50万円を支払
った。

ところが、半年たつのに「工作」の成果が現れない。そこで契約を打ち
切ると業者に告げたら「あと100万円払え」と凄まれたというのだ。
契約時には、最初に払った50万円以外に費用はかからないという話だ
ったのに…

    「僕、払わないといけないんでしょうか」とLさんは当惑顔。

工作活動って何だろう。K子さんあるいはその夫に浮気を仕掛けて離婚
に追いやろうとでもいうのか。まさか、殺人なんてことはないわよね。
私、テレビの見過ぎだ~と思いつつ、具体的なことをLさんに尋ねるの
はやめにした。

      *********

まあ、どっちもどっちだよねぇ、というのが私の本音。頼む方も頼む方
だし、請け負った方も本当に仕事をしたのかどうか怪しいものだし。そ
もそもこういうご相談は、消費生活センターが受け付ける範囲を逸脱し
ているのではないんだろうか。とはいうものの、ひとりの市民の方が困
っていらっしゃるわけで

   「100万円の追加料金なんて払う義務はありませんから、
    きっぱりお断りになってください」と申し上げる。

ただ、弁護士さんに相談しておく必要はあるかもしれないなあ、と法律
相談の窓口をご紹介しました。10数年間相談員をやってきた中で、こ
れはなかなか特異なご相談ではありました。

預かり犬ーーー最終回

2006年11月25日 | Dog&Cat
預かり犬のミニィちゃん、本日無事に本来の飼い主さんへと返却。

手のかかる孫が帰ってしまってホッとしつつも、ちょっぴり気落ち
している祖父母ーーといった風情です。







どこに乗っかってるの、ミニィちゃん?
これから洗濯する汚れ物だよ~







ここは洗濯物を干す物干し場。高いところ
から下を覗くのってけっこう好きかも。

15. これは私じゃありません

2006年11月23日 | 消費者相談あれこれ
結婚式当日に撮影された新郎新婦のポーズ写真。これを撮り直して欲しい
と式場に掛け合ったJ子さん、それは無理と式場から断られてのご相談。

   「レイアウトの失敗とか、ピンぼけになってしまったとか?」
   「そういうわけじゃないんですけど…まるで別人に撮れちゃっ
    てるんです。私、こんな変な顔じゃありません」

要するに、カメラマンの腕が悪すぎて、実際よりブスに撮れてしまったと
いうことなのだろうか。それとも、実物どおりに撮れてはいるんだけれど
J子さんが期待していたほど美人に撮れなかったということなのか。

迂闊なことは言えないぞ、と緊張する私。

   「客観的にみて撮影の失敗が明らかであるなら、撮り直しを
    要求することもできるかもしれませんが…」
   「じゃあ、写真を持って行きますから見て下さい。どう見た
    って、私とは似ても似つかない顔に写ってるんですから」

うーん、難しい問題だ。写真を見せられても何と言ったらいいのか分から
ないだろうな、たぶん。

   「ご本人に似ても似つかないとか、変な顔になっているとか、
    それはかなり主観に左右されますので、消費生活センター
    が判断することは出来ないと思いますよ」

当事者間で、もう一度お話し合いをーーと申し上げるしかありませんでし
た。写真屋さん、修正するとかフォーカスをちょっぴり甘くするとか、何
か方策はなかったの? と、これは私の心の声です。

預かり犬ーーーその4

2006年11月20日 | Dog&Cat
妹夫婦の旅行中わが家で預かっているヨーキーの女の子ミニィちゃん。
彼女はよその人が苦手、よその犬が嫌い、だからお散歩は大っ嫌い、と
聞いていたんだけど……

庭の散歩はオーケーみたい。





まずは、壁際をウロウロ








ちょっと向こうへ行ってみるから見ててね








だいじょぶ? ちゃんと見てる?

