正確には私ではなく、友人A子のイライラと言うべきなのだがーーー
A子はある非常勤の仕事についている。二人一組でローテーションを組むので、
彼女が月水金と出勤したら、火木土はパートナーが出る、という具合。仕事は
連続しているから、パートナーのミスは翌日出勤した方がカバーするという仕組み
になっている。
今年4月、これまで組んでいた相棒が退職したため、新人さんが入社して来た。
当然A子が指導係である。初めの一ヶ月くらいは覚えることがたくさんあるし
慣れないだろうし、と辛抱強く教えていたのだが、そのうちだんだんイライラして
来たと言うのだ。
「彼女、仕事の覚えは早い方だし、テキパキこなせる人なんだけ
ど、ミスもけっこうするのよね。分からないことがあっても回
りに訊かないで、自分の判断でやっちゃうの」
「翌日あなたが、その後始末をしなきゃならないわけね」
「まあ、それはいいんだけど。どうにもカチンと来るのは、彼女
がぜったい自分のミスを素直に認めないってこと」
「どういうこと?」
「いちいち言い訳するのよ。あの時は○○さんに別の用事を頼まれ
ちゃったから・・とか、この前はこれで大丈夫だったから・・
とかね」
なるほど、けっこう負けず嫌いな性格なのね。
「たとえそうだったとしても、ミスはミスとして『分かった』と
納得してくれればいいだけの話でしょ。いちばんムッとするの
はね、どうにも言い訳が出来ないと分かった時のリアクション。
ここはこうじゃなくて、こういう風にしてほしいんだけど、と
説明するとーーーー『ですよね~』って返して来るのよ!」
これには、私、大笑いである。死んでも自分の間違いを認めたくないんだ。
負けず嫌いに一本筋金が入ってる。
これ、お土産ねーーー1泊の出張から帰宅した夫が、小さな包みを取り出した。
「わぁ! 上等のわさび漬けね。うれしい~」
「どうかな、食べられるかどうか開けてごらん」
ん、どういうこと? 夫の意味ありげな言葉にひっかかる。伊豆の三大みやげ
といったら、干物、かまぼこ、わさび漬けでしょ。どれも大好き。特に、前回
夫が買って来た最高級のわさび漬けは美味しかった。刻んだ本わさびがたっぷり
入っていてその香り高さは絶品。てっきり今日のお土産もわさび漬けだと思った
んだけど。
包みを開いて口あんぐり。水晶とめのうのペンダントトップだ。ちょっと微妙か。
たぶん私だったら選ばないなあと思ったけれど、せっかくのお土産だものね、
ありがとう。
「泊まったホテルが皇室御用達みたいなところでね。この
水晶も美智子妃殿下お買い上げって別ケースに入ってた
んだよ」
うーん、美智子妃殿下ねぇ。たぶん、何かお土産を買わなくてはいけない状況で、
やむなく無難なところをお選びになったのではないだろうか。ところで、夫の
出張先は伊豆ではなくて山梨。知らなかった。だから水晶だったのか・・・。
平日の午前中というのに娘から電話。何事かと思ったらーーー
「私の転出手続き、お母さんに頼めるかなあ」
「たぶん代理でも大丈夫だと思うけど、何で?」
「けさ、年休とってこっちの役所に転入届けを出しに行った
んだけど、まだ千葉の方から転出してなかった」
なるほど、順序からいえば転入の前にまず転出だものねぇ。相変わらずドジだこと。さすがに恥ずかしそうな娘の声音である。まあ、こうやって社会生活に必要な知識をひとつひとつ覚えて行くのだろう。娘の代わりに市役所の窓口で受け取った転出証明書には、新しい姓に変わった彼女の名前が・・・ほんの少し淋しい。
いくら砂漠出身とはいっても、あの毛皮では日本の高温多湿の夏を乗り切るのは大変に違いない。日中の何時間かは二胡の練習をするために部屋の窓を閉め切るので、その間だけは冷房をいれることにした。
汗がすーっと引いていく。やっぱりエアコンはすごいなあ、ドーラも松も快適だよねぇ。と思いきや、ドーラが黙って部屋を出て行く。続いて松も・・・。どうしちゃったの、ひょっとして冷房嫌い? 謎だ~
二胡は勘弁して欲しい(松)

もう練習終わった? 終わったら戻るからね(ドーラ)
秋になったら、いつものメンバー(実家の母、妹、私の三人)で奈良を
旅行する予定でいる。宿泊するホテルや現地での定期観光バスなど、
少し早いけれどそろそろ確保した方がいいと思い、あちこちに電話し
まくっている。
今回は母の希望で『奈良ホテル』に2連泊する。ちょっと高いけど、
スポンサーは母だから気にしない。予約の電話を入れる。
「・・・の2連泊でお願いします」
「かしこまりました。では、お名前とお電話番号をお聞かせ下さいませ」
おお~、ちょっと感動する私。接客を業とする窓口で、こういう当たり前の
話し方を聞くのは実に珍しいことである。私がいつもイライラするのは、
こんな言い回し。
「では、お名前とお電話番号を伺ってもよろしいですか」
もちろん間違ってはいない。日本語独特の婉曲表現の典型だ。ただ、丁寧さ
を追求するあまり、へりくだり過ぎじゃないのか?といつも思っていた。
たとえばホテルやレストランが予約を受け付ける際、お客の名前と電話番号
を確認するのは必須のはず。それなのに訊いてもいいかどうかを相手に
尋ねるってどうなのよ。
そこは素直に「お聞かせ下さい」でいいと思うんだけどなあ。まあね、万一
「いやです」なんて反応が返って来たとしたら予約をお断りすれば済むって
だけの話ですけど。こんなことばっかり考えてるから「めんどくさいヤツ」と
思われてしまうんだろうなあ、わたし。
娘夫婦の旅行中、預かることになったシーズー犬の「チョコ」が我が家へやって来た。日本犬大好きの私としては、鼻ぺちゃで目玉ギョロギョロというこの犬種、手放しで可愛いと言えないところがちょっと辛い。でも、人を信頼し切っているこの表情はいじらしいと思う。
うちの猫たちは、というと・・・・
すっかりふてくされて二階の物干し場にろう城?
を決め込んだドーラ。険悪な目つき。
意外だったのは松の反応。ドーラ同様、いったん二階に避難はしたものの、時々階段の途中まで降りて来てはチョコの様子を偵察。年上の貫禄と責任ってやつ? まあ結局「犬と同室は出来ませんから」と言わんばかりに二階へ駆け上がり、ふたたび降りて来ようとはしなかったけど。
幸い、マンション育ちのチョコは階段の上り方を知らないみたいだから、上と下に住み分けるってことで3日間を何とか無事に乗り切りたいものです。