娘の通勤服

2006年11月19日 | 家族

入社一年目の社員だけは、スーツでの出勤が義務づけられているので、
娘は数着しか持っていないスーツのやりくりに苦労している。見かねて
「買ってあげるわよ」と言ってみたが「来年からはラフな格好で通勤できる
ようになるんだもの。買っても無駄」ときっぱり。

近所に住む70代の奥さんにこんなことを言われた。

   「朝出かけるお嬢さんに会いましたけど、まあ~おきれいに
    なっちゃって。スラーッと背が高くて脚も細くて。丁寧に
    挨拶して下さいましたよ。見違えちゃいました」 

だが、娘に言わせると

   「そりゃあ、ばっちり化粧してるから。サポートのきついス
    トッキングはいてるとけっこう脚細く見えるし。それに5
    センチのピンヒールだから、背も高くなるよね」

と自虐モード。

ほめて下さったこの奥さん、実は、学生時代の娘にはかなりビビって
いたのだ。金髪、ピアス、タンクトップに穴あきデニム。そんな娘に
「おはようございます」と挨拶されて、腰を抜かしそうになったんですって。

確かに、その頃の娘にくらべたら今の彼女は、けっこう「いいお嬢さん」
かもしれません。とはいえ、それも今年一年の限定版。来年度からはまた
ご近所さんを絶句させてしまうのでしょうか。  


預かり犬ーーーその3

2006年11月18日 | Dog&Cat
妹夫婦の旅行中、わが家で預かっている、おもちゃのように可愛いヨーキー。
名前はミニィ。なかなかのお嬢さまであることが判明。




ワタシの食事中は、横着しないで見守っててちょうだい。
ほら、ちゃんと見てる?







このポーズの時は撫でさせてあげるって合図なんだ
から、いいって言うまでなでなでするのよ。








ちょっと待った! ワタシの許可なくお布団を
畳んじゃダメなんだからね。

14. 要らなくなった印鑑証明書

2006年11月16日 | 消費者相談あれこれ
50代の男性Iさんは、役所で印鑑登録証明書の発行を受けたが、事情
が変わって証明書がいらなくなってしまった。そこで翌日、窓口へ電話
をかけてそのことを申し出たのだがーーー

いちど発行された証明書を引き取ることはできないという回答。そんな
馬鹿なことはないだろう、とIさんは勇んで消費生活センターへ。

   「証明書を返したら、返金してもらえますよね。使って
    ないんだから。それが普通じゃないですか」
   「押し売りされたものではないですし、Iさんのご都合
    で不要になったということなので、引き取ってもらえ
    ないのが不当とはいえないと思いますよ」

   「じゃあ、電車の切符は? 間違って買っちゃったら払
    い戻しが出来ますよね。役所なんだから、それくらい
    対応すべきだと思いませんか」

なるほど、そう来たか。でも役所だから、却って融通きかないかもねえ
なんて言うわけにもいかず、

   「切符の払い戻しについては鉄道運送約款に規定されて
    いるのだと思います。役所の証明書関係にも何か規定
    があるかもしれませんね。直接出向かれて、お話され
    てはいかがですか」

私の気持ちは、半分斜め後ろを向いちゃって、すっかり逃げ腰。

   「わっかりました。さっそく窓口へ行ってどんな規則が
    あるのか問い質してきますよ」とIさん。

結果がどうなったかのご連絡はありませんでしたが、Iさんの勢いを以て
すれば、ひょっとしたら返金に応じてもらえたかもしれません。


預かり犬ーーその2

2006年11月14日 | Dog&Cat
妹夫婦の旅行中、我が家で預かることになったヨーキー。環境の変化
に不安を感じているからだろうか、それとも、ヨークシャー・テリア
だからなのか。常に人の姿を追い求め、その膝に乗っかりたがる。



ワタシを見てちょうだい






ねえ、ワタシを見てってば






あーあ、やっと膝の上ゲットだわよ

13. 家出した夫の捜索費用

2006年11月11日 | 消費者相談あれこれ
家出して1週間になる夫の居所を探して欲しいと、ある興信所に依頼をし
たH子さん。7日間の調査費用として、約80万円を現金で支払った。
ところがである。契約をした翌日の夜、H子さんのもとへ夫から電話連絡
が入った。家に帰るという夫の言葉に喜ぶ妻。

H子さんはすぐに興信所へそのことを伝え、調査の中止を求めた。興信所
は了解したが、問題は調査費用の精算がどうなるのかということ。

契約書によると、こんな風になっている。
   
  1 依頼人の都合で調査のキャンセルをした場合は、その時点までの
    実費プラス違約金20%を依頼人が支払う
  2 調査の対象者が、警察による保護とか自発的な帰宅などによって
    見つかった場合は、調査の途中でも依頼人は全額支払う

H子さんの夫のケースは「2」に当てはまるから、契約によれば支払った
80万円は戻って来ないってことになる。夫を捜したい一心で、この契約
条項に同意したH子さんではあったが、冷静になって考えると、たった二
日間の調査に80万円も払うのはおかしいという気持ちになった。

消費生活センターからこの調査会社に訊いてみた。

   「依頼人の都合で中途解約する場合と、調査以外の方法で見つか
    って解約する場合とで、なぜ支払う料金に差をつけているんで
    すか」
   「依頼人の都合で打ち切るということは対象者がまだ見つかって
    いないということです。一方、どんな形であれ対象者が戻って
    来たという場合は目的が達成されたわけですから、私どもでは
    全額頂くという規定にしています。お客様にも了解していただ
    いて契約になったはずですよ」

なんか変だなあ、それって「人の褌で相撲を取る」ってことじゃないの
などと思いながら
   
   「じゃあ、たとえば調査開始後五日目くらいで見つかった場合は
    どうなるんですか」
   「それは、五日分の費用を頂くことになります」
   「わずか二日間の調査しかしていなくて、しかも調査会社が対象   
    者を探し当てたわけではないのに全額って、変じゃないですか」
   「いや、それは、規定でそうなってますから」
   「その規定がおかしくないですか、と伺っているんですけど」

何回かのやり取りの後、ついにこの調査会社は言い放った。

   「じゃ、いいですよ。消費生活センターが入ったということです
    ので、今回は実費と違約金でけっこうです。特例ですからね!」

まあ変則的ではあったがH子さんのケースは解決。でも、困った人の足元
につけ込むかのようなこういう一方的な契約条項って、無効になるべきも
のではないのかなあ。法的な判断は、訴訟によるしかないんでしょうけれ
どね。




預かり犬ーーーその1

2006年11月08日 | Dog&Cat
海外旅行をする妹夫婦の犬を預かることになった。お試し期間の
余裕をみて、今日から「彼女」は我が家へ。

お母さんがワタシを置いて帰ってしまった。どうして…。諦め
きれずに窓の外を眺める。




仕方がないので、とりあえずこの家のおばさんになついてみる。




ここには、ペットはワタシだけ。けっこう可愛がってもらえるかも。
ちょっとノビノビしてみようかしら。

外泊する娘

2006年11月06日 | 家族
「きょうは帰らないからね」と言って出かける娘に、その行く先を尋ねる
のはなかなか難しい。

「どこへ行くの?」と訊くと、吉祥寺とか橋本とか大ざっぱな地名で答え
が返って来るだけ。「誰のところへ泊まるの?」と訊くと、大学の友達と
か予備校時代の友達という、これまた抽象的な返事どまり。

どこに住んでいる、何という名前のお友達なのかもう少し突っ込んで訊き
たいところだが、まもなく24歳になろうとする娘に対してそこまで詮索
するのはどうなんだろ? という気持ちもあるし。

ただ、ひとつくらいの手がかりは残していって欲しいと思う。万一のこと
があった場合、たぶん警察から訊かれると思うのよね。

   「お嬢さんはどこへ行くと言っておられましたか」
   「さあ~、見当もつきません」

これじゃあ、あんまりだもの。夫や娘を見送るとき、私はいつも「これが
最後かもしれない」と自分に言い聞かせている。だから、ほんの小さなと
っかかりでも無いよりはマシと思って、娘に尋ね続けるのだ。

    どこへ行くの? 誰のところへ泊まるの?

得られる答えは、20の扉でいうならせいぜい第2ヒントくらいまで、って
ところが何とも情けないのだけれど…



12. 架空請求、相談の嵐

2006年11月04日 | 消費者相談あれこれ
'03年から'04年にかけて、消費生活センターには架空請求に関わる
相談が嵐のように寄せられた。受話器を取れば、まず架空請求。尋常
じゃない数だった。電話は一日中鳴りっ放し、ということは常にお話中
ということだから、ご相談者の最初のひとことは「やっと繋がった~」
というため息だったりしたものだ。

60代の男性Gさんも、身に覚えのない買い物の代金を請求するハガキ
を受け取ったひとり。でも、ニュースなどで情報を得ていた彼は、もち
ろん騙されたりはしなかった。その、騙されなかったということを言い
たいがために消費生活センターに電話をかけて来て下さったのだった。

   「いやあ、なかなか繋がらなかったよ。午前中ずっと
    かけ続けてもだめで、午後も1時間くらいダイヤル
    してたかな」

「それは大変でしたね、すみません」と言いつつも、騙されなかったと
いう報告のお電話は、必ずしもしていただく必要はないかも、と内心思
っていた。だって、今この瞬間にも不安な気持ちを抱えながら、繋がら
ない電話にしがみついている被害者予備軍がたくさんいるに違いないの
だから。

Gさんは、いかにして架空請求はがきの欺瞞性を見破ったかについて、
滔々と説明したあと、こう締めくくった。

   「消費生活センターで犯人を捜査してくれるんでしょ。
    今からハガキをファックスするから、絶対捕まえてよ」

なるほど、Gさんの電話の意図はそこにあったのね。

   「貴重な情報として伺いますが、消費生活センターでは
    捜査や逮捕は出来ないのです。警察におっしゃってい  
    ただけますか。ただ、被害がない場合は警察でもお話
    を聞くだけになると思いますが」

「なーんだ、そうなの。役に立たないね、消費生活センターも」と言うな
りGさんの電話はガチャリと切れました。何だか3倍くらい疲れちゃった。
   

学ぶチャンスは与えて欲しい

2006年11月02日 | 暮らし
高校で、必修科目の一部を生徒に履修させていなかったという騒動、
文科省によって救済策が提示され、まずはひとつの山を超えた。

夫の学校はどうなのだろうと尋ねたら、

  「うちは社会も理科も全科目必修体制だからなあ。
   むしろ、取らなくてもいい教科まで勉強させる
   ということについては、保護者にその趣旨を説
   明して納得してもらってるよ」

夫の勤める学校は中高一貫の私立で、まあまあ有名進学校だ。週休
2日制を採用していないから全科必修なんてことも可能なのだろう。

日本中を揺るがした、この履修漏れ問題についての連日の報道を見
聞きしながら私が感じたのは、とっても単純なこと。

   受験科目ではないからといって一定の科目をネグってしまっ
   たということは、その教科を勉強するチャンスが奪われたっ
   てことよね。

   知の部分の素養として身につけるべきものを学ばずに卒業し
   なくてはならないなんて、とても勿体ないことだと思うのだ。
   せっかく高校へ行ったのに、残念なことよねぇ。生徒たちに
   そういう結果を強いることになった学校の責任は重い。

   もっとも、ルール通りやったところで選択は選択。どれかを
   拾いどれかを捨てるってことに変わりはないんだけど。しか
   も、大学受験に成功することこそが高校へ行く理由だという
   なら、どんなにルールを厳しくしたって抜け道はいくらでも
   探すだろうしね。

こんなことをツラツラ考えながら「じゃあ、あなたの学校に履修漏
れはなかったのね」と訊いたら「あったよ。必修科目の家庭科。授
業をやらずにレポートで0Kにしてたからね。これから補習の準備
だよ」

やれやれ、やっぱり受験校だったのね。